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SEP. 04, 2015

初参加ブランドアンケート|KEISUKEYOSHIDA ”TOKYO NEW AGE”

KEISUKEYOSHIDA

Designer

吉田 圭佑
Keisuke Yoshida

Category

Men’s & Women’s / Clothing

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

中学生の時に、運動ができるでも、勉強ができるでも、容姿がいいでもなかった僕は、イケている奴になりたくてファッションに興味を持ち、気付けばのめり込んでいました。当時の僕にとってファッションデザイナーはロックスターのように遠い憧れの存在でした。高校生の時には漠然とデザイナーになりたいと思うようになっていました。
ファッションと向き合っていくなかで、自分がデザイナーとしてこういうものづくりがしたい というような想いが強くなっていきブランドを始めました。

 

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか

ブランドのコンセプトは「日本の明るいのか暗いのかわからない青春と、そこにいる彼らの装い」です。
いま思えばなんてことないけれど、喉に刺さった小骨のように心に引っかかっている思春期のさまざまな感情や装いからファッションをつくっています。

 

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

日常のふとした時に、ふわっと雰囲気みたいなものが思い浮かんで、そこから関心だったり記憶だったりと繋がっていき、積み上げたり、崩れたりするなかで、気付いたらしっくりくるテーマが浮かんでいたりします。
前回の’15A/WコレクションはMr.childrenの曲を聴いていたら、高校生の時に友達がカラオケで歌っていた姿が頭に浮かんで、なぜか心が動いたところからはじまりました。

 

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

現在、都内と関西に1店舗ずつ取扱いいただいています。
メンズを中心に展開していますが、性別を問わずブランドのコンセプトやクリエーションに共感していただいて興味を持っていただく方が多いように感じます。

 

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

writtenafterwardsの山縣さんと、MIKIO SAKABEの坂部さんから近い距離でデザインを教わってきました。二人からの影響は強く受けていると思います。
また、僕がモードに関心を持った時期に、ちょうどDior Hommeがメンズのファッションシーンを賑わせていたこともあって、Hedi Slimaneと Raf Simonsの影響は受けていると思います。二人は、モードが成熟した大人のためのものだったなかで、若い男の子の装いをモードとして提案したデザイナーです。
僕はまた違った角度から、日本の男の子の装いをファッションで表現していきたいと思っています。

 

2016 S/Sについて

―MBFWT 2016 S/Sへの参加の動機は?

東京コレクションでの発表は、多くの方にブランドを知っていただけるきっかけになると思います。
コレクションを見て、興味を持っていただけたり、なにか感じていただけたら嬉しいです。

 

―2016 S/Sシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

『思春期の葛藤と反抗と、そこに見える必死な背伸び』が’16S/Sのテーマです。

 

―ショーもしくはインスタレーションの構想を差し支えない範囲で教えてください。

東京ニューエイジの5ブランドでファッションショーを行います。
今回は1ブランドずつ、それぞれの空気感をじっくり感じてもらえるショーになると思います。

 

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

いろいろありますが、言葉にするのが難しいような、なんてことないようなことをファッションを通して共感し合え、それが広がっていってさらに集まれる、ような一つの場がつくれるようになりたいです。
そこに集まって来る人たちに寄り添えるような服作りができたら理想です。
最たる目標をいえば、日本のティーンエイジャーを、ファッションの文脈の中で一つのカルチャーとして確立できるようになれたらいいなと思います。
そして、当たり前ですが、ブランドを長く続けていくことです。

 

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

東京出身だったからファッションに興味を持ってすぐに色々なものに触れることができたんだろうなと思います。
出会いたいものに出会いやすい街だと思います。

 

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

『十条』
地元なのですが、変わった雰囲気の街です。
都心にはかなり近い位置にある下町なのですが、十条銀座という大きな商店街があって、飲み屋さんが多く、物価も安い(服が5円で売ってたりします)。なんだか懐かしい気持ちになるであろう街並みです。
活気があるようにもみえるし、なぜかどこか寂しくも感じます。
この街の言葉にできない微妙な空気感は僕のクリエーションにかなり影響を与えていると思います。
僕は小学生のときから電車に乗って他所に通っていたので、地元に思い入れは強くないのですが、最近になってすごく惹かれています。

 

―お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

また十条になるのですが『PEG』という古着屋さんは好きでよくいきます。
古着は好きで、いろいろ好きなお店はあるのですが、なかでもおすすめのお店です。

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