Interview & Report

FETICO フェティコ

FETICO フェティコ 舟山 瑛美

FETICO Designer

高校卒業後に渡英、帰国後にエスモードジャポン東京校入学、2010 年卒業。コレクションブランド等でデザイナーの経験を積み、2020 年にフェティコを立 ち上げる。2022 年「JFW ネクスト ブランド アワード 2023」と「東京ファッションアワード」を受賞。

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2023SSシーズンにRakuten Fashion Week TOKYOで初参加し、その後TOKYO FASHION AWARDを受賞しパリでショールーム参加、香港で初の海外ショー開催と、気鋭ブランドとしてウィメンズ市場を牽引するFETICO。今後の更なる活躍が期待されるブランドの近況をデザイナーの舟山氏に伺った。

ブランド初のランウェイショーを控えていた2022年8月にお話を聞かせていただいてから、1年ぶりのインタビューとなります。益々の活躍を拝見していますが、現在のビジネス概況についてまず教えてください。

国内外あわせて38アカウントのお取引先と契約があります。1年前より増えていますが国内では入れたいと考えていたショップさんにはほとんどお取り扱いいただいている状態なので、今後はアカウントを積極的に増やしていくというよりも各取引先と関係を更に深めていきたいと考えています 。

海外での展開はいかがでしょうか?

海外に関しては、24SSシーズンはロサンゼルス、韓国、中国の3アカウントの契約があります。増えたり減ったりを繰り返している感じで、大幅に伸びているという段階ではありません。TOKYO FASHION AWARD(以下、TFA)の支援でパリショールームに2回参加しましたが、今はまだ海外市場のリサーチや展開方法を検討しているタイミングですね。2回目の参加となった24SSショールームでは、TFAとは別に日本のセールスチームが主導するショールームにも出展しました。ショールームに参加することでコレクションを見てもらうことは出来ますが、買う気でバイヤーに来場してもらうためには、事前の根回しやコミュニケーションが重要だと痛感しています。

海外市場を目指すにあたっての手応えはいかがでしょうか?

FETICOは日本的な官能さが特徴だと思うのですが、その見え方は海外から見るとブランドのアイデンティティの強さに繋がりとてもユニークに映っているようです。また、サンプルの段階で品質の高さが分かると言ってもらえるなど、クオリティの高さは評価が高いですね。アイテムとしては、韓国のショップはデニムのようにデイリーに着用できるカジュアルな見え感のあるピースが中心で、露出の多いスタイルが一般的なロサンゼルスだとボディスーツのようにベースだけのピースや透け感のあるピースが中心に買い付けられたりと、エリアによって求められる要素が違っているのも面白いですね。

今後、海外市場を伸ばすにあたって、どのような検討を進めていますか?

海外においても、ブランドの方向性は万人受けするものではなくニッチなので、ターゲットを絞って展開することも検討しています。サイズ的にはアジア圏が攻めやすいですが、中東圏の方からの評判も良くサイズ展開の再考も必要です。エリアでどうこうというより、個々の嗜好性に刺さるブランドだと思うので、まずは認知度を上げることが重要だと思っています。

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provided by FETICO

国内では現在どのようなアイテムが人気ですか?

ボディスーツやインナー系も人気ですが、ニット系のピースが根強く人気ですね。ボディコンシャスなアイテムでもストレッチが効いていて様々な体型の方にお召しいただけるという点や、見たことのないような編み地や糸の使い方がピースとしての新しさに繋がり評価いただいているように感じています。

ボディコンシャスを志向するマーケットの広がりを感じていますか?

全体的にマーケットが拡大したというよりは、高感度層の方々がこのゾーンを求めてらっしゃるような認識がありますね。ブランドの顧客層としては30代半ばの方々がメインですが、その上世代の方々まで増えてきた感覚があります。

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provided by FETICO

クリエイション面でこの1年間何か変化がありましたか?

23AWシーズンまでは価格やデザイン面においてMDやビジネス的な側面を考慮することも多くクリエイションの足かせになることもあったのですが、海外展開を意識してから思いっきりクリエイションに振り切ったコレクションにするべくMD的なフィルターを一度外してみることにしました。それによって、アイテムの幅も広がりましたし、クリエイションを深めることが出来ていますね。実際パリでも、日常を意識しすぎずに制作したレーススリップドレスなども目を惹くアイテムとして好評でした。

Rakuten Fashion Week TOKYOに継続して参加されており、3度ショーにて発表されました。ショーは今後も継続される予定ですか?

ショーは認知度を上げるために効果的で、ショー開催後に新しく買い付けてくださる方もいますし、顧客様も楽しみにしてくださっているのでスケジュールが合うタイミングでは続けていきたいと思っています。海外でのインスタレーションにも興味があります!

ブランドの今後の展望を教えてください。

急成長した分、この位置をキープし続けることは大変だと思っているので、堅実にブランドを継続していきたい。毎シーズン、ファンの皆様に欲しいと思っていただける、喜んでいただけるコレクションを届けられるように進化を続けていきたいですね。海外セールスを広げたいという目標があるので、リサーチやインスピレーションを得るために様々な国に足を運んで自分の目で見たいと思っています。

デザイナーとして挑戦してみたいことはありますか?

空間含めてブランドを体感してもらえるようなショップを出したいという目標があります。インナーやルームウェアなど、自分自身で欲しいものが見つからないカテゴリーに挑戦してみたいとも思っています。

Interview by Tomoko Kawasaki
Photography by Daichi Saito

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