Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 A/W 3/19(木)速報
「Rakuten Fashion Week TOKYO(Rakuten FWT)2026 A/W」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構 (JFWO)は、本日開催4日目を迎えました。—
– 前日3/18(水)に発表されたブランド –
「TANAKA(タナカ)」(19:00~)
グランドプリンスホテル高輪 貴賓館ウエディング
NYと東京を行き来しながら活躍するTANAKA。今季は「未来を描くことを忘れてほしくない」という想いを託し、「Blue Print」というテーマでコレクションを制作しました。
冒頭はコレクションを象徴する青写真をプリントしたルック。青写真は特殊な薬品の上にネガを置き、紫外線に当て感光させることで現像させる技法です。紙の代わりに布を用いることで、一瞬の記憶を服に焼き付けました。
今回はブランドが得意とするデニムと、もうひとつのコアであるレザーのどちらかを必ずスタイリングに組み込んでいます。そのどちらも耐久性があり、経年変化することで自分の体の一部になっていくもの。改めて「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服」というブランドコンセプトを象徴するような構成です。「良いものは廃れないし消費されない」とクリエイティブディレクターのクボシタ氏。
何年も着古しているような自然なシワ感が見えるレザージャケットや、錆び付いたようなニュアンスの箔押しデニムなど、「大切に着てきたのだろう」と思わせる見事な加工が施されたアイテムには、素材を大切にするTANAKAのこだわりが現れています。
デニムはもともと労働用の衣服として開発されたものであり、レザーは身体を守るために用いられてきたもの。日常的なアイテムですが、バターンや装飾をひとひねりすることで、非日常のものに昇華させています。その表現を深める手助けをしているのが、ハットブランド「エントワフェイン」とのコラボレーションアイテム。“目出し”キャップやサテンのリボンがついたポニーテールフックが登場しました。
「青写真を描く」とは比喩表現で「未来を描く」という意味で使われます。日本のデニムの素晴らしさをより世界に伝えていくために、来年をめどにパリ・メンズでの発表を視野にいれているそう。TANAKAが描く青写真をまとうことで、その挑戦を応援しましょう。
TOKYO FASHION AWARD 2026
「yushokobayashi(ユウショウコバヤシ)」(20:30~)
渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール A
オフスケジュールでインスタレーションとランウェイの間、もしくはノンバーバルな演劇のようなコレクション発表を続けてきたyushokobayashiが、RakutenFWTで初めて発表を行いました。
今季のテーマは「void」。着想源は大学の教授がいつも話していたというギリシア神話「オルフェウス」。オルフェウスが冥界に下り、亡くした最愛の妻を迎えにいく話です。
舞台の上には祭壇のような円形の台が設置され、その周りにはポワポワとした花がたくさん咲いています。祭壇の上に寝転ぶ少女。その少女の手を取り、現世へと連れて帰ろうとする少女。ただ、現世へと連れて帰るには“決して振り返ってはならない”という掟を守る必要がありました。劇中、ランウェイを徘徊する二人はすれ違う少女たちを見て思わず振り返ってしまいます……。
「振り返ってはならない」というシンプルな言葉が現状と重なったという小林デザイナー。インディペンデントで発表を続けてきて、着実に熱狂的なファンを増やしています。量産品でも全て手作業で作るというその熱量と作り込みの濃さがブランドの特徴の一つですが、その儚い可愛らしさの根底には途方のない努力と踏ん張りがあるのでしょう。まだ振り返るタイミングではない、という強い意志を、いつも通りのyushoワールドで伝えてくれました。


