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AUG. 26, 2021

初参加ブランドアンケート|AYÂME アヤーム

AYÂME アヤーム

AYÂME

Designer

竹島 綾
Aya Takeshima

Category

Men’s & Women’s / Ready To Wear

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

会社員経験を通して、会社で働くのが向いていないことに気づき、独立してクリエティブな表現を一生続けられる仕事をしようと決め、そのために渡欧し、留学、就業経験を積みました。
また生まれ育った家庭環境が、自分の家を設計し、手作りの服をたくさん作ってくれた祖母、油絵を描いていた実業家の祖父、百貨店に勤務していた祖母、繊維商社を営んでいた祖父、フラワーアレンジメントを教えていた母、建築家の父に囲まれていたことも影響していると思います。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

「モダンクラフトマンシップ」をコンセプトとし、実験的な素材づかいで、世代を超えて受け継がれてきた伝統的な職人技術や手仕事をコンテンポラリーな感覚と融合させ、身に纏った人がわくわくするような服作りを目指しています。また、ブランドが提案する人物像に向かうのではなく、年齢性別国籍等を問わず、その人の解釈で着こなせる服、着る人自身の個性、スタイルに調和する服を提案したいと思っています。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

主に産地に出向いて素材リサーチから始めて、直感的に集めた素材やアイディアリソースから、形にしたいものの表現がなにかを探求し、コンセプトを定めていくと同時に、素材の組み合わせやシルエット、ディテールを組み立てていくイメージです。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

老若男女問わず、自分の軸で取捨選択し、遊び心をもって人生を楽しんでいるひと。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

留学時に過ごしたロンドンとパリの空気感。特に、セントマーチンズで出会った世界各国のアバンギャルドで秀逸なクリエイティビティーをもった人々、KOCHÉ設立当時に手伝っていたデザイナーのChristelle Kocher、メゾンで経験を積んだCHANELのクリエイションには、肌感覚で大きな影響を受けました。

2022 S/Sについて

―Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/Sへの参加の動機は?

AYÂMEをより多くの方に知っていただく機会をつくること、まだやったことのない新しいことに挑戦してみたかったからです。

―2022 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

テーマは’SPACE CRAFT’。spacecraft(宇宙船)から連想する近未来。その先にあるのは、自分の空間・時間(space)は自分で創り出す(craft)未来、そして手仕事(craft)を通じてつくられた、“個”の視点や思いが反映できる余地(space 空間)が残る服、というコンセプト。どこか懐かしさを感じさせるムードとモダンな解釈を加えたアイディアを共存させ、新しいものへと作り変える。リラックス感がありながらパワフルで自由なエネルギーを表現した、アクティブなスタイル。人生のポジティブな面に目を向け、前向きな気分をまとうフューチャリスティックなワークウェアをイメージ。

―ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。

昔ながらのホテルロビーから近未来的な廊下へモデルが歩いていく。ランウェイの行く先=服とそれを纏う人のこの先の未来はその人次第。行きたいところ、それぞれが思い描くものに向かって、タイムワープしていくような感覚を表現。各々のアイデンティティと多様性を尊重しつつ、自分のスタイルで、前に進んでいくオプティミスティックなムードをイメージした世界観。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

伝統的なクラフトマンシップを現代的に解釈した独自のものづくりを通して、このブランドにしかできないことを追求し続け、新しいスタンダードを確立すること。見る人や着る人にとってポジティブなエネルギー溢れる新しいクリエイションをつくり続けると同時に、長く愛され、気持ちも高揚する製品をつくること。ブランドに関わるすべての人の誇りとなること。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

自分が生まれ育った街。

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

丸の内仲通りや宮下パークの屋上など、都心の中に緑もあって、屋外で心地よく過ごせる空間がすきです。

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

1921年にフランクロイドライトの設計により建設された自由学園明日館。

SDGsへの取り組みについて

―ブランドでの取り組みや挑戦したいことを教えてください。

伝統技術で作られた素材や手しごとを用いた丁寧なものづくりとモダンな感覚の融合で、ユニークでありつつ、シーズンやトレンドを超えて着ることができ、長く愛され、気持ちも高揚するような、新しいスタンダードとなるものづくりが提案できたらと思っています。できるだけ環境を考慮してつくられた素材を選ぶことはもちろん、今シーズンも、伝統技術を用いた素材で未来に文化を継承する、廃業や機械の廃棄等で再生産不可となった余剰生地を工場から買い取り、希少性の高い製品に昇華するといったアプローチで、ブランド独自のSDGsの取り組みを行なっています。

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