Umit Benan ウミット ベナン
Designer Profile
1980年、ドイツ生まれ。トルコ人の両親を持ち、イスタンブールにて幼少期を過ごす。テキスタイル関係の仕事をしていた父親の影響で、幼少期から、80年代の個性の強いファッションや、当時の男らしさを象徴するスタイルに囲まれた毎日を送る。90年代は、母国を離れてスイスの全寮制高校へ進学。10代後半の多感な日々を海外で過ごしながら、当時のコントラストや重ね着のスタイルに触れる。高校卒業後はボストンの大学へ進学し、マーケティングと広報を専攻。アメリカ滞在中にファッション・デザイナーになることを決意して以来、夏のミラノを度々訪れてはドローイングの技術の習得に励む。大学での学位取得後にミラノへ移住し、インスティテュート・マランゴーニでファッションを学ぶ。その後の数年間は、ロンドンのファッション名門校であるセントラル・セントマーチン芸術大学でスタイリングを、ニューヨークのパーソンズ美術大学でパターンメイキングを学ぶ。
その後イスタンブールに戻り、父親の元でテキスタイルの技術をじっくりと習得した後、マーク ジェイコブスや、ソフィー・テアレ、リファット・オズベックといったウィメンズ・ブランドでの勤務を経て、2009年に自身のメンズ・ブランドであるウミット・ベナンを設立。2回目のコレクションでは、イタリアのアルタローマ社とVOGUE誌が主催する若手デザイナー支援アワード“Who’s On Next”の受賞ブランドに選出される。2011年から2013年まではイタリアの老舗メゾンであるトラサルディのクリエイティヴ・ディレクターに就任。メンズウェアとウィメンズウェアの両方の既製服とアクセサリーのデザインを手がける。
2012年に日本で「最も優れた国際的なメンズウェア・ブランド」に選出されたことを受けて、2014年にウミット・ベナン世界初となる旗艦店を東京にオープン。それに続き、メイドインジャパンのカジュアルラインナップである「ONIKI(オニキ)」を設立。現在では、パリのファッション・ウィークでもショーを行っている。