2月にパリのショールームで発表したアイテムに加えて新しいものを見せたかったという理由で、いくつものショーピースを新たに制作。通常は服と服と繋ぎ合わせる接着芯を用いた紙のような素材を用いたドレスは、まるで幼少期に遊んだ紙の着せ替え人形を思い出させます。たくさん遊んでくしゃくしゃになった紙、そして自分で書き足したリボンやお花。無邪気さから生まれる可愛らしさを冷静になって見返した時に、少しだけ背中がひんやりとするような、そんな“心を刺す”ような魅力がyushokobayashiにはあります。
小林デザイナーが「可愛いけど脆いような、“死んだリボン”を作りたかった。デスリボンと呼んでいる(笑)」と語った大きなリボンのヘッドピースは、ハットブランドKIJIMATAKAYUKIとのコラボレーション。
TOKYO FASHION AWARDという大きな賞を受賞しても、確固たる世界観を崩すことなくブランドらしさを貫いています。プレッシャーは計り知れなかったかもしれませんが、物語の結末とは裏腹に、「まだまだ前だけ向いていれば大丈夫」そんな安心感を与えてくれた10分間でした。
– 本日3/19(木)に発表されたブランド –
TOKYO FASHION AWARD 2026
「YOHEI OHNO(ヨウヘイ オオノ)」(13:30~)
渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール A
TOKYO FASHION AWARD2度目の受賞でランウェイショーを発表したYOHEI OHNO。「Ideal Palace」をテーマに、フェルディナン・シュヴァルが作り上げた石の宮殿に着想を得たコレクションです。フェルディナンは自分がつまずいた石の形に魅了され、33年という歳月をかけて「シュヴァルの理想宮」という石の宮殿を独力で完成させた偉人・奇人。一枚の布や服、あるいはその背景などに魅せられ道を進んだデザイナーとも、その姿は重なるかもしれません。魅せられたものが石であれ布であれ、それと長い年月向き合うことは並大抵の精神力ではできません。
YOHEI OHNOらしいスカルプチェラルなシルエットは健在ですが、どこか今までよりも軽やかさを感じるのは気のせいでしょうか。腰からボーンが広がった四つ葉形のスカートは、敬愛するデザイナー、チャールズ・ジェームスのアイコニックなシルエットを再解釈したもの。


ただ造形的な強さがあるだけではなく、そこから垂れ下がる布の揺れまで意志を感じます。スポーティなラグランスリーブのカットソーを上下反転して繋ぎ合わせたようなドレスは、他社との取り組みの中から生まれたデザイン。オートモードヒラタと協業した“目出し”キャップやシューズブランドTHREE TREASURESと制作した厚底シューズ、ラストフレームと作ったニットバッグ、アシスタントが作ったというグラスを歪ませたアクセサリーオブジェなど、さまざまな人たちのものづくりも見え隠れします。
大野デザイナーが描く「Ideal Palace」、理想の場所とは、一体どこでしょうか。ファッションブランドが数多生まれては消えていったこの十数年、決して器用ではなかったかもしれないけれど着実にブランドの歩みを進めてきたYOHEI OHNO。「ひとつのコレクションの中に色々な人がいてもいいなと思った」という言葉には、少し肩の荷が降りたような、ブランドの新たな歩み出しが垣間見えた気がしました。
「Seivson(セイヴソン)」(14:30~)
渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール B
台湾発のウィメンズブランドSeivsonは、「In motion In balance」をテーマに、東京で過ごす短い時間を楽しむ瞬間を表現しました。「多様な生活を送る女性の、それぞれの“自由”を服に落とし込んだ」とヅゥチン シンデザイナー。


アイコニックな切り裂きニットやレザーとレース、スーツ地をミックスしたパンツ、“ギャルみ”のある毛足の長いファーブーツなど、ブランドの特徴であるセンシュアルな肌みせをベースに、自由な精神に溢れたパンクなムードを加えました。
随所に登場した多角形のパーツを組み合わせたようなバッグは、とあるブランドとのコラボレーションによるもの。まもなく発表予定とのこと。
「TAE ASHIDA(タエアシダ)」(16:00~)
Grand Hyatt Tokyo




