RakutenFWT 2025 S/S | Day 3 Report
「Rakuten Fashion Week TOKYO(Rakuten FWT)2025 S/S」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO))は、本日3日目を迎えました。前日のラストに行われた1ブランドも含め、3日目ハイライトをレポートします。
「FETICO(フェティコ)(20:30~) STAR RISE STUDIO
©Ko Tsuchiya
2日目のラストを飾ったのは舟山瑛美が手掛けるFETICO。舞台となったのは輝く東京タワーの足元にある撮影スタジオ。穏やかに揺れる水面のような映像と共に、テーマである「The Secrets(秘密)」という文字が壁一面に映し出されてランウェイがスタートしました。今季はパリのヴィンテージショップで見つけたテーパードパンツとビスチェの出会いが出発点。80年代に活躍したアフリカ系アメリカ人のスーパーモデル・俳優、そして舟山が敬愛するアズディン・アライアのミューズとしても知られるヴェロニカ・ウェブをミューズに、その時代の上品な着こなしをFETICOらしくモダンかつフェティッシュに仕上げました。
FETICOのカラーパレットとしては珍しく、80年代らしい淡いピンクやライムグリーンを使用。もう一つのインスピレーション源である映画『Drowing by Numbers』から着想を得た、薔薇柄やポルカドットも取り入れています。岡山で加工したオーガニックコットンのデニムシリーズには、薔薇柄を織り上げたジャカードデニムが登場。ブランド初のスニーカー、そして日本発アイウェアブランドBLANCとのコラボレーションサングラスにも注目してください。
10 years of TOKYO FASHION AWARD トークイベント(13:00〜)サラ・ソッツァーニ・マイノ×山縣良和
山縣良和、サラ・ソッツァーニ・マイノ
表参道ヒルズ スペースオーで開催されている展覧会「 10 years of TOKYO FASHION AWARD 」の特別イベントとして、ソッツァーニ・ファウンデーション クリエイティブディレクターのサラ・ソッツァーニ・マイノと、coconogacco 主宰の山縣良和氏によるトークイベントが実施されました。ふたりの共通の取り組みである若手の発掘・教育について、グローバルな視点でのトークが繰り広げられました。マイノ氏は若手ブランドへのメッセージとして「異なる文化やクラフトを融合しながら、自国のルーツを意識するのが大切。自分が伝えたいことやビジョンを持つことを忘れないでほしい」と語りました。
9月7日(土)11時30分からは、ファッション・ジャーナリストの向千鶴氏とTAAKKデザイナーの森川拓野氏によるクロージングトークイベントが開催されます。
申し込みURL:https://docs.google.com/forms/d/1uji4USO6NGaWiqfs8pMZdwUh9v-yceZ0b2u9rx0rUJw/viewform?edit_requested=true
「 Seivson(セイヴソン)」(16:00~) 渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール A
「痕跡(TRACES)」をテーマに、今までよりも力強いランウェイを披露した Seivson。ブランド設立7周年を迎え、成長の軌跡をものづくりに込めたといいます。得意とするフェティッシュな肌見せは、オリジナルの加工で仕上げたクラッシュ生地を用いることで、ブランドの新しい表情として提案。再構築することで独特のシルエットを生み出すブランドのシグネチャーアイテムであるアウターは、MA-1やトレンチコートなど様々なバリエーションで登場しました。
今年、京都に日本法人を設立し、今後は日本でのビジネスはもちろん、パリをはじめとするヨーロッパの市場にもチャレンジしていくSeivson。アウターにも使用した西陣織といった京都の伝統的な素材は、今後もブランドのキーマテリアルとして掲げていく予定です。
「MARCUS COVINGTON(マーカス コビントン)」(17:00~) 渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホールB
今季のテーマは「SMASH!!!! 日常を本気にさせるフルスロットルな目立ちたがり屋」。母親代わりだった祖母の死、デザインとの対峙、そして対人関係で生まれた“激しい感情”をそのままデザインにぶつけたといいます。
「必殺技発動状態」で生み出した服は、戦闘服であり、心身を守る防具にもなり、着ているだけで気分が上がるもの。ルックの随所にシルバーやゴールドを使用した光沢感のある素材が盛り込まれ、さまざまな激情を表現しました。
「BALMUNG(バルムング)」(18:30~)イメージスタジオ109 四谷スタジオ
四ツ谷のスタジオに現れたのは、バルムングを象徴する鉄パイプで作られた二階建ての円形の舞台。青白い蛍光灯に照らされながら、さまざまな個性のモデル達が舞台を旋回していました。
起きたてのような“寝癖風”ヘアや、夢と現実の間のようなグラフィック、そこに頭をかき乱されるような音楽が合わさり、誰かの頭の中の世界に誘い込まれたような感覚に。
そこに目が覚めるような演出を差し込むのがバルムング。モデルたちが舞台の2階から巨大なクッションに向かって飛び降りるという、他にはない演出が見られました。
日本初開催となる合同展示会「TRANOÏ TOKYO S/S 25」がスタート
パリ発の合同展示会「TRANOÏ」がJFWOとパートナーシップを結び、「 TRANOÏ TOKYO S/S 25 」 として日本初開催。ベルサール渋谷ファーストを会場に、日本をはじめアジアや欧米から厳しい審査により選ばれた約175ブランドが出展しています。初日にはバイヤーやプレスなど国内外のファッション関係者が来場し、賑わいを見せました。パリの「TRANOÏ」 に出展したこともあるブランドの担当者は、「選び抜かれたグローバルなブランドが揃うので、日本でも開催されて嬉しい」と語っていました。5日(木)19時まで開催しています。
日程:9月4日(水) ・ 5日(木)
時間:10:00~19:00
会場:ベルサール渋谷ファースト
主催:TRANOÏ (プルミエール・ヴィジョン・ジャパン株式会社)
URL:https://www.tranoi.com/e/tokyo
公式会場でオフィシャルパートナー「ニッカウヰスキー」のバウチャーを配布
公式会場の渋谷ヒカリエ ヒカリエホールで行われるランウェイにて、今季のオフィシャルパートナー「ニッカウヰスキー」が展開するフラグシップバー「THE NIKKA WHISKY TOKYO」で使用できる500円OFFチケットを配布しています。表参道駅近くの「THE NIKKA WHISKY TOKYO」にてご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
THE NIKKA WHISKY TOKYO
住所:港区北青山 3-5-27 1 階
営業期間:8月7日~12月25日
営業時間:月~金 : 17:00 ~23:30、土日祝: 14:00 ~23:30
URL:https://www.nikka.com/thenikkawhiskytokyo/
公式会場で「アサヒ おいしい水 天然水」を配布
公式会場(渋谷ヒカリエ ヒカリエホール、表参道ヒルズ スペースオー)で行われるランウェイ・イベントにて、アサヒ飲料の「アサヒ おいしい水 天然水」を配布しています。まだまだ暑いので、おいしい水で喉を潤しながらファッション・ウィークをお楽しみください。
※一部を除き写真は©JFWOになります。