Interview & Report

エハラ ミキ Miki Ehara

エハラ ミキ Miki Ehara モデル

AmazonFWT 2019 A/W キービジュアルモデル

1995年生まれ。2017年1月よりDONNA所属。モデルデビュー後わずか3カ月でLouis Vuittonのショーに出演。その後もChristian Dior、HERMESなど多数のメゾンのショーに立て続けに出演。現在も、ニューヨーク、パリコレクションの定番モデルとして活躍中。2019年の資生堂ワールドワイド広告に抜擢されるなど、世界で活躍する数少ない日本人モデルとして国内外で注目を集めている。

Amazon Fashion Week TOKYO 2019 A/Wのキービジュアルのモデルに起用されたエハラミキ氏。キービジュアルのクリエイティブディレクション/アートディレクションを担当した大島慶一郎氏は、「これまではファッションの仕事で外国人のモデルさんを起用することが多かったが、今回は日本人だからこそ伝えられるものがあるということを強く感じていた」とエハラ氏を起用した理由を語った。今回のコピー「私も、ひとつの文化だ。」を代弁したエハラ氏に、キービジュアル撮影の感想やモデルとしてのキャリアについてなど、ファッション・ウィークやシューティングで海外を飛び回っていた最中の彼女にメールインタビューを実施した。

まず、今回のキービジュアルについてお伺いしたいと思います。撮影前にクリエイティブディレクターの大島慶一郎さんからキービジュアルのコンセプトや衣装などの説明を受けたかと思いますが、それを聞いてどのように感じましたか?

オブジェを纏った状態でジャンプをするなど、アクションが多いと聞いていたので、少し不安のまま撮影当日を迎えました。実際にダイナミックな動きが多く体力を使う撮影でしたが、運動は好きなので、無事に最後まで楽しく乗り切ることができました。

 

撮影現場で初めてオブジェのような衣装をご覧になったかと思いますが、実際に着用して撮影されてみて、いかがでしたか?

オブジェは見た目よりも重かったです(笑)。
どうすれば上手に固定したままジャンプできるかなど、試行錯誤しながら撮影を進めました。オブジェをホタテと見立ててみたりと、皆さんと冗談を交えながら楽しい撮影となりました。また、体力を使う撮影でしたので、大丈夫?と何度もお気遣いいただき、とても有難く安心して進めることができました。

Amazon Fashion Week TOKYO 2019 A/W Key Visual

Amazon Fashion Week TOKYO 2019 A/W Key Visual

 

撮影中、動作や表情など、どのような指示がありましたか?

表情は強く、動きは「無重力のように、浮いている感じ」というディレクションをいただきました。体の力を抜きながらジャンプをし、空中で目線を合わせ強い表情を作るのに、初めは苦戦しましたが、皆さんのサポートもあり、うまく表現できたと思います。

普段、雑誌や広告などの撮影が多いかと思いますが、それらと今回のキービジュアル撮影で異なる点はありましたか?

表情、髪の流れ、体の動き、オブジェの見え方と、いつも以上にタイミングが大切な撮影でしたので、皆さんと息を合わせることをより意識した撮影となりました。

キービジュアルの完成版をご覧になって、いかがですか?

スチールもムービーもとてもかっこいい仕上がりになりました。特に寄りのショットが気に入っています。今回に限りませんが、皆さんと一緒に作り上げた作品を、たくさんの方に見ていただけるのはとても嬉しいです。今回Amazon Fashion Week TOKYOにこのような形で携われたことをとても光栄に思っています。

 

エハラさんご自身のファッションについてもお伺いしたいのですが、私服はどのようなスタイルですか?こだわりなどがありましたら、教えてください。

決まったスタイルは特にありませんが、実はかっこいいよりも可愛いアイテムが好きです。ただ可愛いのではなく、少し一癖あるような個性があるものに惹かれることが多いです。特にバッグと靴が好きなので、選ぶときはすごくこだわってしまいます。こだわった結果、似たようなものが多くなってしまうので、よく周りから指摘されます(笑)。

ファッションで影響を受けた人はいますか?

特に意識をしているスタイルアイコンはいませんが、常にお洒落な方々に囲まれている仕事なので、日々刺激を受けています。
好きなブランドはたくさんありますが、特にsacaiは毎シーズン欠かさずチェックしています。

世界中のファッション都市を回られていますが、それぞれの都市のファッションスタイルの特徴や違いなどは感じられますか?その中で東京のファッションやファッショニスタの特徴は何だと思いますか?

街の雰囲気や習慣に合わせて、おしゃれの仕方にも違いがあると感じます。ニューヨークはファッションも自由な印象なので、私も快適で少しラフな服をよく着ます。パリはさすがクチュールの街だけあり、みんなばっちり決めている印象です。
東京はヘアメイクもファッションに含まれているように感じます。髪型、髪色、コンタクト、メイクも含め常に新しい流行に敏感だと感じます。

お仕事についてもお伺いしたいのですが、エハラさんがモデルになられたきっかけは?

元々モデルという仕事に興味があったのですが、何から始めればよいのか分からないまま、アルバイトをしていました。そんな時に、テストシュートのお誘いをいただいたフォトグラファーの方に、今の事務所DONNAをご紹介いただき、ご縁があり所属させていただくことになりました。

海外のランウェイも歩いていらっしゃいますが、東京のファッション・ウィークと海外のファッション・ウィークの違いは何でしょうか?

東京のファッション・ウィークのランウェイはモデルと観客の距離が近く、海外とは違う別の緊張感があります。また、学生や幅広い層の方々が観覧できる機会が多い印象があり、海外のコレクションよりもオープンな印象があります。

これまでのお仕事でターニングポイントになった出来事や印象的だったことを教えてください。

初めて挑戦したパリコレクションで、ルイヴィトンのショーに出演させていただけたことは衝撃的でした。何もかも初めてでしたが、現実なのかと疑ってしまうほどの夢のような展開が続き、とても刺激的な時間だったのを覚えています。その時はルーブル美術館がショー会場だったのですが、パリコレクションのスケールの大きさを痛感しました。

お仕事・プライベート問わず、今後挑戦したいことを教えてください。

大好きな車や、アニメのキャラクターと関連したお仕事をモデルとしてできたら嬉しいです。
プライベートではインドア派なのですが、もっとアクティブになってできるだけ旅行をしてみたいと思っています。まずは国内旅行から始めたいです。

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