PICKUP 03/12/2025

[RIV NOBUHIKO] 初参加アンケート|TOKYO FASHION AWARD 2025 受賞

[RIV NOBUHIKO] 初参加アンケート|TOKYO FASHION AWARD 2025 受賞

ブランドや服作りについて

── ファッションデザイナーを目指したきっかけと、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

子供の頃から母親の洋服でドレーピングをして遊ぶことが好きでした。それが行為がすごく楽しく、服自体も大好きでした。そこから、ロンドンのセントマーチンに行きたいと思うようになったことは自然なことでした。
セントマーチンでは、今、一緒にブランドしているデザイナーとクラスメイトになりました。ロンドンでの生活を通して、二人ともチャリティーの文化に強く影響を受け、生活の一部になるほどでした。
そして、ロンドン滞在中に、アフガニスタンで学校を運営するためにチャリティーショップをしている友人のために二人で初めてコレクションを作って、全て寄付しました。そこでファッションが作れるポジティブなムーブメントを体感して、それをまた自分たちで続けれればと思い、私たちのブランドを始めました。

── ブランドのコンセプトや服作りを通して伝えたいことは?また、提案したい男性像・女性像はありますか?

韓国人デザイナーのリバー・ガラム・ジャンと日本人デザイナーの小浜伸彦は、セントラル・セント・マーチンズを卒業し、クリスチャン・ディオール、ランバン、セリーヌなどのメゾンブランドでの経験を積みました。

ラグジュアリーブランドでの経験を通じて、デザイナー二人は、クチュールの手仕事を、誰もが楽しめる用にすることで、ラグジュアリーの新たなビジョンを創り出すことを決意しました。「Wild Luxury:Practicle Couture」をコンセプトに、伝統的なラグジュアリーファッションの価値観に挑戦し、クチュールのハンドワークを現代的に再解釈することを目標に、RIV NOBUHIKOを設立しました。私たちは、美しくありながらもリアリティのある独自のオートクチュールを作成するために、現実的な素材と手法を探求し、デザインしています。

それは作り手であるRIV NOBUHIKOの職人にも表れています。 私たちは、結婚、子育て、退職によって社会的地位を失った人々に焦点を当てました。彼らは仕事への意欲と情熱に満ち溢れていますが、様々な現実的な理由から居場所を失っています。 RIV NOBUHIKOでは、そんな日常にいる人たちを育成し、職人として社会復帰するお手伝いをしています。現実を見ながら、現実的でありながらも、夢のような美しい私たちの洋服やアクセサリーのほとんどは、そういったRIVの職人たちの手によって作られています。

── クリエーションにおけるインスピレーション源、コンセプトメイキングの方法は?

私はよく、その時々の自分の感情からインスピレーションを受けます。その感情を自分の経験や環境を通して、発展させてコレクションを作っていきます。

── 現在の取り扱い店舗を教えてください。また、ブランドのファンはどのような人たちですか?

ブランドのファンは、クラシックでありながら、繊細で、アーティズムの価値を理解いただいている方々が多いように感じます。

── ファッションで影響を受けたブランドやデザイナー、スタイル、カルチャーは?また、その理由は?

パトリシエ・ベリーからは影響を受けました。 タイツやコルセットなどの女性を象徴する身の回りの服でアートワークを作り、元々の価値を再解釈する姿勢や、女性像に疑問を投げかける所に影響を受けました。

2025 A/Wについて

── Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/Wへの参加の動機は?

東京ファッションアワードを受賞させていただき、貴重な機会をいただいたためです。

── 2025 A/Wシーズンのコンセプトやイメージを教えてください。

個人的な記憶がスタートポイントになります。デザイナーの幼少期に感じた母親は強く頼もしいような存在でした。ただ、今、その時の母親と似た年齢になり、その時の母親の心境などを考えると、私たちが考えているよりもずっと繊細で、儚い存在だったように思います。そして、それは多くの女性に当てはまることのように思いました。
25AWコレクションでは、そのような強さの中に儚さを持っているような女性像を強くイメージしながら、作成しました。

今後

── ブランドとしての展望を教えてください。

私たちは、ブランドを立ち上げるきっかけとなったチャリティーの精神を大切にしたいと思っています。ブランドが成長するにつれ、チャリティーに特化した新しいラインを作りたいと思っています。このニューラインでは、仕事を見つけるのに苦労している人々を雇用するだけでなく、売上の大部分を社会に寄付することで、社会に良い循環を生み出したいと考えています。

TOKYOについて

── あなたにとってTOKYOとはどんな街ですか?

韓国と近いけど、私が経験してきた色々な国の文化と違い、新しく、色々なエナジーがあると思います。

── 東京で好きな街もしくはスポットと、その理由を教えてください。

森美術館のルイーズ・ブルジョワの蜘蛛のステュチューが好きです。