初参加ブランドアンケート|NAPE_ ネイプ_
NAPE_ ネイプ_
NAPE_
Designer
山下 達磨
Tatsuma Yamashita
Category
Men’s & Women’s / Ready To Wear, Bags
ブランドや服作りについて
―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。
幼少期、祖父が隻腕でシャツを羽織る際に釦の開閉に手間取っていたのを見て洋服の構造に疑問を持った事は今でも鮮明に覚えております。
また、思春期には音楽をはじめとするアートやカルチャーに触れ、次第に服作りが自身のライフワークとなっていったと思います。
社会人となり、長く会社員としてパタンナー、生産管理等の洋服作りにおける仕事を一貫して経験しました。
その後、様々な出会いのおかげで音楽レーベルを立ち上げることになったのですが、その流れで自身の一番の強みである服作りでも事業を起こした形となります。
―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?
ジャンルに縛られる事無く、年齢や性差を超えた様々な方に着て頂きたいと思っております。
―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?
社会問題の光と影、その時々で自身のフィルターに引っかかった事柄について
信頼する家族や仲間と酒を飲み、話し合いながら作り上げていきます。
―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?
国内は東京をはじめとする全国のセレクトショップ、及び下北沢のNUMBER THREEという自身の旗艦店で販売しております。
また、海外では中国全土のセレクトショップで展開しております。
様々なテイストの方々に支持されており、自身でも毎回予想外な反応を楽しんでおります。
―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?
現在の自身のクリエイションとは違いますが、一番影響を受けたのは間違いなく会社員時代に長く勤めておりましたブランドのデザイナーです。
社会人としての存在意義、仲間と築き上げる事業の楽しさ、洋服に対する愚直なまでに真摯な姿勢、妥協する事の無い飽くなき探求心、決して世間に迎合する事の無い強い反骨心など、枚挙に暇がない程に自身の血肉となっております。
また、思春期が80年代後半から90年代なので、その中で生まれたカルチャーには色濃く影響されていると思います。
2022 S/Sについて
―Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 S/Sへの参加の動機は?
より多くの方々への認知向上の為。
―2022 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。
OUR SOCIAL DILEMMA
―ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。
視覚と聴覚を用いて、観て下さった方々の心のどこかに引っかかる作品に仕上げたいと思っております。
今後
―ブランドとしての展望を教えてください。
幼少期からの疑問を解消する事です。
TOKYOについて
―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?
自分次第でどうとでもなる街
―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。
渋谷から代々木八幡の間です。ずっとその地区で生活しているから一番落ち着きます。
―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。
自身の旗艦店でもある下北沢のNUMBER THREE。
メインが酒類を扱う飲食店という事もあり現在はコロナ禍で臨時休業しておりますが、通常週末には自身もお店に立っておりますので是非飲みにいらして下さい!色々話しましょう!
SDGsへの取り組みについて
―ブランドでの取り組みや挑戦したいことを教えてください。
SDGsも言葉が一人歩きし、一時の流行として消化される事が懸念されますが、我々はブランド創設時より無駄の無い生地の使用方法を追求しており、パタンナーしか分かりえない生地の収率を一般アパレルブランドの1.3倍以上を目標として、無駄の出ない意味ある切り替えや生地配分をデザインに昇華させております。
更には卸先様と協業し、お客様の不要になった洋服のリメイクやご購入して頂いた商品の修理保全やアップサイクルも行っております。
また、デザイナーを目指したキッカケでもお話ししましたが、祖父は事故で片腕がありませんでした。
幼い頃より祖父を見て洋服に対して不自由だと感じており、また片腕がない為にまっとうな職業に就く事がなかった為
今後ファッションデザインを通して様々な不平等を無くし、明るい希望を持ちながら働けるような社会作りに貢献したいです。