「 Rakuten Fashion Week TOKYO 以下、 Rakuten FWT 2021 S/S 」（主催 ：一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、以下JFWOは、主会場の渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズを中心に10月12日（月）〜17日（土）に開催し、期間中、39ブランドによる40のイベントが実施されました。前回の3月開催予定だった「 Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 A/W 」 はコロナ感染症拡大の影響で中止となり、今季は1年ぶりの開催となりました。
コロナ禍での開催となった今季は、40の発表のうち、15がフィジカル発表、25がオンライン発表、海外からは10地域からの参加があり、デジタルプラットフォームの発信強化、フィジカルの発表の両立を目指す会期となりました。
参加ブランド、関係者、そしてメディアの皆様のご協力に感謝いたします。

今回のポイント

(1)フィジカル ショーの開催

安心・安全をモットーに開催してきましたが、今季はさらに「 ファッションショーにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン 」を作成、政府及び専門家のご助言をいただき、これをベースに感染症予防に努めてまいりました。
（主な対策例）
・会場に出入りする関係者全ての検温、消毒、マスク着用の徹底（ショー来場者も含む）
・メイン会場である渋谷ヒカリエ、ヒカリエホールBをヘアメイクルームとして開放。ヒカリエホールAのみをショーの発表で使用
・会場法定定員の約半分を基準に、スタッフと来場者の人数を設定
・旭化成協力のもと、混雑下での換気状態を把握する目的で二酸化炭素濃度測定システムを採用。人間の呼気には、CO2濃度が含まれるため、密閉空間のCO2濃度を基準に密状態を可視化

(2)オンライン発表を含め、デジタル配信の強化

WEBサイトで全参加ブランド発表の内容を告知、希望ブランドについてはフィジカル発表の様子をライブ配信しました。
アーカイブ映像はすべて 公式YouTube で公開しております。
会期中にSNSで盛り上がりを拡散する「 DIGITAL VOICE 」の15名も、あらゆるシーンで情報発信を行いました。

(3)「 FASHION PRIZE OF TOKYO 」「 TOKYO FASHION AWARD 」などデザイナー支援も継続

「 FASHION PRIZE OF TOKYO 」 昨年度受賞の「 TAAKK 」はインスタレーション、「 TOKYO FASHION AWARD 」昨年度受賞の「 YUKI HASHIMOTO 」「 meanswhile 」「 IHNN 」「 RequaL 」「 SHOOP 」がフィジカルなショーを実施しました。

(4)海外バイヤーとの取り組み

今季より新たな試みの一つとして、世界最大規模のファッションキュレーションマーケットプレイス「 JOOR PASSPORT 」と提携。世界中の200,000以上の小売店バイヤーが今季の参加ブランドそれぞれの JOOR PASSPORT 内ページを閲覧可能となり、参加ブランドの商談のサポートを目的とした施策です。

(5)海外メディアへの素材提供

来日できない海外メディア（「 WWD US 」「 VOGUE US 」「 VOGUE ITALY 」「 Bo F 」「 THE WALLSTREET JOURNAL 」「 Launchmetrics 」など ）に対して素材提供を行い、世界に向けての発信強化に取り組みました。
連日、今季のコレクション発表についての記事掲載にご協力いただきました。

フィジカル、デジタル共にブランドの発表形式の多様化を実感しております。 ルックを一つずつ見せるブランド、世界観を表現するブランドなど、発表形式の可能性が広がった会期となりました。新たな取り組みも多かった今季、次回の開催までの課題はまだまだございますが、コロナ禍でのフィジカル発表を行ったブランド、そしてオンライン発表での撮影において、蜜を作らないよう最低人数で取り組んでいただいた皆様のご協力があったからこその今季でした。
今回の参加ブランドのコレクション発表が、業界内、そして一般の方に少しでも「ファッションの魅力」がお伝えできたら幸いです。
次回、「 Rakuten Fashion Week TOKYO 2021 A/W 」 の開催は 2021年3月15日（月）～3月20日（土）となります。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。