INFORMATION 09/07/2025

Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 SS 9/6(土) 速報

Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 SS 9/6(土) 速報

「Rakuten Fashion Week TOKYO(Rakuten FWT)2026 S/S」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構 (JFWO)は、本日最終日を迎えました。

– 9/5(金)に発表されたブランド –
「VIVIANO(ヴィヴィアーノ)」(20:00〜)渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール A

東京のウィメンズブランドの中でも「華やか&カラフル担当」と言っても過言ではないVIVIANO。しかし今期は全てのルックをブラック&ホワイトで構成し、ブランドとしては異色のコレクションで観客を驚かせました。

「Neo Romanticism」と題し、VIVIANOが今考える「新しいロマンティックの形」を提示。それは甘美な装飾に留まらず、「色を削ぎ落とした静寂の中で感じる、クチュールライクな構築や刺繍のひと針」などに現れる静かな強さを指すといいます。着想源となったのは1920〜60年代のクチュールやヴィンテージアイテム。

レースで覆われたテーラードジャケットはミニドレス的にスタイリング。ネグリジェライクなふんわりとしたトップスにはランジェリーを透かして見せ、今までにない官能的な表情をのぞかせました。

中盤で登場した「CIRCOLO 87」というロゴがアクセントになったアイテムなどは、1970年代のスポーツスタイルからインスパイアされたもの。異なる時代・異なるテイストを自由にミックスすることで、その交差から生じる驚きの隙間にロマンティシズムを見出します。

ブランドが得意とするノスタルジックな甘さは根底に流れつつ、一段大人になったVIVIANO。東京の「かわいい」を牽引するブランドとして、新たな一面を咲かせました。

「YUEQI QI(ユェチ・チ)(17:30~)ダンスホール新世紀

世界的ガールズグループXGの衣装を手がけたことでも話題になった中国発のYUEQI QI。今期は昼と夜がほぼ同じ長さであることを意味する「EQUINOX」をテーマに、相反する要素を共存させ、得意とする“ダークカワイイ”ムードにまとめあげました。

インスピレーション源になったのはマリオ・バーヴァ監督の映画『血と黒いレース』(1964)。

爽やかなブルーストライプのシャツ地にはセンシュアルなブラックレースを合わせ、ぷりぷりのドロワーズにはボクシングパンツを重ねます。目を光らせ爪を出し、今にも飛びかかってきそうな“魔性の猫”はコレクションの随所に登場し、幻想的な世界にピリッとしたアクセントを加えます。

ラストに登場したのは、レーザーカットのパーツとマクラメ編みで仕上げた深紅のコレクションピース。よく見ると網目や装飾の模様がハート型になって、毒々しさの中にもYUEQI QIらしい「愛」を潜ませました。

「WISHARAWISH(ウィシャラウィッシュ)」(19:00~)渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール A

美しいテキスタイルに定評があるタイ発WISHARAWISHは、「追われし狩人たち」の日常をテーマに、クラフトとラグジュアリーを両立させたコレクションを発表しました。

「森の恵みを集め、帰路で一息つく。そんな穏やかな時間に宿る小さな喜びを、手織り工芸が紡ぐ美しさとともに、現代のファッションに昇華した」と言います。

テキスタイルはタイ各地の伝統工芸の職人とともに作り上げたものです。織りや染め、煌めくビジュー使いなど、その美しさは遠くから見ても感じられます。

デザイナーのウィシャラウィッシュ・アカラサンティスック氏は「東京で発表するのは楽しいし、インスピレーションを得られる。今後もできる限り発表を続けていきたい」とファッション・ウィーク参加への意欲を語りました。

「ORIMI(オリミ)」(20:00~)渋谷ヒカリエ ヒカリエホール ホール B

折見健太デザイナーが手がけるORIMIが、Rakuten FWTに初参加。ブランドとしては2度目となるショーを開催しました。詳細は後日配信する総括レポートに掲載いたします。

バイヤーやジャーナリストなど、海外からゲストが来日

(左より)Metal MagazineとYokogao Magazineでファッションエディターを務めるNatalia Andrea Pérez Hernández(ナタリア・アンドレア)氏、SHOWstudioでファッションライター兼ファッション批評家を務めるM-C Hill(エムシー・ヒル)氏、 ジャーナリストのEugene Rabkin(ユージーン・ラブキン)氏、10 Corso Como SeoulのチーフバイヤーChangyong Lee(チャンヨン・リー)氏とJune Moon(ジュン・ムーン)氏、 I.T アソシエート・マーチャンダイジング・ディレクターのSunny Luk(サニー・ラック)氏、店舗オーナー・バイヤー のAndreas Murkudis(アンドレアス・ムルクディス)氏

海外ゲストはショーへの出席のほか、展示会や関連イベントなどを巡りました。

今期もグローバルな発信・取り組みのきっかけを作るべく、海外からファッション業界関係者が来日しました。24 A/Wシーズンより本格的にスタートした海外からのバイヤー・プレス招待ですが、先シーズンからサポート企画を加え、さらに強化しています。フィジカルな海外との交流、情報発信を図り、実際にファッション・ウィークを間近で見てもらうことで、リアルな記事の発信やバイイング実績の増加を目指します。

カルチャーオーディオメディア「Artistspoken」との取り組みがスタート

JFW20周年に際し、来年3月開催の2026 A/Wシーズンまで継続的に発信するコンテンツのひとつとして、カルチャーオーディオメディア「Artistspoken」との取り組みを開始しました。

「RE;MODE_ROOM 20」と題したPodcast番組がスタート。番組ナビゲーターのお笑いコンビ見取り図リリーさんや、セカンドナビゲーターのアオイヤマダさんがショーに来場しました。 Rakuten FWT公式Instagramアカウント(@rakutenfwt)にてその様子を投稿しているのでぜひご覧ください。

番組では来年3月まで、話題のデザイナーや業界関係者、ランウェイを支える裏方プレイヤーなど様々な方をゲストにお呼びする予定です。初回収録「ファッション・ウィーク東京を知ろう」回は9月末に公開予定。どうぞご期待ください。

※一部を除き写真は©JFWOになります。