Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W 3/19(水) 速報
「Rakuten Fashion Week TOKYO(Rakuten FWT)2025 A/W」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO))は、本日3日目を迎えました。前日夜に行われたブランドも含め、3日目ハイライトをレポートします。
-3/18(火)に発表されたブランド-
「VIVIANO(ヴィヴィアーノ)」(19:30~)恵比寿ガーデンホール




雷に打たれたような衝撃。一目惚れのことを海外ではそう表現することがあります。ヴィヴィアーノの今季のテーマは“Colpo di Fulmine”。
イタリア語で「雷の直撃=一目惚れ」を指す言葉です。
クリエーションに現れていたのはテーマそのままの感情。素敵、好き、かわいい、きれい、ドキドキする。そんな気持ちのままに素材を選び、形を作り、色を重ね合わせたヴィヴィアーノワールドが広がります。
60年代の織機で織り上げたヴィンテージライクなレースはネグリジェのようなドレスに。リボンタイはぐにゃりとひねくれて自由な形を描きます。先シーズンは立体的に施されていた薔薇モチーフを、今季は切り絵のようなディテールにモデルチェンジ。テーマを凝縮したブーケのような3体のドレスがラストを飾り、会場に美しい雷鳴を轟かせました。
リリースを締めくくる一文は、自分の色よりも人の顔色をうかがいがちな現代人の心に一撃を食らわせるでしょう。「ルールに抗うほど、わたしたちは美しくなる。だから、いま飛び込む。この瞬間がすべてだから。」
-本日3/19(水)に発表されたブランド-
「pays des fées(ペイデフェ)」(14:00~)小石川病院


デザイナーの朝藤りむ氏が少女時代から敬愛してやまないというホラー漫画家、伊藤潤二氏の作品とコラボレート。代表作の『富江』をメインに、得体の知れない恐ろしさとその奥にある美しさを描きました。
主人公の富江は血の一滴からでも再生し分裂する絶世の美女。富江の分裂をイメージさせる繰り返すグラフィックや、同じく伊藤作品の『アイスクリーム・バス』をモチーフにしたアイテムが登場しました。ランウェイモデルは皆「富江風ヘア」で登場。
会場には作者の伊藤潤二氏も来場。初めてランウェイを見た感想を聞かれると「圧倒された。今後新しい作品を描く意欲が湧いてきた」と語り、朝藤氏も少女のような笑顔を見せました。
「tokio(トキオ)」(15:30~)スパイラルホール(スパイラル3F)


TOKYO FASHION AWARD 2025を受賞したtokioは、生バンドとライブペインティングをバックにしたパワフルな演出で観客を盛り上げました。デザイナー木村氏の友人であり、ライブペイントも担ったアーティストのAo氏が手がけた迷彩風のグラフィックが印象的なウェアや、ジャケットとカーゴパンツという異色のツイードのセットアップなどが登場。「ごちゃまぜな世界観がtokioというブランドらしさ」と木村氏が語るように、カオスでどこかポップさを感じるルックが並びます。テーマは「I‘m stranger」。
多くの取材陣や友人たちに囲まれたインタビューには、緊張した姿を見せずに終始笑顔で応答。パリで行った展示会の手応えや初ランウェイについて聞かれると、「実は…」とハキハキ正直に話す姿に、思わず取材陣にも笑顔が広がります。集まってくれた人への感謝とブランドの自己紹介を兼ねたランウェイデビューとなりました。
「tiit tokyo(ティートトウキョウ)」(17:00~) TODAホール&カンファレンス東京ホールA


デンマークの映画『獣は月夜に夢を見る』をインスピレーション源に、切なくも情緒的なムードを落とし込んだ今季。ホラー映画のミステリアスさや北欧の美しい情景をテキスタイルやカラーパレットで表現しています。儚い純粋な恋心を形にしたような小花柄のセットアップ、月明かりに照らされ輝くサテンのブルゾン、レースを重ねたジャケット&ハーフパンツは、陰鬱とした感情の中にときめきを隠した少女の気持ちを表しているのかもしれません。
ブランドの得意とするセンシュアルで軽やかなレイヤードスタイルには、さまざまな感情の重なりと揺れ動きが宿ります。
リップ型のブローチやバンダナ、ネックレスなど、映画の中で象徴的に使われる“血”は真っ赤なビーズとして取り入れました。
本日最後のランウェイを飾ったのは「Paul Smith (by R)(ポール・スミス)」(19:00~) 表慶館
日本のファッションシーンをエンパワーメントするプロジェクト「by R(バイアール)」で、「Paul Smith」が東京でのランウェイショーを開催しました。ポール・スミス氏も来日し、ショー終了後に登場しました。
注目を集めた本日のショーは、下記ウェブサイトよりご覧いただけます。
詳細は明日の速報でお伝えします。
初の試みとしてタクシー動画広告を実施中


東京エリアを走る一部のタクシーにて、RakutenFWTとして初となるタクシー動画広告を3月23日(日)まで配信中。今季の見どころを2名のデザイナーにインタビューしました。動画はエディター/「CARTE BLANCHE」ディレクターの岡部駿佑氏が制作しました。移動中などで見かけた際はぜひ音ありでご覧ください。
ファッション・ウィークの臨場感を伝える「MY RUNWAY」


ショーや会場の空気感、そして来場者を撮影し、ファッション・ウィークの魅力を伝える企画「MY RUNWAY」。
今シーズンは2名の気鋭フォトグラファーが独自の視点でファッション・ウィークの魅力を切り撮ります。mitographはおしゃれな来場者を、Shun Komiyamaはショーの様子を撮影しています。Rakuten FWTの公式インスタグラム(@rakutenfwt)にて随時投稿するのでぜひご覧ください。
サントリーのウイスキー「バランタイン」のハイボールを配布


公式会場(スパイラルホール、TODAホール&カンファレンス東京ホールA/B)で行われるランウェイ・イベントにて、サントリーのウイスキー「バランタイン」を使用したハイボールを配布しています。おいしいお酒と共にファッション・ウィークをお楽しみください。
「BMW Japan」がショーファーカーを提供

今季もショーファーカー提供を「BMW Japan」にご協力いただきました。海外のVIPを載せたショーファーカーがファッション・ウィークの会場を巡回します。
※一部を除き写真は©JFWOになります。