PICKUP 03/05/2026

[ENFÖLD] 初参加アンケート26AW

[ENFÖLD] 初参加アンケート26AW

ブランドや服作りについて

── ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

幼い頃から服が好きで、既存の価値観にとらわれない自分らしいスタイルを表現したいという思いがありました。
ファッション業界の入り口は販売でしたが、すぐに服作りのチャンスを得て、いくつかのブランド立ち上げに携わってきました。

経験を重ねる中で、今感じていることを自由に表現しながらも、多くの人に求められるブランドを作りたいという思いが強まり、2012年にENFÖLDを立ち上げました。

ENFÖLDでは「Hidden Beauty」をコンセプトに、構造やバランスの中に宿る美しさを追求しています。
日常の中にある違和感や新しいバランスを服に落とし込み、着る人の内面に寄り添うようなデザインを提案しています。

── ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

ENFÖLDは、日々感じていることに率直に向き合い、固定観念にとらわれず、自分自身の価値観で服を選ぶ人のためのブランドです。

構築性と日常性を同時に存在させ、内に秘めた美しさを引き出す服を提案しています。
年齢や役割に縛られず、自由に生きる人物像を描いています。

表面的なトレンドではなく、長く寄り添う存在としての服づくりを大切にしています。

── クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

日常の中で感じる気持ちや違和感、ふとした風景、アートや建築、自然の中の構造など、身近にある感覚からインスピレーションを得ることが多いです。 ひとつのイメージや感覚を起点に、そこから連想される抽象的な要素や素材、構造、バランスへと広げ、服のシルエットやディテールへ落とし込んでいきます。

コンセプトは、視覚的なイメージだけでなく、心と身体がどのように感じるかという感覚も大切にしながら組み立てています。

── 現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

日本国内では百貨店を中心に13店舗の直営店を展開し、セレクトショップへの卸売およびオンラインストアでも販売しています。
海外では韓国に4店舗の直営店を展開しています。

ブランドのファンは、主に30〜60代の幅広い年齢層で、職業もさまざまです。 仕事着や特別な日の装いとして選ばれることが多く、親子二世代で着てくださるお客様も多くいらっしゃいます。

仕事や家庭など多様な役割を持ちながらも、自分らしさを大切にし、日常の中で少しの違和感や新しさを楽しめる感性を持った方々に支持されています。

── ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

特定のブランドやデザイナーというよりも、様々なアートや建築、彫刻などの造形表現から大きな影響を受けています。
構造の美しさや、空間との関係性、身体との距離感などを大切にする考え方は、服作りにも強く影響しています。

2026 AWについて

── Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 AWへの参加の動機は?

ENFÖLDはこれまで、服の構造や身体との関係性に向き合いながら、ショーを行わずに独自の価値観を提示してきました。

しかし近年、ランウェイショーはシーズンのコンセプトや空気感を総合的に伝えることのできる、ブランドにとって重要な表現の場であると考えるようになりました。

Rakuten Fashion Week TOKYOという公式の場に参加することで、日本から世界へ発信するブランドとしての存在感をより明確にし、国内外のバイヤーやメディアに向けて、現在のENFÖLDの姿を直接見ていただきたいと考えています。

また、継続的にショーを行うことで、ブランドの世界観を積み重ねて提示し、長期的な価値につなげていくことを目的としています。

── 2026 AWシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

2026年秋冬シーズンのテーマは
「Living Sculpture(生きている彫刻)」です。

私たちは、ひとつの形にとどまる存在ではなく、感情や時間、動きによってフォルムは静かに変化し続けます。

“Living Sculpture” は、
静止する彫刻がもし意志を持ち、呼吸し、変化し続けたらどうなるだろうか、という問いから生まれたコレクションです。

彫刻のように止まった形が、身体や感情、動きによって揺らぎ、変容していくフォルムをテーマにしています。

ENFÖLDが大切にしてきた
「Hidden Beauty(隠された美)」を、構造的かつ抽象的に掘り下げる試みです。

── ショーもしくはインスタレーションの構想を教えてください。

今回のショーでは、「Living Sculpture(生きている彫刻)」というテーマに基づき、空間、音楽、ヘアメイクにおいても、その存在感を表現したいと考えています。

静けさの中にある緊張感や高揚感、動きによって変化する立体感を通して、
「生きている彫刻」というテーマを五感で体感できるショーを目指しています。

今後

── ブランドとしての展望を教えてください。

ENFÖLDはこれからも、服の構造や身体との関係性を探求しながら、独自の視点から価値観を発信し続けていきたいと考えています。

ランウェイショーを継続的に行うことで、服だけでなく、空間や体験を含めた総合的な表現を通して、ブランド価値や世界観をより明確に提示していくことが目標です。

国内での基盤を大切にしながら、海外での展開も強化し、日本発のブランドとして長く支持される存在になることを目指しています。

TOKYOについて

── あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

東京は、さまざまな価値観が多様に存在している街です。
歴史のある静かな場所と、最先端のカルチャーが、同じ都市の中で自然に共存しています。

25年住んでいても、その一部分しか見えていないと感じるほど多層的な場所です。
けれど、すべてを知る必要はなく、それぞれが思い思いに自由に生きられる街でもあります。

そうした空気感や、日常の中にある小さな発見は、私の服づくりにも影響を与えています。
東京は、常に変化し続けながらも、それぞれの個性が静かに存在できる場所だと思います。

── 東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

代々木公園や明治神宮の周辺は、自然の気配を感じられる場所で、静かな空気の中で身体の感覚が整っていくように感じます。
気分転換に走ったり、散歩をしたりすることも多いです。

この辺りは落ち着いた雰囲気があり、素敵な飲食店も多いので、特に好きなエリアです。

── お気に入りもしくはオススメのショップ(ファッション、インテリア、飲食などジャンル問わず)、施設、スポットなどを教えてください。

SUPER LOVE MARKET(渋谷)
ユニークな古着や一点物が並ぶ小さなお店で、思いがけない出会いがあります。
自由な感覚でセレクトされたアイテムが並んでいて、東京らしい多様性や個性を感じられる場所です。


[BRAND]
ENFÖLD エンフォルド

[DESIGNER]
Mizuki Ueda
植田 みずき