Interview & Report

村松 祐輔/関口 愛弓 Yusuke Muramatsu / Ayumi Sekiguchi

村松 祐輔/関口 愛弓 Yusuke Muramatsu / Ayumi Sekiguchi MURRAL(ミューラル)

MURRAL Designer

2013年よりデザイナー村松祐輔と関口愛弓のデザイナーデュオによりブランドが発足。
“平凡な日常に少々のドラマチックを”をブランドコンセプトに、日常に溢れる題材を落とし込んだアイテム作りが特徴的。
ブランド名の「MURRAL」の由来は「MURAL = 壁画」から来ており、壁を彩る壁画のように飾られた状態でも ヒトを魅了する。
そんな洋服を私たちは作っていきたい。 ヒトの日常の中にある壁を彩っていきたい。という思いから名付けたものとなる。

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ファッションデザイナーを目指したきっかけから、ブランドを立ち上げられるまでの経緯を教えてください。

昔から空想の世界が好きでした。現実から乖離し私たちを知らない場所へと誘ってくれる。時にそれは音楽であり映画であったり。ただ受ける側から伝える側になりたいと自分の心が動いた時に表現の手段として私たちの側にあったのがファッションでした。専門学校を卒業してからは暫くオーダーメイドや衣装をメインに活動していました。表現をよりコンセプチュアルにメッセージ性を持たせるために2013年からMURRALをスタートし以後コレクション形式にて発表しています。

ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいこと、提案したい男性像・女性像などがあれば教えてください。

“平凡な日常に少々のドラマチックを”コンセプトに掲げ、クラフツマンシップを感じさせる刺繍テクニックやオリジナルの素材開発などにメッセージを込め日常に溢れる題材を落とし込んだアイテム作りが特徴的。ドレスがブランドのメインアイテムとなりますが特別な日だけじゃなく日常のシーンにドレスアップ出来る。そしてそれはその人の背中をそっと押してくれるような。

現在のビジネス状況(卸作のエリア、小売業態など)や、ブランドのファン層などについてお伺いさせてください。

ブランド自社のオンラインストアがメインビジネスとなります。卸先様は関東を中心に20店舗ほどのお店様とお取引をさせて頂いております。卸先様に関しては今後アカウント数を徐々に増やしていく予定です。20代後半から30代中盤がメインの購買層となります。

デザイナーご自身がファッションで影響を受けたブランド、デザイナー、スタイル、カルチャーなどはありますでしょうか。

Alexander McQUEEN , GIVENCHY (2000年代RICCARDO TISCI) , John Lennon , Yoko Ono , Jim Jarmusch 挙げればキリがありませんが共通しているのは作品を通してここではない何処かへと心を連れていってくれる。という事でしょうか。

今回、2019A/W以来のRakuten FWT の参加になるかと思いますが、どうして今シーズン参加をされようと思ったのでしょうか。

パンデミックによる影響下の制限から徐々にフィジカルでの発信が自由に出来るようになりました。洋服を纏うという事はその人の心に想い出を刻む事に等しいと考えています。ブランドを知って頂くきっかけとして、また洋服本来の魅力をよりダイレクトに表現するためにとてもプリミティブなランウェイでの発表を選択しました。

また今回は東京クリエイティブサロンの企画の一つとしても参加されますが、こういった形でのショー発表で期待することなどありますでしょうか。

東京という多様なカルチャーが交差する街でどの角度で切り取るかによってそれは様々な表情を映し出します。新たな魅力の発見、新鮮な表現。その両面を見てくださる方に提示出来るのではないかと期待しています。

今シーズンのショーもしくはインスタレーション構想や是非見ていただきたいポイント等あればお願いいたします。

23FWは”儚さ”について探求したコレクションです。MURRALが想う儚さの正体。ランウェイショーを通じて皆さんと共に共有出来たら嬉しいです。楽しみにしていて下さい。

ブランドとしての展望、目標などがあれば教えてください。

国内での更なる認知の獲得。海外進出。ブランドを通じて出会ったひとりひとりの方を大切に常に魅力的な世界を提供出来る様にしていきたいです。

SDGsへの取り組みとしてブランド、もしくは個人での取り組みや挑戦したいことがあれば教えてください。

モノ作りを生業としている以上、無駄を排除することは出来ません。その中でどのような距離感で向き合っていくか。お客様の声を大切に適切な発注と在庫管理。川上から川下まで仕組み作りが必要になってくると考えます。まず問題を諦めずに思考を止めない事。それが大切だと思います。

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