初参加ブランドアンケート|AD-DRESSING DIALOGUES IN FASHION & ARCHITECTURE
AD-DRESSING DIALOGUES IN FASHION & ARCHITECTURE
Curator
Ms. Vivien Brandl-Klingbacher / Mr. Andreas Spiegl
Designer
BRADARIC OHMAE, DMMJK, EVA BLUT, GON, HOUSE OF THE VERY ISLAND’S…, MESHIT, MOTO DJALI, NATURES OF CONFLICT, SIGHT LINE, WERKPRUNK
SPECIAL GUEST: EDWINA HÖRL
Category
Women’s / 8 brands, Unisex / 1 brand, Bag / 2 brand and others
ブランドや服作りについて
―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。
《アド-レッシング:ダイアロッグス・イン・ファッション・アンド・アーキテクチャー(ファッションと建築における対話)》は、自らのデザインに文化的・社会的変化を映す、オーストリアの若くて現代的な幅広い層のデザイナーたちに刺激されて生まれたプロジェクトです。女性と男性、性同一性、民族文化の古いステレオタイプの大半は消滅し、人々の移動と異文化間の動きに基づく不均一でハイブリッドな文化が歓迎されています。
―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか
生物学的性別だけを根拠にした男女の区別をなくすことがジェンダー・ポリティクス(性差による政治)の要求の一つでした。ステレオタイプな性差は、服装の決まりや、それに続く行動やしきたり、個人の成長の限界を決めつける文化的・社会的制度や権力構造の産物であることがわかりました。若いデザイナーたちがこのようなステレオタイプな性差を壊していくのはとても素晴らしいことです。それはユニセックス化というよりも、性的なステレオタイプそのものに風穴をあけるような行為です。大切なのは男女の概念の奥にさえ存在するアイデンティティーの多様性、つまり、個人の中で多様性が発揮される瞬間です。《ダイアロッグス・イン・ファッション》はまさにそれを表しているのです。
―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?
プロジェクトは、多様性とハイブリッド化におけるパラダイムの推移と、現代人の日常生活からインスピレーションを得ています。ファッションとは、このような展開に耳を傾けて、それを形にすること、あるいは個人の願いを発する表現方法を試みることです。これまで知らなかった何かを見つけ出す、つまり、まず何かを発見して、実は自分は知らずにそれを探していたのだと気づく、そんなことを可能にするのがファッションです。ずっと探し続けていたものが何だったのかを、見つけた後に知るのです。
―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?
このプロジェクトは10種のレーベルを展開しており、典型を超越したあらゆる人々に、それとなく語りかけています。私たちを支持して下さる人々の代表格は、自分が決めたことに突き進みながらも、異なる種類の人たちとの対話に積極的に入っていき、場合によっては自分の決定を覆す勇気を持つ人物です。
2015-16 A/Wについて
―MBFWT 2015-16 A/Wへの参加の動機は?
メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京(MBFWT)は、芸術の慣習と様式の躍動的な現場に足を踏み入れるのに絶好の舞台です。ヨーロッパのしきたりや標準とは異なった、生き生きとした選択肢を与えてくれます。MBFWTは、アジアという市場だけでなく、文化を超越し、異文化を重視する姿勢を体現しています。MBFWTは、今起きている変化の大筋を掴み、方向性を定める基準点を見つける機会を提供してくれます。それは濃厚な時間で、また濃厚なデザインと向き合う機会も与えてくれます。
―2015-16 A/Wシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。
アド-レッシングは、次シーズンの案のいくつかを、レーベルの現行の製造ラインにはめ込んで作り出します。新コレクションを時間の糸のように現在のラインに沿わせて、重大な動向への感受性を織り込むことで、より多くの情報を発信するという発想です。
―ショーもしくはインスタレーションの構想を差し支えない範囲で教えてください。
東京の建築家安倍良氏を招待して、ライトボックススタジオ青山というユニークな空間で展示ディスプレイをデザインしていただきます。建築のコンセプトはファッションデザイナーのアプローチと同じ方向性で、ディスプレイを通して素材と空間デザインを題材とした対話が生まれます。建築はオブジェクトというよりも、空間の概念を仲介するフィルター、いわばインターフェイスのような役割を果たします。《アド-レッシング》のドレスを通してユニークな空間を体験してください。
今後
―ブランドとしての展望を教えてください。
このプロジェクトには、異なる10のレーベルが参加しているので断言できませんが、共通の重要課題は、デザインの品質と自由をどう主張するか、グローバル市場と多様性という特質にどう反応するか、生産方式の中で社会意識と環境意識の利益をどう推進するかです。
TOKYOについて
―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?
東京は躍動感あふれる生き生きとした活気のある街です。東京のファッションへの考え方はとても寛大で、失敗を恐れずにさまざまな実験ができます。
―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。
下町。日常の買い物ができる八百屋さんや魚屋さんが立ち並んだ小さくて狭い一帯です。
―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。
Desperado、Opening Ceremony、経堂にあるサナエさんのラーメン屋。