MARCUS COVINGTON マーカス コビントン

Designer

市川 マーカス知利
KAZUTOSHI MARCUS ICHIKAWA

Category

Men’s & Women’s / Ready To Wear

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

もともと工業高校に通っていたんですが、大学へ行きたいわけでもなく、すぐ就職したいわけでもなく、唯一ファッションと絵を描くことには少し興味があったので、軽い気持ちでファッション専門学校へ行ってみたところ、毎年ひとり特待生留学でパリの学校へ行けることを知り、世界的なファッションデザイナーなってやる！という気持ちになりました。卒業後は無事留学もでき一年学び帰国しました。その後はインターンや、アルバイトで何とか個人で服を作り続け、衣装制作をしたことをきっかけに企業に就職し、そこからブランドを立ち上げさせていただきました。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは？また、提案したい男性像・女性像はありますか？

ブランドのコンセプトは『粋な目立ちたがり屋』です。昔から下品や嫌な理由ではなくカッコよく目立ちたい気持ちがありました。自分はアメリカのハーフなんですが、当時はまだハーフがあまり多くなくて、すれ違うたびに振り返られて笑われたりして、同じ人間なのに少し肌の色や見た目が違うだけで、なんで？こんな目立ち方したくないのにとずっと思ってました。だからこそ、振り返られた時は驚きやかっこいい、綺麗や気持ちの良い理由で目立ちたいと強く思ってることが、ブランドのコンセプトに結びついています。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は？

それは秘密ですねごめんなさい。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか？

卸先はありません。今応援してくれているファンの方々は女性が多いです。多分SNSのキャラや、普段にマーカスという人物を好きになってくれているんだと思います。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは？また、その理由は？

大きくこれといったものは無いですが、かっこいいなと思うブランドはMOSCHINO、sacai、Balmainだと思います。説明が不得意なので難しいんですが、とにかくかっこいいと思っています。

2025 S/Sについて

―Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/Sへの参加の動機は？

とにかくMARCUS COVINGTONの世界観を皆さんに体験してもらいたいことです。言葉にするのが得意ではないので、肌身で粋な目立ちたがりを感じてもらいたいです。

―2025 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

メインテーマ:『SMASH!!!!』
サブタイトル：日常を本気にさせるフルスロットルな目立ちたがり屋　
今年の自分はデザイン作業、服作り全般、プライベートどこにも力を抜くことがなかった、抜くことができなかったと思っています。1番大きかったのは母親代わりだったおばあちゃんが亡くなってしまったことです。本当に悲しかったんですけど、きっとおばあちゃんならこんな時でも信じた道を全力で進みなさい、休んでる場合じゃない、悲しんでる場合じゃ無いって言うんだろうなと思いながら、全部本気で、フルスロットルで駆け抜けて来たと思います。そんな自分を体現したのが今回の作品です。楽しいことも悲しいことも辛いことも全力で駆け抜けられる強い想いを込めたコンセプトが、今回のメインテーマ『SMASH!!!!』です。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

粋に目立ちながらファッションを全力で楽しめる世界を作れる世界的なブランドになります。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか？

TOKYO＝コレとは言えない街など思います。自分が住んでるところは武蔵野市というところで緑が多く、どちらかというの静かなところです。でも少し歩けば吉祥寺、先には新宿や渋谷など都会もあり明るくてとても賑やか。色々な顔があるのがTOKYOだと思います。

―お気に入りもしくはオススメのショップ（ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず）、施設、スポットなどを教えてください。

セレクトショップ4RMです。弊社が経営しているセレクトショップで、店内レイアウトから買い付けアイテムまで、信頼できるチームで揃えているので、とても居心地が良く大好きな場所です。