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AUG. 17, 2021

初参加ブランドアンケート|HOUGA ホウガ

HOUGA ホウガ

HOUGA

Designer

石田 萌
Moe Ishida

Category

Women’s / Ready To Wear

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

子供の頃に人見知りで自分を出すことが苦手だったが、好きなデザイナーの服を着ることで自分らしくいられると感じたことから、そのような力を着る人にのもたらす服を作れるデザイナーに憧れた。中学生の頃、雑誌KERA!の中のBA-TSU×バトルロワイヤルのデザイン画コンテストの企画に応募してグランプリをもらったことが嬉しく、本格的にファッションデザイナーを目指していた。就職後はデザイナーとして経験を積み、もともと自分でブランドを運営しビジネスもクリエイションも両立したいと考えていたため、出産を機に独立。準備期間を経てブランドをスタートした。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

コンセプトは“Unbirthday party dress 365日分の364日、自分が萌芽する。”一度しかない自分の人生なのに、母親だから母親らしくとか、女性らしく、大人らしく、今までの価値観の通りに振り回されて生きる必要はない。女性でも子供がいても何かを犠牲にしたりしなくても自分の方法で自分の人生を生きて挑戦していい時代だと思う。何かの役割を果たそうとせず、自分にやさしく素直に自分自身でいることを楽しむ人物像を提案したい。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

今は子育てと仕事に追われゆっくり散歩をしたりお風呂で落ち着いたりがなかなか出来ないので、日常の中で感じた違和感や気分、子供の頃の記憶や変わらずに好きなもの、物語の世界からイメージすることが多い。自分の中にはHOUGAの国があるので、その国の住人はどう生きているかを考える。気になることなどをバラバラに書き出してさまざまなジャンルから幅広くリサーチしていく。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

国内のセレクトショップや百貨店に卸している。ポップアップストアなどのイベントやお取り扱い店舗での紹介、インスタグラムからブランドを知ってもらえた方が多いと感じる。展示会など直接お客様とお話出来る機会では、「大人でも本当に自分の好きなものを自由に着ていいと思えて着ることが楽しくなった」といった嬉しい声も聞くことが出来、精神的にどこか共感する部分がある方がファンになってくれているのではないかと感じる。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

自身が小中学生だった2000年前後にファッションに夢中になった。雑誌で見た憧れの子供服をお店で見るのもテンションが上がった。お店ごとに全く異なる個性の強いブランドの服は着ることも、お店を回って見るのも楽しかった。コンテストに応募することが多かった専門学生時代には大学で美学美術史を専攻し現代アートのゼミにいたのでファッションとアートの関係に興味があった。卒業後は学生時代から好きだったFRAPBOISに2012年に入社し、実際のものづくりを学んだ。

2022 S/Sについて

―Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/Sへの参加の動機は?

今年入居したシェアオフィスで、ブランドとその世界観をもっとたくさんの方に知っていただくためにどうしたらいいか検討していたところ、参加するという選択を考えるようになった。ブランドスタートから徐々にではあるがお取り扱い店舗も増えてきて、次の挑戦をしたいと思った。ブランドの価値観をより強く打ち出していく最初のきっかけとしたい。

―2022 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

テーマは“Pleasant Holiday”19世紀のテニスドレスや、日常から抜け出して非日常な気分で優雅に過ごす休日から着想。息苦しい現世界から自分を取り戻し、日常を楽しむためのレジャードレスを提案。

―ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。

見る人がHOUGAの国の出来事を覗いているような気分になってもらえるように、世界観を伝えられるような演出が出来たらと思い検討中。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

ブランド認知がまだまだなのでイベントやヴィジュアルを通してブランドイメージを伝えていけるように作っていきたい。ビジネス面もしっかりと運営できるようチームを作って動いていきたい。まずは国内での販売に注力し、海外進出も機会とタイミングが合えば挑戦したい。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

いつでもドレスアップやファッションを楽しめる街。

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

原宿~表参道。子供の頃にたまに休日に遊びに行く、憧れの場所だった。いる人のファッションを見るのも面白い。

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

新宿の喫茶西武。レトロな雰囲気の純喫茶。ランチミーティングなどすることが多いです。

SDGsへの取り組みについて

―ブランドでの取り組みや挑戦したいことを教えてください。

以前からエイジレスで子供から大人まで実世界の年齢や時代に関わらず長く着ることが出来るドレスをつくっている。いろんな顔を持っていても本質は子供の頃から変わらない人のための、時代とともに古くならないドレス。2WAY3WAYと形や着方を変えてサイズフリーに着用できる。世代を越えて長い間大切に着られる。ブランドを通して、いつでも誰もが自分でいられるような、【らしく】がない世界になったらと思う。

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