Style
Selected by2014 S/S
Shogo Yanagi 柳 翔吾
FAKE TOKYO チーフディレクター
Selected Style
コレクションテーマとブランドコンセプトがしっかりと提案できているスタイルだと思います。ボーダーという単純かつ明確なテーマにストイックに向き合い、こだわり抜いた結果、ここまでやるか?と圧倒させられ、その精神がパンクだなと思いました。ブランドとして伝えたいメッセージが伝わりました。しっかりとブランドの軸を持って発表されたコレクションは、一貫性があって若手ブランドとして今後の成長に大きく期待と可能性を感じます。
ボーダーの配色のバランス感覚が絶妙。パンツのスリムシルエットのクロップドの丈感やオールレザーの強い印象でもボーダーのカラーリングやヘアスタイルで抜け感のあるクリーンな雰囲気にもってきているとこも好きです。 このようなハイブリッドを感じさせるスタイルが最近はとても気になります。
Brand
東京コレクションの中でも特にスタイリングでもシーズンテーマを強く意識しているブランドに感じます。こんな合わせカワイイでしょ?と言っているようなスタイル提案を感じ、コレクションとして、服だけでないブランド独自のスタイル発信が感じられます。ストリートブランドとしてファッションのシーンをつくっていくのは服そのものではなくスタイルだと思うので、スタイルのアプローチがブランド=こういったスタイルというメッセ−ジがよく伝わるブランドだと思います。
それぞれのアイテムはディテールが凝っているのに上手くスタイリングでシンクロしてシーズンテーマを打ち出しているところが良いと思いました。このようなスカートとソックスの丈感は身長のある女性でないとなかなか難しいシルエットではありますが、遊びのある上品なスタイルを日本の女性も自然とできるようになると良いのに!!と思います。
Brand
Recommended Items
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ボーダーをプリントではなく、全て繋ぎ合わせてオリジナルで制作しており、ポケットの中までボーダー仕様になっています。表面的なデザインだけでなく、着た人にしか分からないさりげないデザイン等、服好きな人が喜ぶこだわりのあるアイテムでとても気に入っています。
レザーアイテムのイメージを覆すようなクリーンで上品なストリートスタイルをリプレゼンテーションできるブランドとして注目しています。メンズコレクションブランドとしての新たなスタイルを築きあげて欲しいです。
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様々なグラフィックがコラージュされている中での色彩がキレイなところ、無機質なデジタルグラフィックと美しい花がコラージュされ、新感覚のグラフィックにしあがっているところが好きです。
ストリートエッセンスが強いのですが、どこか上品さもある。この空気感が新たなストリートグラフィックとしてスタイルに取り入れて行きたいと思います。新進気鋭な東京ブランドで注目しています。社会的なメッセージがハイセンスなグラフィックにこめられ、時代性を感じる新しい価値観のブランドだと思います。
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透明アクリルディスクとカラーグラデーション着色フィルムから構築されたヘッドピースで、美しいビジュアルと繊細な素材感なのにエッジーで強い存在感を放ち、まさにファッションプロダクトなアイテムというところがとても好きです。日本人らしいきめ細かな物作りと、斬新な発想力でとてもクリエイティブな作品です。久しぶりに興奮と鳥肌のたった作品に出会えました。
東京コレクションにはまだ参加していない新鋭デザイナーで、素晴らしい感性をもったデザイナーです。センス、実力ともに兼ね備えたアクセサリーデザイナーとして今後の作品発表にとても期待したいです。
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2013AWシーズンのアイテムですが、ジェットキャップでポニーヘアの組み合わせが珍しく、上品な合わせができるキャップとして活躍します。最近のベースボールキャップブームの先を行くようなアイテムで、オールブラックなスタイルのポイントで使えるアイテムです。
シルエットや世界感などメンズブランドの中でもジェンダーレスな男性像の雰囲気を持ち合わせている世界観が他の東京ブランドには無い存在です。毎シーズンのコレクション発表時に挑戦的なファッションアプローチをしている点でも、次はどんな事を仕掛けるのだろうか?という期待をさせられるブランドです。そのワクワクさせられる気持ちはファッションの重要な要素でもあると思うので、その活動に期待したいです。
Curator's Profile
Shogo Yanagi 柳 翔吾
FAKE TOKYO チーフディレクター
FAKE TOKYOのチーフディエクターとして、CANDYのマネジメント、FAKE TOKYO&FAKE SHOWROOMのPRを中心にバイイングなど多岐に活動。
