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SEP. 12, 2016

初参加ブランドアンケート|ACUOD by CHANU アクオドバイチャヌ

ACUOD by CHANU

Designer

李 燦雨
Chanu

Category

Unisex / Clothing

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

幼い頃からファッションの事は大好きでしたが、ファッション関係の仕事をやろうと思ったことはありませんでした。
最初韓国から日本に行こうとしたのもファッションが目的ではなく、とりあえず行ってみようという感じでした。
日本に来て日本語学校に1年半通い、卒業後の事を考えている時、やっぱり自分が一番好きなことはファッションだと確信し、東京モード学園に入ってファッションの勉強をやり始めました。
ファッションの勉強をしながら様々なブランドのファッションショーや展示会を実際に見ているうちに、自分のブランドを立ち上げたいと強く思うようになり、インターンシップなどで経験を積みながら、多くのコンテストに作品を送り続けました。
コンテストでの受賞や評価などを励みにしながら、ブランド立ち上げのための準備をし、今年ブランドとして初めての展示会を実施できました。
 

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

ブランド名の「ACUOD」の由来は、Ace Creation Unisex Original Dressの略称であり、また、日本語の「同化」という文字(DOUCA)を反対に並べた造語でもあります。
「同化」の反対語は「異化」であり、「ACUOD」はその両方の意味を持っています。
同化=異なるものを取り込んで、新たなものに昇華させること。
異化=日常的で見慣れた題材を異質なものに変化させること。
「メンズ/ レディース」「ストリート/モード」「スポーティ/フォーマル」などの境界も関係なく、どちらにも「同化」し更に洋服だけでなくカルチャーも含めた様々なテーマに対して、ジャンルにとらわれず異質な要素や概念を取り入れて「同化」し、新しい価値観を創り出して「異化」していく。
そんなブランドとしての願いが込められています。僕自身のアイコン的存在は、音楽もファッションも1つのジャンルに限らず全て消化してしまうBIGBANGのG-DRAGONなのですが、モードもストリートも関係なくユニセックスでカッコイイものを取り入れる感覚を持っている人達をイメージして服を作っています。
僕の服は時にハードなイメージに見られることもありますが、クール系の格好良い人からふわふわな可愛い系の人まで、幅広い人達にACUOD by CHANUを着てもらいたいですし、それを着ることでその人が幸せになってくれたら、僕自身も最高に幸せに感じます。
 

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

自分の生活や経験など全ての事からインスピレーションを得ています。
それは刺激を受けた映画やアニメにもなるし、時にはファッションの歴史にもなります。
そこから得たインスピレーションに伝えたいメッセージを込めて、まずきちんとストーリーを作ってからようやく洋服のデザインをやり始めます。
 

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

現在は日本国内のショップに卸したりしています。
ブランドのファンは、ファッションだけでなく音楽やアートにも興味を持って、人生を楽しんでいる人たちが多い気がします。
メンズ・レディースにこだわらず、いいと思うものを何でも取り入れる情報感度の高い人が多いので、僕もその人たちから刺激をもらっています。
 

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

僕は幼い頃からアメリカのヒップホップカルチャーに影響を受けて育ちました。音楽はもちろんダンスが凄く好きでB-BOYもやっていました。(今は全然踊れません。笑)
ヒップホップカルチャーは、サンプリングという手法により様々なジャンルを取り入れ、 音楽だけでなくファッションやグラフィティなど多くの要素を含んで発展していきました。
ACUOD by CHANUの大きな特徴の一つは、ファスナーを多用するところにあります。ファスナーは「開く」「繋ぐ」という機能がありますが、
ACUOD by CHANUにとって、ファスナーを使うという事は、単に実用性、装飾性のみならず、新しい時代を「開く」、異なるジャンルや価値観を「繋げる」という、ヒップホップカルチャーのアティテュードを象徴するツールとしての意味合いを多分に含んでいます。

2017 S/Sについて

―Amazon Fashion Week TOKYO 2017 S/Sへの参加の動機は?

日本で活動するデザイナーとして夢の舞台であるのでずっと憧れていました。そして絶対自分のブランドのショーをやりたいと思っていました。
お陰様で様々なことが順調に進んで、今年遂に参加させて頂けるようになりました。
Amazon Fashion Week TOKYOを通してACUOD by CHANUの存在を世界中に発信し、このブランドを愛してくださる方々が増えたら幸いに思います。
 

―2017 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

シーズンテーマは「シャツに同化」です。
シャツの形は19世紀から今まで約200年以上生き続いているアイテムで、形もそのままで基本的に変わっていません。
それは風や日差しなどから身体を守るための機能性を持った上で、完璧で美しいものであるからだと思います。
このシャツにアウターが同化され、アクセサリーが同化され、カルチャーが同化されます。
ACUOD by CHANUはモードストリートブランドなので、シャツはそれを表現する一番相応しいアイテムだと考えます。
これからシャツをACUOD by CHANUの主力アイテムの一つとして展開するつもりで、今回はシャツがメインのランウェイをお見せしたいと思っています。
 

―ショーもしくはインスタレーションの構想は?

ただ普通に歩くだけのランウェイでは無く、オリジナル曲でのライブDJingをはじめ、自分が好きなカルチャーと世界観を表現し、皆が楽しめる演出を準備していますので楽しみにして頂けると嬉しいです。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

日本国内だけでなく、海外にも卸しを展開していきたいです。
まずはAmazon Fashion Week TOKYOを通して世界のファッション界に発信し、世界中の人々が国籍や性別関係無く、僕の服を着て幸せになってくれたら凄く嬉しいと思います。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

日本という国の文化自体は、凄く礼儀正しく、謙虚で目立たないようにしたり色々な事を抑えるのが一般的だと思いますが、TOKYOは 凄く派手でイキイキしていると思います。そして世界中の情報やモノが集まっている、まさに地球の凝縮版だと思います。毎日の生活でワクワクしながらとても楽しいです。
 

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

原宿、表参道、青山、代官山、渋谷、銀座の辺ですね。この街は全部オシャレでイキイキしていて凄く好きです。
そしてカラフルで 若々しい原宿からハイファッションでオシャレな代官山まで街それぞれのテイストが違っていて凄く面白いと思います。
 

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

個人的にはお台場が凄く好きで行ったらとりあえず盛り上がります。凄く最先端の街なのに自然も感じれるのが凄いと思います。

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