Interview & Report

ハリー 杉山 Harry Sugiyama

ハリー 杉山 Harry Sugiyama タレント、MC

AmazonFWT 2019 S/S オフィシャルアンバサダー

1985年東京都生まれ。11歳で英国に移住。高校卒業後、日本で投資銀行に勤務しながらモデルとして活動。その後、ロンドン大学、北京師範大学留学を経て、日本でタレント活動を再開。父は元ニューヨーク・タイムズ東京支局長・アジア総支局長。日本語、英語、中国語、フランス語の4ヶ国語を話せるマルチリンガル。現在はCX『ノンストップ!』、NHK『どーも、NHK』、J-WAVE『POP OF THE WORLD』などにレギュラー出演中。

前シーズン、AmazonFWTオフィシャルアンバサダーに就任されたハリー杉山さんが、今シーズンも「TOKYO FASHION EXPRESS」(NHK WORLD – JAPAN)のMCとしてショーやイベントの取材や、関連イベントの司会を務めるなど、アンバサダーとしてAmazonFWTを盛り上げてくれた。そんなハリーさんに、今シーズンのAmazonFWTを振り返ってもらった。

 

Harry Sugiyama

中国からのゲスト AYUKIさんとハリー杉山さん

前回は秋冬シーズンで、今回は春夏シーズンのコレクションでしたが、感じ方は違いましたか?

春夏は当然ながら秋冬に比べるとコーディネートを構成するアイテム数が限られてくるので、見せ方が難しいなと感じました。ごまかしが利かず、脆く見えることすらある。そのため、ひとつひとつのアイテムをじっくり見ていましたが、どのブランドのショーにもポジティブな印象を抱きました。僕の持つブランドへの固定概念に対して期待通りのスタンダードな演出をされるブランドもあれば、「こう来たか!」と驚かせてくれるブランドがあったりと、多種多様で面白かったです。 多様性という部分では、今回ウィメンズのショーも多く拝見しましたが、自分で着たいと思う服がたくさんあって、国境もジェンダーも関係なく楽しめるのがファッションなのだと改めて感じました。

 

印象に残っているショーについてお話いただけますか?

まず、ANREALAGE(アンリアレイジ)の15周年のアーカイブショーです。すべて過去のコレクションで構成され、新しいものはなかったにも関わらず、非常に感動しました。過去のコレクションで気になっていたアイテムが見られたことが嬉しかったのはもちろん、演出が素晴らしく、フィナーレにサカナクションさんの「ユリイカ」を世武裕子さんがカバーしたバージョンが流れた際には涙しそうな儚さがあり、改めてブランドにとっての“東京”の重要性を感じました。ショーの時間が45分程度と長かったこともあり、その分、演出に喜怒哀楽を詰め込めたのではないかと思いました。このショーはあまりにも喜怒哀楽の波があり、まるでローラーコースターに乗っているかのような、痺れる面白さがありました。 BED j.w. FORD(ベッドフォード)CHRISTIAN DADA(クリスチャンダダ)はある意味期待どおりで、駐車場という閉鎖的で無機質な会場の雰囲気や音楽、演出の細部に至るまで、崩れたロマンティシズムやデカダンスを感じるショーでした。 WEWILL(ウィーウィル)のショーも、演出はシンプルながら繊細なストーリーを感じられて印象的でした。モデルの年齢層が幅広く、少年からロマンスグレイな大人の男性をキャスティングされていて、“人生”というテーマを感じました。

 

今回、初参加ブランドも多かったのですが、若手デザイナーのショーやインスタレーションで印象に残ったブランドはありましたか?

kotohayokozawa(コトハヨコザワ)のプリーツカットソーは売れる理由が分かりますね。女性らしい品格と可愛らしいポップさを合わせ持っていて印象的でした。 女性らしい可愛らしさという点では、AOIWANAKA(アオイワナカ)にも共通しているように感じました。フェミニンな世界の中に、程よいマニッシュ要素もあり、その分かりやすさも良かったと思います。ウルトラスエードという光沢感のある素材を使ったアイテムが印象的で、モデルが歩くと気持ち良い波とうねりを見せていました。また、刺繍や染めには日本の職人技術が採用されており、彼女の大和撫子魂を感じました。 鈴木えみさんが手掛けるLautashi(ラウタシー)も素敵でした。彼女はモデルとして長いキャリアがあり、自分の好きなものをしっかり持っていますが、それに偏らず、日本人女性の体型を美しく魅せる、女心をうまく捉えたリアルな服づくりをされているように感じました。落合陽一さんの空間演出もかっこよかったです。

 

Harry Sugiyama

Harry Sugiyama

左から野村訓市さん、AmazonFWT 2019 S/Sのキービジュアルモデルの新井貴子さん、AmazonFWTオフィシャルアンバサダーのハリー杉山さん

AmazonFWTにアンバサダーとして関わるようになって、ご自身のワードローブに追加されたブランドはありますか?

