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SEP. 03, 2024

RakutenFWT 2025 S/S | Day 2 Report

「Rakuten Fashion Week TOKYO(Rakuten FWT)2025 S/S」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO))は、本日2日目を迎えました。初日のラストに行われた1ブランドも含め、2日目ハイライトをレポートします。

SHINYAKOZUKA(シンヤコズヅカ)」(19:30~)
国立競技場 アスリートスロープ


ブランド設立10周年を迎えたシンヤコズカ。ファッションという道に進むきっかけを与えてくれた友人を象徴する「ブルー」をキーカラーに舞台を染め上げた。「人は生まれた時から何も変わらない。変わる・変えるのは背景」。毎回来場者の心を揺り動かすエモーショナルなショーリリースにはそう記されていた。学生時代に制作した絵本を出発点に、今季は当時とは背景が変わった今の自分で解釈し直した「リマスター版」の絵本を主題とした。


「picturesque or die」と題したコレクションは、10年間の歩みをただ振り返るのではなく、20年目の第一歩と位置付ける。「絵のように美しい」のか「終焉」か。ブランドの覚悟ともとれる大胆なテーマである一方、緻密な刺繍やハンドペイントを再現したプリントやニットなど、シンヤコズカらしいアイテムで、変わらぬ次の一歩を踏み出した。囲み取材の後、10周年を祝福するかのように会場外では偶然の花火が上がった。

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©SHINYAKOZUKA

52tenbo+(コニテンプラ)」(12:00~)
渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール A

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外国人として初の大関として活躍した元大相撲力士の小錦八十吉氏と、tenboデザイナーの鶴田能史氏によるブランド52tenbo+(コニテンプラ)が初ランウェイを開催。「体が大きくて洋服の選択肢が少なかった」という小錦氏自身の悩みから、プラスサイズでも楽しめるファッションブランドとして今後展開していくという。
プラスサイズモデルや元バレーボール/ビーチバレーボール選手の大山未希、現役大相撲力士の翔猿正也といった、背が高かったり体格が大きかったりするモデルに加え、小児がんをわずらう7歳の女の子とその兄、ダウン症候群の少女など様々な背景をもつモデルを起用した。

ファッション関係者以外にも、日頃からtenboを愛用するファンが来場。聴覚障害や視覚障害を持つ来場者のために手話やMCによるルックの日英での解説などが行われ、ボーダーを取り除き多くの人が楽しめるランウェイとなった。モデルが登場するたびに拍手が起き、終演後はライトがついても拍手が鳴り止まななかったほど。鶴田氏は囲み取材で「身近なことで気づきがあるようなファッションブランドでありたい」と語り、今後のブランドの発展に意欲を示した。

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Wilsonkaki (ウィルソンカキ)」(15:00~)オンライン発表

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香港発ウィルソンカキは「海の歯」をテーマにオンラインで映像を発表。楽しさや美しさだけではなく、孤独や危険を同時にはらむ海。そんな海と人間の、曖昧で深い関係を探求したという。

衣服の構造とディテールを再構築することで、日常のワードローブを発展させることを得意とする同ブランド。ムービーではブランドのシグネチャーであるマグネット式パンツが生活の中に少しのユーモアを添えている。貝殻、網、ヤシの木のイメージしたパターンで、夏の日々に連なる海の情景を描いた。

KAMIYA(カミヤ)」(18:00~) 秋葉原キャンプ練習場


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KAMIYAが3度目となるショーの会場に選んだのは、秋葉原の山手線高架下にあるキャンプ練習場。街や通過する電車の音が溢れる喧騒の中、デザイナー神谷康司氏の師匠である三原康裕氏が「KAMIYA」Tシャツを着たスタッフとして先陣を切って来場者を出迎えた。

今季は「Mannish Boy」をテーマに、得意とするヴィンテージのディテールとストリート感のミックスをさらに掘り下げて提案。ブランドを象徴するスカジャンのディテールを施したアイテムは随所に登場。デニムジャケットにアロハシャツを合わせたり、袖を切りっぱなしにしたテーラードジャケットにチェックシャツを重ねるなど、スタイリングにもKAMIYAらしさが光る。

毎回一風変わった演出で来場者を驚かせるKAMIYA。今回はフィナーレにギラギラと輝く“デコトラ”が登場。スピーカーを積んだトラックが、壁を突き破って登場するという破天荒な演出で話題となったファーストショーを彷彿とさせた。“デコトラ”の前でポーズをきりりと決めたモデルたちは、神谷氏が登場すると拍手で迎えラストはハイタッチで締め括った。

3名の海外ゲストが来日し、ランウェイや関連イベントに出席


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(写真)KAMIYAに来場したゲスト
右からサラ・ソッザーニ・マイノ、ニック・ウースター、ニック・ハラミス


昨シーズンより本格的に始動した海外ゲストの誘致。今シーズンはソッザーニ・ファウンデーションクリエイティブディレクターのSara SOZZANI MAINO(サラ・ソッザーニ・マイノ)、T: The New York Times Style Magazine編集長のNick Haramis(ニック・ハラミス)、WOOSTER CONSULTING ファウンダー、クリエイティブ・ディレクターのNick Wooster(ニック・ウースター)を招待し、ランウェイや関連イベントに出席していただいています。

※一部を除き写真は©JFWOになります。

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