Pickup
MAR. 12, 2015

初参加ブランドアンケート|ETU BY RESTU ANGGRAINI

Restu Anggraini

ETU BY RESTU ANGGRAINI

Designer

Restu Anggraini

Category

Women’s / Clothing

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

自分が着たいと思える服を、誰も作っていなかったため、2010年にデザインを始めました。イスラム教徒の私は、好みのモデストウェア(体を露出しない控え目な服)を見つけるのがとても大変でした。モデストウェアの見せ方やフィット感については自分なりの主張があるのに、当時のものはモノトーンで、すごくダサいものばかりだったのでした。もともと、アートとファッションは初めて夢中になれた趣味で、それ以外の道に進むことは考えていませんでした。私にとってアートとファッションはいつも身近でした。

あらゆることの原点となり、その素晴らしい世界の一部になりたいと、ずっと思っていました。自分で決めてエスモードのジャカルタ校に入り、ファッション業界のすべてを学びながら、自分でデザインしたモデストウェアを販売するようになりました。そのうち、シンプル、清潔、モダンな私のデザインスタイルが、個性的なお客様の間で話題になりました。それが起点となり、2011年にはスマートカジュアルモデストウェアの「Restu Anggraini」と、プレミアムコレクションの「ETU」を立ち上げることになりました。そうすることができたのは、服だけでなくブランディングその他、あらゆる細部に気を配らなければならないプロのファッション業界に引き合わせてくれたインドネシア・ファッション・フォーワード・プログラムのおかげです。

 

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか

ETUは、仕事に着て行けるきちんとしたモデストウェアを求める世界の女性たちの増え続けるニーズに応えるために作ったブランドで、シンプルでありながら最先端のデザインを通して、欲望や個性を表現することを可能にするものです。特徴は、シンプル、シック、控えめ、きれいなカット、ユニークなディテールです。
ETUが描くのは、一人暮らしをして仕事とプライベートをうまく両立している、成功した若い女性です。
活気と自信にあふれ、人生に完璧を求めるのではなく、自分自身にとって素晴らしいものを求め、大胆に、不敵に、楽しく、それ以外のものは忘れてきてしまうような女性です。

 

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

人や色、場所、芸術品、雑誌など、周りの世界を観察して、そこから大好きなものを創り出したいと思っています。服をイメージするときは、座り具合からドレープ、色、布地のニュアンスなどの細部まで、すべて具体的に想像できます。最終的に大切なのは、思い描いた服を製造者やデザインチームにわかりやすく伝えるという一点に尽きると思います。私にとってデザインは、自分自身で見出したビジョンを創り出す方法、簡単に言えば自己表現の手段だと思います。

 

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

このブランドの代表的なお客様は次のような女性たちです。
• 22歳から45歳までの女性(未婚・既婚を問わず)
• 向上心あふれる若い職業人
• 自分は力と自信に満ちていて美しいという自己イメージをもっている女性
• 中級から高級までのキャリアウーマン
• 洗練されていて、エレガントで、社交好きで、流行に敏感だけれど必ずしもすべての流行を追うわけではなく、都会的に暮らし、ほとんどの時間をクライアントや同僚と会うことで過ごす

現在、私たちの服を販売しているのは以下の店舗です。
• ジャカルタ・セラタンのRAブティック・ケマンにあるブリック・アンド・モルタル・ストア
• ジャカルタ・セラタンのfxスディルマンにあるブリック・アンド・モルタル・ストア
• ジャカルタ・セラタンのルマ・アユ・ブティックにあるブリック・アンド・モルタル・ストア(委託販売)
• オンライン店舗 HijUp.com

 

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

ヒューゴ・ボス、アレキサンダー・ワン、ジェイソン・ウーです。自分がデザイナーとしてどこで、どのようにインスパイアされているのかを特定するのは案外、難しいのですが、一つ言えるのは、ファッションデザインのあらゆる面で、ディテールと完璧な仕事が本当に好きだということです。ジェイソン・ウーとアレキサンダー・ワンは職人芸とテーラーリングを完璧な仕事とユニークな形で組み合わせていて、そこから私はモデストウェアデザインのインスピレーションをたくさん得ています。2人を際立たせている特徴は自信と精密さですが、自分のデザインでもそれを目指しています。

2015-16 A/Wについて

―MBFWT 2015-16 A/Wへの参加の動機は?

最初の目標はインドネシアのイスラム教/モデストウェアデザイナーとして世界で認められることです。インドネシアは世界最大のイスラム市場で、イスラムファッション産業だけでも2,240億米ドルの規模があります。仲間と話し合って考えて、MBFWTでコレクションを発表することは、自分たちが正しい方向へ成長する機会になるだろうという結論に至りました。

 

―2015-16 A/Wシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

2015-16年秋冬コレクションでのETUのコンセプトは、いつも夢見る何かに向けて熱い情熱を注ぐ女性です。コレクション全体で襟、フロント、袖パネルにあしらっている織物パターンの洗練された幾何学模様を強調していきます。

 

―ショーもしくはインスタレーションの構想を差し支えない範囲で教えてください。

ショーでは自信、女性らしさ、ディテールを表現します。

 

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

インドネシアのイスラムファッション市場という巨大な機会を生かすため、最低2つの国際的バイヤーにアジアと欧州の市場をカバーしてもらうことと、グローバル投資家から協力を得ることです。

 

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

東京の街は、成功と、独自の文化的ルーツの象徴だと思います。

 

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

お寿司屋さんや、ニンテンドーショップ(ゲームショップ)など。

Go to Top