Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W 3/20(木) 速報
「Rakuten Fashion Week TOKYO(Rakuten FWT)2025 A/W」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO))は、本日4日目を迎えました。前日夜に行われたブランドも含め、4日目ハイライトをレポートします。
-3/19(水)に発表されたブランド-
「Paul Smith (by R)(ポール・スミス)」(19:00~)表慶館



日本のファッションシーンをエンパワーメントするプロジェクト「by R(バイアール)」で、「ポール・スミス」が東京でのランウェイショーを開催しました。会場となったのは重要文化財である上野の表慶館。メディア関係者をはじめ本田翼氏や滝藤賢一氏、リリー・フランキー氏などのセレブリティも駆けつけ、特別な一夜を祝福しました。
ランウェイでは今年1月にパリで発表したメンズコレクションにウィメンズのルックを加えた、「by R」だけのオリジナルの構成で新作を披露。コレクションで焦点を当てたのは20世紀を代表する写真家たちの作品やスタイルです。モノクロ写真の質感や独特のコントラストをカラーパレットに落とし込んでいます。ポール・スミス氏の父であり、彼のマインドやクリエーションに大きな影響を与えた写真家のハロルド・B・スミス氏が撮影した、野生のデイジーの写真をモチーフにしたプリントアイテムも登場しました。
ブランドを象徴するプレイフルなマルチストライプのルックでショーはスタート。テーラードアイテムなどクラシックなスタイルをベースにしながらも、チェックにストライプを重ねたり、冴えたオレンジにダークグリーンを合わせたり、ポール・スミスらしい遊び心が満載です。ウィメンズのシャツ&ネクタイのマニッシュなスタイルも見逃せません。ラストはポール氏がはじける笑顔で登場しました。
ファッション通販サイト「Rakuten Fashion」にて「by R」限定商品を発売中。ポール氏自身が撮影した写真から抜粋した「蘭の花」をあしらったTシャツやソックス、タンブラーなどがラインアップ。色鮮やかな「蘭の花」をインクジェットプリントした大胆なシャツはランウェイでも目を引きました。ぜひ下記のリンクよりご覧ください。
Paul Smith by R 限定商品ページ:
https://brandavenue.rakuten.co.jp/ba/shop-paulsmith/?free_word=paulsmith_limited_byr_&l-id=brn_fashionweekarticle_2025aw001


©courtesy of brand
-本日3/20(木)に発表されたブランド-
「KEISUKEYOSHIDA(ケイスケヨシダ)」(14:00~)ロサ会館





映画館やゲームセンター、ボーリング場などが入っている娯楽ビル「池袋ロサ」。薔薇のロゴが掲げられた薄ピンクの外観のビルは池袋西口のシンボルとなっています。会場となったのは、鍵っ子だったデザイナーの吉田氏が「孤独を埋めるために」、幼少期から通ったというこの場所。
ここ数シーズンは、心の中で思い描くある種超現実的な女性像を、ストイックなシェイプとエレガンスという表現方法で模索していました。そのステージの最終局面であり次へ続く一歩目としてデザイナーが今季目を向けたのは、地に足ついた現実的な女性の装いです。より着心地の良い素材選びやほのかに緩やかになったシェイプが目を惹きます。とはいえ“ブランドらしさ”とも言える緊張感はしっかりと残っています。まちなかのマダムブティックにありそうな薔薇柄はバッグやスカートに。
チューイングガムの銀紙はイヤリングに。日常に溢れるエレガンスを一つ一つ拾い上げ、アイテムに落とし込みました。
2階から降りてきたモデルは狭い廊下を通り、営業中のゲームセンターを通ってランウェイへと戻ってきます。もし幼い頃のデザイナーがこの場面に出くわしたとしたら、彼の目にミューズたちはどのように映ったのでしょうか。
「SATORU SASAKI(サトルササキ)」(14:00~)TODAホール&カンファレンス東京ホールA


TOKYO FASHION AWARD 2025を受賞したSATORU SASAKIがブランドとして初となるランウェイを開催しました。アート、特にペインティングを愛するデザイナーの佐々木氏が今季の着想源に選んだのは、抽象表現主義を代表するマーク・ロスコ。“Primitive Future”をテーマに、作品で象徴的な赤やオレンジをキーカラーに、力強いコレクションを披露しました。ランウェイでは24AWシーズンに始まったメンズラインのササキサトルもミックスしています。
素材の重量を感じさせない、身体のラインを静かに補正するような美しいシルエットが持ち味。定番のパネルワンピースは2枚重ねることでロスコ作品の色の連なりを想起させます。
ループ編みのハンドニットアイテムは3色の糸と2種類の番手の糸をミックスし、作品のテクスチャー感とグラデーションを表現しました。
上からペイントを施したようにも見えるチェック柄のコートは、ミシンによるニードルパンチで職人が仕上げたもの。ニュアンスのある素材使いが今季も光ります。
佐々木氏が今回のものづくりの根幹に込めたのは「論理ではなく感情で物事を見てほしい」という思い。それは「何がどうだからこう」とこねくり回すことでついつい“評論した気”になってしまう私たちが、いつの間にか忘れてしまっていることです。感情で見て、聞いて、自分の心とまっすぐに向き合うこと。ロスコ・ルームに佇むあの時間を思い出させます。
「HEAVEN TANUDIREDJA(ヘヴンタヌディレージャ)」(18:00~)ワールド北青山ビル



バリ島出身のヘヴン・タヌディレージャが手がけるブランドがRakutenFWTにて2回目のランウェイショーを開催しました。今季は過去に経験した苦痛を伴う体験を意図せず繰り返してしまう「反復強迫」という心理現象を造形に落とし込みました。折り紙のように重なり合ったディテールが連続するドレスや、大胆に波打つような襟のデザインなど、感情の起伏を思わせるようなクチュール的なフォルムが特徴です。
坂部三樹郎氏が手掛けるシューズブランド、グラウンズとの2回目となるコラボレーションアイテムも発表されました。21年来の友人という坂部氏との思い出を遡り、色とりどりの花のビーズでデコレーションされたシューズなどが足元を彩りました。
パナソニック衣類スチーマーTouch & Try イベントが開催中


パナソニックの衣類スチーマーの最上位モデルと、3月に発売したばかりの最新モデルを体験できるTouch&Tryイベントを開催中。ブースにはTOKYO FASHION AWARD 2025を受賞したブランドのウェアを展示しています。体験すると衣類スチーマーがその場で当たる抽選にも参加可能。公式会場のTODAホール&カンファレンス東京ホールAで開催されるランウェイショーの前後にて、ぜひお立ち寄りください。
日程:3月20日(木)〜3月22日(日)
時間:コレクションスケジュールに準ずる
会場:TODA HALL & CONFERENCE TOKYO ホワイエ
主催: パナソニック
会期後半の公式会場はTODAホール&カンファレンス東京

3月20日(木)〜22日(土)の会期後半の公式会場は京橋のTODAホール&カンファレンス東京です。4階のホールA、Bにてランウェイショーや関連イベントを開催いたします。公式ドリンクも配布しているのでランウェイショーの前後にそちらもお楽しみください。
※一部を除き写真は©JFWOになります。