実は、先ほど話したANREARAGEのショーには、私服でKEISUKEYOSHIDA(ケイスケ ヨシダ)を着ていきました。前シーズン取材をさせていただいたことでご縁ができ、前日に彼のアトリエに行って選んでもらったんです。別の日には、前回のインタビューで絶賛したSISE(シセ)も着ました。あと、会期終盤に表参道ヒルズで行われた「 PARTY NIGHT Amazon Fashion Week TOKYO x DESIGNART TOKYO 2018」で司会を務めさせていただきましたが、その時はMISTERGENTLEMAN(ミスター・ジェントルマン)のシャツを着用しました。JFWのスタッフさんと被ってしまいましたが(笑)。 今シーズンは、ANREARAGEや N.HOOLYWOOD(エヌ.ハリウッド)、WEWILLが気になったので、さらにワードローブに加わるかもしれません。

 

パーティの司会と言えば、今回はショーの他にイベントにもいくつか参加されました。

初日に渋谷ヒカリエ 8/ COURTで行われたトークイベントでも司会を務めさせていただきましたが、今シーズンのAmazonFWTキービジュアルのクリエイター大島慶一郎さんに、キービジュアルや映像、「欲望を、恥じるな。」というテーマについてお話を伺いました。「欲望を、恥じるな。」というのはとても良いテーマだったと思います。まさに人間はそういうものだし、欲がないと人生面白くないですよね。キービジュアルも野性的で非常にかっこいいと思いました。あのインパクトの強い映像に目が行きがちですが、僕はこのキービジュアルを支えているのは音楽だと思っていて、あの音を使ったのは斬新な切り口だと思います。 「ケリング ‘E P&L(環境損益計算書)’ ワークショップ」にも参加しましたが、大変勉強になりました。“サステナビリティ”すなわち“持続可能性”がテーマでしたが、アプリを使って、普段着ている服の全工程をゲーム形式で解明していくワークショップは非常に有意義でした。MIHARA YASUHIRO(ミハラヤスヒロ)のデザイナー三原康裕さんも参加されていましたが、最後に挙がった彼の質問から討論が始まって、非常に白熱しました。サステナビリティは一見敷居の高い議題に感じますが、実はとてもシンプルな問題で、より多くの人に知ってもらって、考えてもらいたいです。

Harry Sugiyama
Harry Sugiyama
Harry Sugiyama

(左・中央)アートディレクターの大島慶一郎さんとハリー杉山さんとのト-クセッション、(右)「SHISEIDO」が制作した本テーマに通じる動画「THE PARTY BUS」の公開イベント

 

AmazonFWTアンバサダーとして、今後、どのような活動をしていきたいですか?

今回、会期中に不思議な繋がりがいくつもありました。ファッション・ウィークというある意味、異次元の空間が作り出してくれたものだと思い、改めてAmazonFWTの持つ魔法の力を感じました。僕が感じたようなAmazonFWTの魅力を多くの人たちに的確に伝えて、活性化させることが僕の使命だと思っています。 あと、もっと多くの人にこのファッションの祭典を肌で感じてもらえたら良いですよね。そのために僕は何かできるか考えなくてはいけませんが、ショーを見るだけでなく体験してもらうことで話題性が広がり、より大きな相乗効果が生まれると思っています。

 

Harry Sugiyama

Harry Sugiyama

Tweed Run Tokyo 2018」より ©LOOP Magazine

Interview by JFWO

 

NHK WORLD – JAPAN「TOKYO FASHION EXPRESS “Fashion Week Tokyo Special”」OA情報

2018年11月26日/11月29日:kotohayokozawa(コトハヨコザワ)
2018年12月3日/12月6日:AOIWANAKA(アオイワナカ)

*VIDEO ON DEMANDで過去6ヶ月間の番組を視聴できます。
www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/vod/tokyofashion/

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