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MAR. 12, 2021

初参加ブランドアンケート|el conductorH

el conductorH コンダクター

el conductorH

Designer

長嶺 信太郎
Shintaro Nagamine

Category

Men’s & Unisex / Ready to Wear

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

小さい頃からずっと洋服が好きで、仕事も自然とファッションの道を志すようになりました。新卒で就職してから、独立もし、洋服に関わる様々な仕事を経験しましたが、唯一やったことの無かったのがデザインで、今まで自分が培ってきた様々な経験を活かしながら、まだやったことのないデザインという分野に挑戦してみたくなり、ブランドを立ち上げました。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

ブランド側が全て作り上げすぎない、買ってくれる人の創意工夫の為の余白を残したものづくりを意識しています。洋服を着る楽しさの醍醐味は、個人の創意工夫が活かされて、着る人それぞれのライフスタイルが反映されることだと思っているので。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

街で起こる全ての出来事や景色がインスピレーション源だと思っています。だから、よく散歩をするし、目に入ったものに意識的に注意を向けるようにしています。看板なんかも、なんでこんな所にあるのか、とか、どうしてこんな形になったのか、など、何かに疑問を持つことから、ものづくりがスタートするように感じます。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

SS2021シーズンで、取扱店舗は国内15店舗。新しい物を面白いと思ってくれるほんの数店舗のバイヤーさんと、その街のお客さん達に愛してもらいながら本当に小規模な形でブランドがスタートしましたが、シーズンを重ねていくごとに徐々にお取引先が増え、少しずつ認知度が上がってきたことを実感しています。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

一番最初に衝撃を受けて、今もずっとその憧れの気持ちが続いているのはNIGO®さんです。

2021 A/Wについて

―Rakuten Fashion Week TOKYO 2021 A/Wへの参加の動機は?

なんとなく、今なのかなという気がしたので。ブランドがスタートして3年が経ったんですけど、今までお世話になってきた沢山の人達への恩返し的な気持ちも少しあります。こういうことが出来るくらいにはなりました、っていうような。

―2021 A/Wシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

強く生きている人たち。今シーズンだけではなく、いつもそれを考えている。「強い人」ではなく、「強く生きている人たち」です。みんな大変な想いをしたり、心に悲しみや孤独を抱えながらも強く生きようとしていると思うし、それが美しいと感じる。だから、そういう人たちの心に寄り添った服を作りたい。

―ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。

自分達らしさとはは何だろうということをよく考え、服だけでなくショー全体でそれを表現したい。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

色々考えてはいるんですけど、まずは今回のショーを成功させたい。次のことはその後ですね。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

常に変化する街。何でもあるようで、何もない街。だから、自分というものを持つ個の強さが大切な街。

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

神保町。古本屋が好きです。

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

神保町の小宮山書店と、代々木公園の噴水が見える芝生のところ。お酒を飲んで友達とパーティするのも好きなんですが、1人の時間は、静かな場所でのんびりするのが良いですね。

新型コロナウイルスについて

―新型コロナウイルスの発生により、ブランドやデザインで変化したことを教えて下さい。

感謝の気持ちが強まりました。みんな大変な状況だと思いますが、それでもブランドが成長を続けられているのは、お店やお客さんをはじめ、多くの人たちのお影。なので洋服を通じて、皆さんに感動や楽しみを与えられたら、ブランドとしてお返しが出来るのかな。自分の表現したい事は勿論ですが、商品を手に取り喜んでくれる人達のことを想ってクリエーションしています。先ほどインスピレーション源の質問がありましたが、自分にとって最大のインスピレーション源は、もしかしたらそういう人達かもしれない。

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