第11回「TOKYO FASHION AWARD 2026」受賞デザイナー決定のお知らせ
東京を拠点とするファッションデザイナーが、世界をフィールドに飛躍・ビジネスを拡大するためのサポートを目的とした、東京都ならびに一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催のファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」は、第11回「TOKYO FASHION AWARD 2026」受賞デザイナーを下記のとおり決定いたしました。
第11回「TOKYO FASHION AWARD 2026」 受賞デザイナー
[パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期支援ブランド]
鈴木 麻莉子(ANTHEM A デザイナー)/吉田 尚(ANTHEM A デザイナー)
Instagram: @anthem_a_

鈴木麻莉子は、東京で縫製工場を営む両親のもとで育つ。文化女子大学服飾造形学科デザインコース卒業。 卒業作品で学長賞を受賞。08sircus/kiminori morishitaをはじめとするドメスティックブランドでウィメンズとメンズの企画・生産を経験し、 2021年に独立。現在はANTHEM A以外でも、外部でYOKEにて企画生産を担当。その他 コスメティックブランドや、飲食店などのユニフォームのデザイン等を含むODM、OEMも行う。
吉田尚は、メンズアパレルにて販売、生産管理、企画を担当した後、大八木株式会社のアパレル製品事業部として13年間OEMを行う。約20社のメンズブランドを担当し、企画や生産をサポートした。現在はYOKEに在籍し、企画生産とOEM事業を担当しながら、ANTHEM Aの企画生産も担う。
森下 公則(kiminori morishita デザイナー)
Instagram: @kiminori_morishita_official

広島県出身。アパレルメーカーにてチーフデザイナーとして数々のブランドを手がける。2002年より社内ブランドとして“kiminori morishita”をスタート。東京、その後2007年よりパリファッションウィーク、オフィシャルスケジュールにてランウェイショーを発表する。世界約20カ国、70店舗にてコレクションが販売される。2009年1月同社を退社の後、新会社 kiminori morishita garments lab inc. 設立。新ブランド “08sircus” (サーカス)の、2010 S/S ファーストコレクションをパリよりスタート。2012-13 A/Wシーズン、パリよりウイメンズコレクションをスタート。2025年 D2Cファッションブランド SOÈJU(ソージュ)からブランド初のコラボレーションライン SOÈJU k(ソージュk)を発表する。本格的なメンズ仕様でありながら、ウィメンズとしても着用できるオールジェンダー視点も兼ね備えたコレクションが展開される。
横澤 琴葉(kotohayokozawa デザイナー)
Instagram: @kotohayokozawa

1991年愛知県生まれ。名古屋市内のファッション専攻の高校を卒業後、エスモード東京校に通う。
その後アパレル企業にてデザイナーとして勤務しつつ、ここのがっこうに通う。
退職後、再びエスモードAMIに通い、2015年よりkotohayokozawaをスタート。2018年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞に選出。2020年に毎日ファッション大賞「新人賞・資生堂奨励賞」を受賞。
松藤 勉(MATSUFUJI デザイナー)
Instagram: @matsufuji_official

コレクションブランドにて、企画デザイン・生産管理などの業務に携わる。
2020年秋冬コレクションより「MATSUFUJI」をスタート。
[パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期支援ブランド]
KAKAN デザインチーム
Instagram: @kakan.ars

KAKANは工藤花観を中心としたデザインチームで構成される。
工藤は1998年生まれ、東京都出身。Central Saint Martinsにてファインアートとファッションアクセサリーを学び、生態系に宿る思考と感性の関係性を探究。その後、美意識を生活に昇華する都市・ミラノへ渡り、Istituto Marangoniにてファッションデザインを専攻。Yohji Yamamoto、CHANEL、ポーラオルビスでの経験を経て、2024年に自身のブランド「KAKAN」を始動。同年、ブランドの活動母体となる株式会社フランカを設立。
木村 由佳(mukcyen デザイナー)
Instagram: @mukcyen

1998年東京都生まれ。中国・福建省にルーツを持ち、幼少期を同地で過ごす。10代より日本に定住。文化服装学院を卒業後、国内のデザイナーズブランドにて約4年間、企画職として従事。企画生産など一連のプロセスに携わる中で、衣服が人の感覚や状態とどう共振するかに関心を深める。
その後、自身のブランド「Mukcyen」を設立し、2024–25年秋冬シーズンにデビューコレクションを発表。構造と感覚、身体と衣服のあいだに生じる“違和感”や“境界”をテーマに、服づくりを行っている。
SNS文化を背景に、学生時代からセルフィーという形式を通じて、スタイリング、ヘアメイク、AI生成などを独自の世界観を感性豊かに発信。ブランド設立以前から「美意識の共有」を続けてきたこの姿勢は、Mukcyenの創作活動の原点にもなっている。
大野 陽平(YOHEI OHNO デザイナー)
Instagram: @yohei_ohno

文化服装学院で服作りの基礎を学び、文化ファッション大学院大学を経て、英ノッティンガム・トレント大学に留学。2014年に自身のブランド「YOHEI OHNO」を設立し、2015年秋冬コレクションでデビュー。アートや建築、工業製品から着想を得た構築的なフォルムと実用性の融合が特徴。2016年には「TOKYO FASHION AWARD」を受賞し、2018年には「International Woolmark Prize」のファイナリストに選出された。また、2025年の大阪・関西万博では、住友館のアテンダントユニフォームを手がけるなど、活動の幅を広げている。
小林 裕翔(yushokobayashi デザイナー)
Instagram: @yushokobayashi