FAKE SHOWROOMでは音楽アーティストのヴィジュアルプロデューサーとして、衣装、アートワークのディレクションも行う。
- FAKE TOKYO.com : http://www.faketokyo.com/
- CANDY : http://www.candy-nippon.com/
- Sister : http://sister-tokyo.com/
- FAKE SHOWROOM : http://fakeshowroom.com/
Recommended Shop
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FAKE TOKYO [ CANDY / Sister] (渋谷区宇田川町)
新鋭デザイナー~コレクションブランドまで取り扱い、ブランドだけでなくファッションスタイルとして発信しているショップなので、東京ファッションを感じる場所であると思います。クリエイターや著名人の出入りも頻繁にあるので、思いもよらない出会いや、このお店をきっかけにつながったりとファッションをツールとしたコミニュケーションを感じる事ができると思います。
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新鋭国内レディースブランドを中心に展開するSHOPです。小さなショップですが若手日本人デザイナーの取り扱いが主なので新しい日本デザイナーの作品に触れてみたい場合はおすすめです。
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中世のヨーロパテイストのvintage shopですが、ショップとして店内の世界観のクオリティがとてつもなく高く、ファッションを提案するショップとして刺激をもらえます。ショップ経営者は刺激をもらえると思いますし、編集者の方々は東京ファッションのカルチャー的な側面から新たな分野として何か発見があると思います。
渋谷にあるご近所のショップとして、海外デザイナーやクリエイターが来日した際には必ず一度は見た方が良いと紹介します。(以前、スージにも紹介した際にとても気に入ってました)。 -
FAKE FURNITURE BY FAKE TOKYO (目黒区目黒4-26-5)
FAKE TOKYOの提案する新たなライフスタイル提案型ショップとして9月末にNEW OPENしたSHOP。インテリア、雑貨、植物等、FAKE TOKYOらしいエッジな視点や、ファッション性のあるバイイングで提案しています。
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新宿歌舞伎町にある総額100億円かけられていると言われている内装や、ロボット達が暴れ、踊る、エンターテイメントレストラン。食事はマズいですが、、、、海外から来られた方のアテンドで紹介するとたいてい喜んでくれます。ここまで振り切った場所は東京でもなかなか無いと思います。
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R18の魚介系ビストロのアットホームで小洒落た空間で料理もとても美味しいです。
渋谷と代官山の間にある立地で東コレ・メイン会場からもアクセスしやすいです。
男女共に気兼ねなく食事を楽しめる空間と、新鮮な魚介類をつかった料理、おいしいワイン等が気軽に食べて・楽しめるお店です。お肉料理が苦手な方にもおすすめ! -
目黒の八雲の住宅街にある、一軒家を改装した割烹料理屋。
実はまだ、行った事が無いのですが・・・行ってみたい場所です。緑に囲まれた庭園と、日本の伝統料理を今のスタイルで楽しめるところだそう。海外から来た人のアテンドでも使われるそうで、個人的にとても気になる場所です。 -
海外の方達から東京へ来たら行ってみたいクラブというリクエストをよくもらいます。
アンダーグラウンドなパーティーからラグジュアリーブランドのパーティー、来日著名アーティストのシークレットパーティー等不定期で開催されており、東京ナイトファッションシーンには欠かせない場所の一つです。名物オーナーも必見です。 -
HP無し、不定期なイベント開催で情報が上がってくるアートスペースです。
大学の旧校舎の跡地を利用したスペースで、校舎の存在感が生きているので不思議なアートスペースに思えます。イベント毎に内容が異なるので、アタリ・ハズレはあると思いますが、通常の美術館やギャラリースペースとは違った雰囲気を味わえます。
Curators
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Misha Janetteファッションディレクター、ジャーナリスト、『東京ファッションダイアリー』ブロガー
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Kazuyoshi MinamimagoeBEAMS創造研究所シニアクリエイティブディレクター
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Shogo YanagiFAKE TOKYO チーフディレクター