今シーズンのテーマは「LOVE」。混沌とした世界情勢や価値観の転換期において、私たちの精神を支え、前へ進ませる根源的な力となる“愛”を形にしました。音楽デュオfreesscapeのボーカル、Emi Evansがショーのためにオリジナルラブソングを書き下ろし、会場には愛の音が鳴り響きました。
シアーで軽やかな生地をたっぷり使用したワイドパンツやドレスは、歩くたびに風をはらみ軽やかに膨らみます。
濡れているようにしっとりと輝くスパンコールのドレスは、遠くから見ても存在感抜群。大胆な花柄をプリントしたシフォンのドレスやブラウスは、ブランドのエレガンスと気高さを体現したようなアイテムです。
ショーにはアンミカさんや藤原紀香さん、神田うのさんなど、ブランドと交流のある著名人が多数来場。会場前には関係各所から贈られた花々が飾られ、東京のファッションウィークの中でも最も華やかな会場のひとつとなりました。
「VIVIANO(ヴィヴィアーノ)」(19:00~)淀橋教会
肩を引かなければすれ違えないほど細いランウェイと、会場である教会を照らす真っ赤な照明。いつになくストイックなムードで幕をあけたVIVIANOの今季は「Portrait of Her, Unnamed」をテーマに、揺らぎの中でも可能性を信じて存在し続ける女性を表現しました。



頬骨に沿ってこめかみまで乗せた真っ赤なチーク、くっきりと輪郭を引いたダークチェリー色のリップ、目を大きく囲ったゴールドブラウンのアイシャドウ、そしてボリュームを最大限出したソバージュ。モデルのヘアメイクからはどこか怒りのような強い感情が滲み出ています。
その衝動のままに身につけたのは、心を律してくれるようなタイトスカート、気持ちを奮い立たせるピンクのサテントップス、身体を優しく包み込む花柄のシフォンブラウス。情熱的な赤い花は、よく見ると花弁から血が溶け出したようなグラフィックです。


まだ自分が何者なのかも定かではないはずなのに、名前を与えられることでそこに輪郭が付与され、意図せず誘導されてしまう。「可能性を潰さないで」そんな心の叫びでもあるのでしょうか。
RUNxANDAM SHOWROOMが本日よりスタート
ランウェイショー、ショールーム、アフターショーイベントの制作に特化したハイブリッドプラットフォームRUNとANDAMファッションアワードが2024年に設立したマルチブランドショールームが東京初出展。
Adieu、Alainpaul(2025年ANDAMファッションアワード特別賞)、Anicet、Burc Akyol(2025年ANDAMファッションアワードPierre Bergé賞)、Saul Nash、Tang Tsung Chien、Trente Sept Parisが参加。円滑な商談を行うため、The Rawsエージェンシーがバイヤー対応をしています。
ANDAM(フランスファッション芸術振興協会)は、1989年より新進デザイナーを支援し、革新性、創造性、そして彼らの才能の国際的な展開を促進するフランスファッション界の主要な存在です。
今回はANDAM創設者のNathalie Dufourも来日。初日にはパーティーが開催され、来場した日本の業界関係者と交流しました。出展しているAlainpaulは3月21日(土)12時よりランウェイショーを開催いたします。
日程:3月19日(木)〜21日(土)
時間:11:00〜20:00
会場:渋谷ヒカリエ 8F 8/COURT
主催: WSN DEVELOPPEMENT
入場:招待状が必要
25 years of YKK FASTENING AWARDS 歴代受賞作品展


才能ある若きクリエイターが世界に向けて“ジャパンオリジナル”を発信し、グローバルに活躍することを願って創設された「YKKファスニングアワード」。学生を対象とした日本最大級のファッションデザインコンテストとして、25周年を迎えました。
入り口入ってすぐでは、第25回(2025年)受賞作品を紹介しています。会場ではFUMITO GANRYUの丸龍文人氏、 HOUGAの石田萌氏による過去受賞作品なども展示されており、歴史を遡る貴重なアーカイブを間近に見ることができます。
若きクリエイターの発想力とクラフトマンシップ、そしてYKKプロダクトとのコラボレーションから生まれた、ファッションの新たな可能性をご覧ください。
日程:3月19日(木)〜21日(土)
時間:11:00〜20:00
初日は13時から、最終日は19時まで
会場:渋谷ヒカリエ 8F 8/ CUBE
主催: YKK 株式会社入場:無料
TRANOÏ TOKYO Opening Party x Japan Fashion Week Organization 20th Anniversary

「TRANOÏ TOKYO A/W 26-27」開催初日の夜、THE MUSIC BAR -CAVE SHIBUYA-にてJFWOとTRANOÏ TOKYOとのさらなる連携を深めるために合同パーティーを開催しました。出展者やメディア関係者が集い、会場は常時に満員御礼の大盛況でした。





