[ANTHEM A] 初参加アンケート26AW
ブランドや服作りについて
── ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。
両親が縫製の仕事をしていることもあり、幼い頃から、服は特に短な存在でしたし、「着るもの」である以上に、「人の内面や空気感を映すもの」だと感じていました。
洋服だけではなく音楽や、アートなどでも、「品があるのに、どこか色気のある、静かな緊張感を孕んだもの」が好きでした。
そんな感覚を、自分の手で身直に感じていた「服」を通して形にしたいという衝動が、デザイナーを志す明確なきっかけになりました。
ブランド立ち上げの経緯
デザイナー2人とも、昔からお世話になっている職人さんたちと近い距離で仕事をし、仕事をハンドリングしていました。そしてその技術の素晴らしさと共に、今のものづくりの現場が抱える課題を肌で感じてきました。
そんな私たちにできることは何かを考え、元々 OEM 等他の仕事も行っていた自分達が、「工場の閑散期に生産を行うブランド」を作ろうと思ったのが ANTHEM A の出発点です。
── ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?
ANTHEM Aは、
相反する要素の共存=Mixture Style を軸にしています。
強さと脆さ
マスキュリンとフェミニン
無骨さとエレガンス
静と動、光と影
それらを一つの服の中でレイヤーのように重ねることで、
着る人自身の個性や気分、生き方を讃える「賛歌(ANTHEM)」でありたいと考えています。
── クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?
人の内面にある二面性や妙
強さと脆さ、理性と衝動、品性とエロティシズム
アート・建築・音楽・歴史・文化
時代性やジャンルを横断しながら、構造や余白、緊張感に着目
素材そのものの個性、歴史、自然物
無骨な質感、経年変化、偶発的に生まれる表情、自然物の色彩やフォルム
都市と自然のコントラスト
無機質な構造物と、有機的なフォルムや色彩の共存
シーズンテーマは設けていますが、常にブランドの核にあるのは相反する要素や“妙”の感覚です。心理的な揺らぎや物語性を重ねながら、服づくりをしています。
── 現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?
メンズレディースともに、東京を中心に関西、近畿、北陸、東北、四国、九州に加え海外数店舗のセレクトショップを中心に展開させていただいております。
ブランドのファンの方々は30-40代が多い印象です。
自分のスタイルや美意識があり、自由に洋服を楽しんでくださる方がよく着用してくださっています。
── ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?
影響を受けたのはジャンルも幅広いです。
80-90年代のパリ、ロンドンのファッションシーンが好きで影響を受けたと思います。音楽やアート、建築、歴史、古着、哲学、神話、宗教などからサブカルやアニメまで、、とにかく興味の幅は広い気がします。笑
共通して惹かれるのは、
矛盾を肯定し、余白を残す美しさ。緊張感の色気と隙と妙の緩和が漂うものな気がします。





2026 AWについて
── Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 AWへの参加の動機は?
メンズ・レディースの店舗数拡大を目指すため、ブランド認知拡大のため。(国内、海外多くの方に認知を広めたい) ブランドの世界観、ミクスチャースタイルをフィジカルでより体現、体感していただきたいため。
── 2026 AWシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。
“ INNER UNIVERSE ”
本コレクションは、自身の内面へと向き合う、旅の前編。
人の内面に潜む光と闇、矛盾や混沌を「縦の世界」として捉え、自己の中心軸へと静かに潜っていく。
見えていなかった感情や、隠してきた矛盾、
潜在意識の開花や、光と影、表と裏といった相反する要素を、否定することなく受け入れる。
見えなかった自分、目を背けていた内面との出会い。
それらを排除するのではなく、抱きしめ、共存すること。
答えを得るための旅ではなく、
新たな自分に出会うための、目覚めの予兆を描いたシーズンである。
Detail:
柔らかな素材には対照的でハードな加工を施し、光を内包する素材は、角度や動きによって異なる表情を見せる。
ニットの手法によるストライプは、平面と立体の境界を行き来し、定義しきれない静かな異形としてシルエットを描く。立体的なフォルムやドレーピングによる流線的なライン。ミニマルな構成の中に、色彩と素材の強さを差し込み、緊張と緩和、静かな神秘性を孕んだコレクションとして構成している。
── ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。
26AWは「自分を見つめる旅」の全編をイメージしたコレクションです。その物語性のある演出やスタイリングを織り交ぜていく予定です。
今後
── ブランドとしての展望を教えてください。
・国内、海外での積極的な販路拡大を慎重かつ確実に進めていき、ブランドのファン・同志を増やしていきたいです。
・真摯なものづくりを通して 、日本の素晴らしく新しい技術を用いて新しいファッションの提案に情熱を注ぎ続けます。
・ブランド拡大を図り、日本の伝統や技術を長く継承していく為に、高齢化が進む日本の工場/職人達の自社での雇用を目指し、若者層への技術の伝授や産業を絶やさぬ様、職人と工場、ブランドが、ともに支え合える環境を整え、ともに飛躍的に拡大していけるような働きをしたいと心から思っています。





TOKYOについて
── あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?
再開発や近代的な建物の都会的な一面を持ちながら、路地に入れば人情や個々のつながりのある街であり、はたまた湿度がある部分や影のある部分をもつ場所。 同時にカルチャーが生まれやすい街のような気がします。 無機質さと情緒、緊張と余白が同時に存在する不思議な街です。
── 東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。
近代文明が発達した時代の文化的な建造物が残る場所が好きです。 今回撮影した場所も昭和初期に建てられた登録有形文化財で美しい場所でした。
── お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。
清澄白河にあるアトリエマクリさんは公私ともに親交のあるお店でとても素敵な空間です。スタッフの方の知識と美意識と、ホッとする空気感。時間を忘れて楽しめる場所です。
![[ANTHEM A] 初参加アンケート26AW](https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/wp-content/uploads/2026/03/anthema_pickup26aw.jpg)

