CHONO チョノ

CHONO

Designer

中園 わたる
Wataru Nakazono

Category

Women’s Ready to Wear

ブランドや服作りについて

―ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

祖母が洋裁の先生、父が大工というモノづくり主体の家庭で育ちました。なんとなく入った高校で
ファッションショーを見て、こういう仕事が出来たらカッコいいだろうなと思いファッションの道へと進みました。
専門学校卒業後、コレクションブランドのアシスタントとして入社し洋服づくりから、販売まで沢山の方々と
一緒に仕事を行ううちに「自分らしいスタイル」のブランドを作りたいと思い、ブランドを立ち上げました。

―ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは？また、提案したい男性像・女性像はありますか？

「作り手」は長い歴史の中で培ってきた技術力を「着用者」への笑顔に変えて、
「着用者」は着る喜びの中で「作り手」への感謝の気持ちを育む。
「作る人の想い」と「着る人の想い」を双方に伝えることで、「作り手」は自身の仕事に誇りを持ち
「着る人」は袖を通した感動を明日への活力へと繋げて欲しいと考えております。

購入して頂く洋服には、１着の衣服の制作工程に関わった人を示す、ブランド独自の「Descriptive Label/品質表示」を作成し制作した衣服に取り付けております。

―クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は？

美しいと思ったものがシーズンのテーマとなります。
時に動物や建物であったり、思い出や情緒など形の無いものであったり、印象的な小説や物語なども題材にします。

―現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか？

日本国内ではブランドで発信したいこと、想いをダイレクトに伝えるためにD2Cによる販売がメインですが
ブランドの価値観に賛同頂ける卸先として現時点では銀座三越3階ル プレイス様で取り扱いがございます。
海外は、中国・香港・台湾をメインに発売を行っております。

日本国内では、沢山のお客様と有難くもお話する機会も多く、CHONOというブランドを知れば知るほど好きになると言ってくださいます。
出番の多い主役級日常着を目指してまして、着て頂く方の感想を聞く機会を有することが、最大の強みでもあり励みでもあります。

―ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは？また、その理由は？

ファッションの歴史の移り変わりや、洋服の起源などを調べるのは好きでした。
あとは、学生時代にmina perhonen（当時はmina）の展示を見に行った時に、テキスタイルへの情熱と
日本の技術力を全面に出してクリエイションを行う姿に感動したのを今でも覚えております。

2021 A/Wについて

―Rakuten Fashion Week TOKYO 2021 A/Wへの参加の動機は？

CHONOブランドの日本国内外への知名度の向上を目指しております。

―2021 A/Wシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

「Actress」

―ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。

動画配信での参加となるので、短い時間の中で楽しく美しく、そして、もっと見たい！と思えるような仕掛けができれば良いなと思っております。

今後

―ブランドとしての展望を教えてください。

作る人から着ていただく人まで全ての人に、「このブランドがあって良かった」と思えるような存在にしていきたい。ファッションで人を幸せにすることがファッションデザイナーの仕事であるように、日本人として誇れる、皆を幸せにできるようなブランドへ育てたいと思っております。

TOKYOについて

―あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか？

可能性に挑める街。
夢を持って私も東京へ来ましたが様々な困難が起きる度に自分の弱さを知り、それを乗り越える。
その度に少しだけ強くなり、また挑む。そんな自分の可能性に挑める街です。

―東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

高円寺。
自分の好きなことに正直な人が多い。クリエイティブなのに気取ってなくて、反骨精神を持ち合わせてる人たちと一緒にいると、元気とやる気が出ます。

―お気に入りもしくはオススメのショップ（ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず）、施設、スポットなどを教えてください。

「割烹DISCO大蔵」音楽と美味しいご飯に美味しいお酒。何よりも人が好き。【高円寺】
「Bar 私」渋いマスターの作ってくれるお酒に痺れます（いろんな意味で）【高円寺】
「名曲喫茶ライオン」渋谷の繁華街の中に突然現れる喫茶店。私はコーヒーではなくレモンスカッシュを頂きます。【渋谷】

新型コロナウイルスについて

―新型コロナウイルスの発生により、ブランドやデザインで変化したことを教えて下さい。

在宅ワークも増え家で過ごす時間が増えたことから、着心地良さと意匠性のバランスに
以前に増して気を付けるようになりました。
サスティナブルの観点から人にも、地球にも優しいモノづくりを少しづつ取り入れております。