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AUG. 19, 2022

初参加ブランドアンケート|M A S U エムエーエスユー

M A S U エムエーエスユー

M A S U

Designer

後藤 愼平
Shinpei Goto

Category

Men’s / Ready To Wear, Shoes, Bags, Hats, Accessories and others

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

祖母のクローゼットでこっそり兄と洋服で遊んでいた事がきっかけです。ブランドを持つ事を夢見る私と、新しいデザイナーを探す今の社長が出会った事でブランドが生まれました。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

エムエーエスユーは丁寧語の「ます」が由来で、使い慣らされた言語表現さえ も再評価し、字面の通り、丁寧な態度を貫くブランドであり続ける意志がその 名に込められています。少年期から魅了されているヴィンテージウェア の、思想や哲学、時代背景、心躍るアイデアはコレクションに多大な影響を与 えている要素になっています。歴史の蓄積が作り出した衣服の型や素材がもつ 記号に誠実に向き合い、時代を超えて愛される「誰かにとってのヴィンテージ になり得る服づくり」を標榜しています。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

日常生活の中で沸き起こる世の中への不安や不満、怒りがクリエイションの始まりです。その解決方法や打開策をアイデアやユーモアも交えながらファッションを介して表現することでファション業界のみならず、世の中を豊かにすることを考えています。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

大手セレクトショップや個人店問わず販売していますが、業態や枠組みにとらわれず、M A S Uの””日常の些細なことに喜びを感じることが出来る人””そして””何かを決めつけたり価値観を人に押し付けたりしない。””そんな優しくて自由な人間像に共感して頂きながら成長していきました。
そして性別や年齢に関係なくファッションの可能性を信じている方がファンになってくれているという実感があります。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

east west musical instrumentsやnorth beach leatherを中心とした70年代のファションカルチャーや、yohji yamamotoやmartin margielaのモード界のアバンギャルドカルチャー。そして東京で興ったアメリカンカジュアルのスタイルに影響を受けていると思います。それらに共通点して言えるのは偏った強度があること。その魅力に惹かれています。

2023 S/Sについて

―Rakuten Fashion Week TOKYOへは初参加となりますが、どういった経緯で参加することになりましたか。

以前までは独自のスケジュールで国内での単独ショーを行っていました。ですが、これから国外に出ていく前にひとつのケジメとして公式のスケジュールの中でチャレンジすることを決心しました。数多のブランドが参加する中で、どこまで差異を魅せる事ができるか。それを証明する機会だとも捉えています。

―今回のショーは「日本博」の一環として行われるそうですが、その点はどう感じられましたか。

まずは日本博の一環でショーが出来ることを光栄に思っています。公的な機関が私たちのような保守的ではないブランドを応援してくださるという事実が、これからの日本のファッション業界への希望に繋がると直感しています。

―ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。

readyというテーマを元に進行中です。構想はありますが、当日までお楽しみにして頂けると嬉しいです。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

国内外問わず評価されるブランドを目指しています。日本で生まれ培われたクリエイションがどこまで国外で通用するのか楽しみにしています。これからも挑戦は続いていきます。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

成熟し過ぎた街です。そのため計算外のハプニングや強烈なカルチャーが興りづらくなっていると体感しています。とても計画的で経済的な街です。そこを覆すクリエイションやカルチャーが生まれると世界的に見ても新しいものが誕生すると思っています。

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

東急東横線の都立大学駅エリアです。今は住んでいませんが、東京らしい感度の高い人々や素敵な飲食店もありつつも、穏やかな雰囲気が流れているところがある種のオアシス感を感じました。

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

砧公園、庭園美術館、二子玉川の川沿いは家族でリラックスして過ごせるので好きです。

SDGsへの取り組みについて

―ブランドでの取り組みや挑戦したいことを教えてください。

2021年9月にFW21コレクションのトワル(仮縫い)をサイレントオークション形式で展示・販売するイベント「toile check(トワル チェック)」を敢行致しました。廃棄してしまうのが普通のトワルですが、敢えて表に出す事で洋服が出来るまでのプロセスを消費者の方にも知ってもらうという試みは大きな反響を呼び、40着ほど出品したトワル達はほぼ全て落札されました。

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