立命館大学を卒業後、ロンドン芸術大学セントラルセントマーチンズへ留学。
2019年同大学ファッションデザイン/ウィメンズデザイン学科を卒業。
2020年春夏コレクションより、東京にてyushokobayashiをスタート。
TOKYO FASHION AWARD 2026 審査員
<国内審査員>
日比野 智之 株式会社阪急阪神百貨店 阪急メンズ東京 紳士モード・コンテンポラリー営業部 GARAGE D.EDITマネージャー・バイヤー
源野 里沙子 株式会社阪急阪神百貨店 第1店舗グループ モードファッション商品統括部 モード・ビヨンド商品部 バイヤー / D-LAB バイヤー
椋田 暁 株式会社三越伊勢丹 第2MDグループ 新宿紳士商品部 メンズクリエーターズ2 バイヤー
橋本 航平 株式会社三越伊勢丹 第2MDグループ婦人・子供商品部 婦人モード1 リ・スタイル バイヤー
中根 大樹 株式会社TOKYO BASE Select div. Director
澤之井 頌子 株式会社TOKYO BASE THE TOKYO Women Director
増田 晋作 株式会社まだら 代表
浅子 智美 株式会社ユナイテッドアローズ UA本部 ウィメンズ商品部 UNITED ARROWSブランドディレクター
小山 逸生 Amanojak. ディレクター
川﨑 吉朗 株式会社Aout / LITMUS 代表取締役
<国外審査員>
Nickelson Wooster WOOSTER CONSULTING Founder / Creative Director
Sarah Andelman JUST AN IDEA Founder
Changyong Lee 10 Corso Como Seoul Menswear Chief Buyer
June Moon 10 Corso Como Seoul Womenswear Chief Buyer
TOKYO FASHION AWARD について
本アワードは、世界をフィールドに活躍するポテンシャルの高い東京の旬なファッションブランドと認められるファッションデザイナーを選定、表彰し、海外での展開をサポートするファッションアワードです。
世界で活躍するファッションデザイナーを東京から輩出することを目的に、国際的な活躍が期待されるブランドに対し、ビジネス面における支援を継続的におこないます。受賞者への支援として、パリ・ファッション・ウィーク中に、本事業単独のショールーム「showroom.tokyo」を開設し、世界の有力なバイヤーとのビジネスマッチングの機会を設けることで、国内外でのビジネス拡大を目指します。
また、今年度よりパリおよびアジアでのPOP UP SHOPやショールーム内でのモデルプレゼンテーションを実施し、受賞デザイナーのビジネスと発信の支援をより強く行って参ります。
本アワードは第10回までに68組のブランドが選出され、国内外のバイヤーから広く注目を集めています。
審査プロセスについて
多数の応募ブランドから「東京をビジネスの活動拠点としており、今後東京を代表するインターナショナルブランドになる可能性がある」「デザイン、アイテム数、価格帯で海外展開の可能性がある」「海外市場への開拓に意欲的に取り組む意思と体制が整っている」等の観点からエントリーブランドを選定。
その後、エントリーデザイナーのプレゼンテーションを都内審査会場にて実施、審査委員会の厳正なる審査により、受賞デザイナーが決定いたしました。
今後の支援について
1. 2025年12月に韓国の10 Corso Como SeoulでPOP UP SHOP(メンズ・ウィメンズ商材を想定)を実施。
2. 2026年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウィークにて本事業単独のショールーム「showroom.tokyo」を開設、有力バイヤーとのビジネスマッチングを実施。
(TFA2026から対象4ブランドおよびTFA2025からも最大対象4ブランド参加)
ショールーム期間中にモデルプレゼンテーションイベントおよびPOP UP SHOPを実施。
3. 2026年2月のパリ・ウィメンズ・ファッション・ウィークにて本事業単独のショールーム「showroom.tokyo」を開設、有力バイヤーとのビジネスマッチングを実施。
(TFA2026から対象4ブランドおよびTFA2025からも最大対象4ブランド参加)
ショールーム期間中にモデルプレゼンテーションイベントおよびPOP UP SHOPを実施。
4. 2026年3月のRakuten Fashion Week TOKYO 2026 A/W公式会場にて凱旋イベント実施。
※イベント内容はランウェイ・インスタレーション・プレゼンテーション形式によるコレクション発表。
5. 2026年6月のパリ・メンズ・ファッション・ウィークにて本事業単独のショールーム「showroom.tokyo」を開設、有力バイヤーとのビジネスマッチングを実施。
(TFA2026から対象4ブランドおよびTFA2025からも最大対象4ブランド参加)
ショールーム期間中にモデルプレゼンテーションイベントおよびPOP UP SHOPを実施。
6. 2026年9月のパリ・ウィメンズ・ファッション・ウィークにて本事業単独のショールーム「showroom.tokyo」を開設、有力バイヤーとのビジネスマッチングを実施
(TFA2026から対象4ブランドおよびTFA2025からも最大対象4ブランド参加)
ショールーム期間中にモデルプレゼンテーションイベントおよびPOP UP SHOPを実施。
※ショールーム開設の日程や場所など、詳細につきましては後日ご案内させていただきます。
主催:東京都/一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)
協賛:日本航空株式会社
オフィシャルメディアパートナー:繊研新聞社
TOKYO FASHION AWARD オフィシャルサイト:tokyo-fashion-award.jp/
TOKYO FASHION AWARD インスタグラム:@tokyo_fashion_award