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SEP. 28, 2021

長濱ねるのSDGsレポート|リーバイス® 501®のユーズドストックをアップサイクルする「デニムプロジェクト」

長濱ねる
1998年9月4⽇、長崎県長崎市⽣まれ。2015年、欅坂46のメンバーとしてデビュー。2019年にグループを卒業。現在はTV・ラジオのMCやエッセイの執筆、またNHK・SDGsキャンペーン『未来へ17アクション』への参加やファッション誌「with」での連載『HAJINERU SDGs』を通してSDGsについて勉強するなど、幅広い分野で活躍中。


NHK・SDGsキャンペーン『未来へ17アクション』のTwitter企画「長濱ねるのSDGs日記」や、ファッション誌『with』での連載「HAJINERU SDGs」を通してSDGsを学ぶ長濱ねるが、『Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/S』にて開催された展示イベントをレポート。

渋谷ヒカリエ8階の展示会場「CUBE」に足を運んだ長濱ねるさん。ここは、約3万本近くにのぼる約20トンの「リーバイス® 501®」を所有する株式会社ヤマサワプレス(東京都足立区)と三越伊勢丹が協業し、古着のデニムパンツやジーンズ素材を新たなアイテムとして蘇らせる「デニムプロジェクト」を紹介する展示となっている。

会場では三越伊勢丹のバイヤー神谷将太氏とヤマサワプレスの山澤亮治社長が、長濱さんを出迎えてくれた。

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「デニムプロジェクト」は、小売りの垣根を越え、百貨店、セレクトショップ、アパレル企業、デザイナー、クリエイターなどと共に、コラボレーションを通じて、廃棄されるはずだったデニム素材をもう一度蘇らせていく”持続可能なプロジェクト”。プレスから検品、補修など商品出荷まですべての仕上げ作業を行うヤマサワプレスが、一本一本を手作業で丁寧に洗濯し、素材に仕上げるまでの工程を担っている。

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アメリカから送られてきた塊になった状態の素材を崩し、状態を選別。洗剤で半日ほど漬け込んで汚れや匂いを取り除き、専用の洗剤とブラシを使い、手作業で汚れを落としていく。

選別から洗浄までの流れを紹介する動画展示を目にした長濱さんは「ほとんどが手作業なんですね。こんなに膨大な量を…、すごく大変な作業」と食い入るように眺めた。

長濱さん「こうゆう作業に興味がある私たち世代の人がたくさんいると思うので、動画で見ることができると身近に感じられますね。消費するのを待つだけじゃなくて、自分たちも手を動かして参加できたらいいですね」

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洗浄された素材は、洋服や子供服、雑貨、家具などにアップサイクルされる予定。会場には生地の仕上がりをイメージしたラグがレイアウトされていた。

長濱さん「家具にはどんなものがあるんですか?」

神谷氏「イスやソファ、ラグなども予定していています。そのイメージがこちらですね」

長濱さん「古着ならではの色落ちがあるのでステキ。デニムなので洋服になるというイメージだったのですが、雑貨とか家具になるのはすごく興味があります」

今プロジェクトで使用するユーズトストックはデニムの形をした素材と、カットオフされたレッグパーツ素材の2種類。展示してあるラグはこれらのパーツを解体し縫い合わせたものになっている。

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「デニムプロジェクト」には阪急阪神百貨店(大阪府)や岩田屋本店(福岡県)などの百貨店のほか、セレクトショップであるst company(群馬県)やMIDWEST(愛知県)などさまざまな企業が参画。それぞれがオリジナルの商品を制作し、2021年11月以降に詳細が発表される。

神谷氏「社会課題に対しては一企業だけでなく、業界全体で向き合っていく必要があると思っているので、他の百貨店やセレクトショップを巻き込み共に取り組んでいます」

長濱さん「多くの方が一緒になって取り組まれるといろんな入口があるので、消費者側も各々の好きなところから入っていけるのでとってもステキですね。クリエイターの方それぞれの作品を拝見できるのを楽しみにしています!」

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最後に、生地にする際に再利用が難しい縫い目のライン、インシームで作ったブレスレットをプレゼントされた長濱さん。「うれしい!」と身につけ、「再利用できなかったものも残さず最後までこうしてアップサイクルしているんですね」と話した。

長濱さん「ジーンズがこんなに廃棄されていたことを知らなかったので、今回の展示を通じて自分が持っているジーンズに愛着を持って着ていかなきゃという意識改善にもなりました。SDGsに協力したくても何から始めればいいのかわからないという方が、好きなファッションとかデニムから取り組めるのがすごくステキだなと思います。ヤマサワプレスさんが仕上げたデニム生地が、どんな商品になって登場するのかが、今からとても楽しみです!」


「CRAHUG」レポートは こちら

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