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MAR. 01, 2019

2019 A/W シーズン トレンド・キーワード「好動」

2019 A/Wシーズンより、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)では、東京のファッションシーンの空気感をとらえた独自の「トレンド・キーワード」を設定・発信していきます。

2019 A/Wシーズン トレンド・キーワード

好動 (こうどう/KODO)

「今、これが好き!」と感じる気持ちのままに、動く。
あらゆる境界を自由に・大胆に越えて、「好き!」な気持ちが動いていく。

 

シーズン トレンド・キーワードの設定にあたっては、東京のファッションシーンを熟知し・牽引する、以下の有識者の方々にご協力いただきました。
(五十音順)

 

◆『Droptokyo』編集長 岩野 一真 氏

Droptokyo

droptokyo.com

【コメント】
・19A/Wに向けて、特定のテイストやアイテム等のトレンドはどんどん薄まり、捉えどころがなくなっている。
・Droptokyoに出るような子達は、「今はこれが好き」という感覚に従い、色んなスタイル/ジャンルやブランドをミックスしている。この「ジャンルレス」な感覚は、いっそう強まっていきそう。
・メディアの提唱する特定のテイストやアイコンに追従する人はどんどん少なくなり、「“憧れの人”はいない。自分にしか興味がない」という人が増えている。
【プロフィール】
1988年群馬県桐生市出身。文化服装学院在学時、スタート直後の「ドロップトーキョー」にスナップされ、ほどなくしてカメラマンとして加入。写真を一から独学する。11年から数年アパレル会社に勤務。その後復帰し、現職に至る。

◆『STUDIOUS』ウィメンズバイヤー 澤之井 頌子 氏

STUDIOUS

www.tokyobase.co.jp
【コメント】
・19A/Wはいっそう、「自分の好きなもの、自分の気持をアゲるものを着る!」という志向が強まりそう。
・自社の顧客が好むものも、以前はベーシックなものが中心だったところ、色・柄・デザインのギミックのあるもの・遊びのあるものに敢えて挑戦したい!という機運が高まっている。
・東京のインフルエンサーを見ていても、自分をしっかり持ちながらも、テイストも自由にミックスしながら楽しむ傾向が強まっていると感じる。
【プロフィール】
1989年京都生まれ、立命館大学卒業後、ファッション商社へ入社。海外ブランドの日本小売店への卸しに携わる。2014年(株)STUDIOUS(現(株)TOKYO BASE)に入社。セールス、マネージャーを経てウィメンズバイヤーへ就任。

◆スタイリスト 髙橋 ラムダ 氏

LambdaTakahashi

【コメント】
・東京のファッションシーンはどんどんジェンダーレス、“年齢レス”になり、全体に「ボーダーレス」になっている。
・東京の様々なブランドとも仕事をしているが、ブランド側も、やりたいことに“我が強く”なってきていると感じる。
・従来のファッション業界のスケジュール通り「先のシーズンのものを作る」というのではなく、「リアルタイム」が重視されていると感じる。「今」欲しいものを求めるのが、東京の今のファッション好きな子達のテンション。
【プロフィール】
2005年より白山春久氏に師事し、08年に独立。スタイリストとしてのキャリアをスタート。白山事務所所属。オリジナリティあふれるスタイリングは国内外問わず支持を集め、雑誌やカタログ、パリコレクションなど、その仕事は多岐にわたる。

◆伊藤忠ファッションシステム ナレッジ開発室 中村 ゆい 氏

YuiNakamura

www.ifs.co.jp
【コメント】
・ストリート調査や消費者調査を通じても、「好きなものを、ジャンルを越えてミックスする」傾向は19A/Wに向けていっそう強まっていくと感じる。
・それはかつての日本の消費者が持っていた「ファッションにおいて、特定のテイスト/ジャンル等を通じて自分の“主義”を主張する」ような在り方とは異なる。もっと感覚的に、「今、これが好き!」と感じるものを、何にも縛られずに取り入れて楽しむ…というスタンスが、19A/Wのキーワードになるだろう。
【プロフィール】
2008年伊藤忠ファッションシステム入社。2014年より一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍。会員制マーケティング組織「FA CLUB(ファッションアスペクトクラブ)」の運営やマーケティングレポート誌『FA流行誌』の企画・編集、トークイベント『ifs fashion insight』の企画・運営など、生活者知見の開発・対外発信に携わる。

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