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AUG. 14, 2024

初参加ブランドアンケート|KEIKO NISHIYAMA ケイコ ニシヤマ

KEIKO NISHIYAMA ケイコ ニシヤマ

Designer

西山 景子
Keiko Nishiyama

Category

Women’s / Ready To Wear

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

幼い頃から、絵を描くことや何かを作ることに楽しみを見つけていました。一人でよくビデオで撮影したり、ノートを一冊の雑誌にしたり、チラシの裏に新聞を作ったり、しまいには空想の友達を作って喋ったり音楽を作って下校してる、ちょっと不思議な子供でした。母が百貨店の仕事をしていたこともあり、ファッションは身近でした。篠山紀信が撮ったファッション写真を小学校の時に見て、真似して毎日スタイリングして登校しているうちにファッションデザイナーという存在に憧れを持ちました。父が海外出張の際に見たこともない色や柄の洋服や画材道具、置き物を持っのて帰ってくるたびに、海外はどんな世界なんだと憧れを抱くようになり、20代後半に念願のイギリスに留学しました。大学院の卒業制作にてファッションウィークに参加させて貰ったのをきっかけに、プリントデザインのお仕事やコンペにてコレクションの発表の支援をいただき、現在のグラフィカルなプリントや洋服のスタイルが確率されました。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

昨今、安価に類似デザインの商品を洋服だけでなく、手に入れやすくなっていますが、品質問題だけでなく、想像力が枯渇してしまうようにも思えます。ファッションは着飾る・機能性以外に、着る人の哲学や考え方を表現する手段です。KEIKO NISHIYAMAのプリントや洋服を見て、着て貰うことで、想像力や好奇心の刺激を与えたい。日々世の中が便利になっていく一方で、混沌している気がします。KEIKO NISHIYAMAの柄には不思議な生物や配列で構成されていて、遠くから見た時と、近くで見た絵柄とは、また違った発見をもたらすように構成されています。洋服には、着た時に新たな発見があるよう心くすぐるディテールが施されています。そんなデザインや洋服を見に纏うことで、好奇心や想像力、そして豊かな気持ちを取り戻して欲しい。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

キャビネット·オブ·キュリ オシティ(驚異の部屋)」がブランド·コンセプトであり、「好奇心」「ミステリー」「イリュ ージョン」という言葉を想起させるものです。ブランドのシグネチャーであるプリント柄は、美術館の原型でもある「博物陳列室」から着想を得ており、 図鑑などで見つけた自然物などを組み合わせ、自身の手描きで空想の動植物を創造したものです。 風変わりな標本や、300年前の百科事典を読み重ねて、自然の儚さ、不完全な美しさに焦点を当ててテキスタイルと洋服で表現しています。想像力を掻き立て、自分らしく豊かな気持ち。単なる洋服のブランドでなく、生活に触れるデザイン全てを、日常とは異なる不可思議な世界に導きたいです。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

南は九州から北は北海道にてセレクトショップにてお取り扱いとポップアップを開催しています。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

幼い時から鮮やかなブランドや配色の洋服を着ていたため、海外の色彩や絵画に触発されてきました。、澁澤龍彦さんの本がブランドに多大なる影響を受けています。驚異の部屋を再現しているマーク・ダイオンのコンセプチュアルアートは、まさに私が表現したい空間に近いです。またシュルレアリズムや耽美的アートの作家、アンドレブルトン・ピアズリー・ウニカチュルンに影響を受けています。海外のブランドでは、KENZO、Dries Van Notten やANNASUIなどのグラフィカルで色の世界に魅了さレ、マックイーンとガリアーのショーは常に衝撃をもたらせれました。日本のブランドでは、学生の頃にオリジナルプリントをデザイナー自身が作られているKEITA MARUYAMA TSUMORI CHISATOに刺激を受けていました。

2025 S/Sについて

―Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/Sへの参加の動機は?

KEIKO NISHIYAMAの世界観を洋服だけでなく、音と映像を使って世界観を表現したい

―2025 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

「コスモグラフィア」=宇宙誌。 宇宙は古代から人間にとって憧れと夢を掻き立ています。人々は太陽の通り道上にある星を結んで星座を考え、物語を創造していきました。紀元前2千年紀の古代メソポタミアで生まれた占星術は、現代人において、性格や先に何が待ち受けているかを予見する物語まで紡いでくれます。その神秘的で謎めいた宇宙誌と星座を元にグラフィックと衣服で表現しました。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

KEIKO NISHIYAMAのプリントと洋服を、まずは日本にて沢山の人に知ってもらい、想像する楽しみや豊かさを味わって欲しい。着想の出立点が、イギリスの風景庭園やヨーロッパの驚異の部屋であるので、海外でのポップアップショップ・展示会への参加を目標にしています。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

私にとって、東京は故郷であり、生まれ育った街です。幼い時から新しい建物・ファッション・流行を見て来た気がします。今はソリッドな面と可愛いという相反するファッションが存在していたり、ありとあらゆるスタイルやブランドが揃ってる唯一無二の都市です。それを混ぜてスタイリングしたら枠に囚われない、自由なスタイルが生まれる気がします。

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

代々木八幡〜代々木上原周辺:代々木公園があり緑もありながら、こだわっているカフェやレストラン、古着屋さんも多く、徒歩で回りやすい。谷根千 :レトロな下町で古民家がありながら、カフェも多く散策するのが面白い。

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