安藤 ニコ Nico Ando モデル
RakutenFWT 2020 S/S オフィシャルアンバサダー
2000年日本生まれ。アメリカ人の父と日本人の母をもつハーフで、スカウトをきっかけに2015年モデル活動をスタート。『POPEYE』の表紙に抜擢され、注目。現在も数々のファッション誌に登場。
[ Website ] http://www.web-foster.com/pc/artists/Ando/Nico
[ Instagram ] https://www.instagram.com/nico.ando.official/
Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/Sのキービジュアルモデルを務め、オフィシャルアンバサダーとしてもショーやイベントに足を運び、会期を盛り上げてくれたモデルの安藤ニコさん。ファッションに対する造詣も深い彼女の目線で、今回のファッション・ウィークはどう映ったのか、彼女自身の今後の展望も含めて話を伺った。
まずは、今回オフィシャルアンバサダーとしてファッション・ウィークに携わっていただきましたが、率直にいかがでしたか?
アンバサダー就任についてはとても驚きました。とても光栄で、しっかり盛り上げていきたいと思いました。期間中はショーをフロントで拝見させていただき、ファッションの作り手側の表現をもっと知りたくなりましたし、目の前を通るコレクションを「すべて着たい!」と思っていました(笑)。 これまでファッション・ウィークでは、 mintdesignsなどのショーでランウェイを歩いたことはありますが、客席からショーを観るのは今回が初めてでした。客席から見ると、ブランドの世界観や音楽、ルックに合わせて服をかっこ良く見せながら歩くモデルのウォーキングが素晴らしいことに気づき、とても勉強になりました。
今回は、 YOSHIKIMONO、 HYKE、 TOMO KOIZUMI、 CINOH、 KOZABURO/ LANDLORD NEW YORK、 Children of the discordance、 HARE、 TAE ASHIDA、 MISTERGENTLEMANのショーをご覧になりましたが、それぞれで印象的だったことをお話しいただけますか?
初日のYOSHIKIMONOでは、ショー後も残って、囲み取材を受けるYOSHIKIさんの話を聞かせていただきました。着物が持つ伝統的な美しさに、MARVELの絵柄など現代的な要素を組み込むことで、海外の方々へ着物を知ってもらいたいという考えに共感しました。 HYKEは、とにかく「着たい!」と思うアイテムばかりでした(笑)。素材感に特徴があり、HYKEを着て街を歩いたら楽しそうだなと思いました。アイウエアやバッグなど、雑貨類もとても魅力的でした。 TOMO KOIZUMIのショーは、今シーズン最も印象に残りました。まるで舞台のような世界観で、ストーリー構成、音楽、演出によって、ファッションというアートを観ているような感覚でした。こういうモデリングもあるのかと驚きも大きかったです。 CINOHは一見シンプルに見えますが、色、素材、形に遊びやひねりがあって、新しさを感じました。メンズラインも気になったので、ぜひ着てみたいです。 KOZABURO/LANDROAD NEW YORKは、とてもインパクトのあるショーでした!客観的に観た時のルックのバランスも良く、懐かしく感じる要素もあったように思います。 Children of the discordanceは、いろいろな要素がミックスされていて、カルチャーとしてのファッションを感じました。ラフでありながらもキレイなアイテムが多く、女性も着たいと思えるメンズファッションだと思います。 HAREは、ランウェイの演出もそうでしたが、コレクション自体に日本の要素を強く感じました。どのアイテムもディテールに和が取り入れられていて、それが非常に魅力的に感じました。客席に座布団が敷かれていて、お土産にできたことも嬉しかったです! TAE ASHIDAは、女性らしい美しさに溢れていて、会期中、着させていただきましたが、自信が湧いてくるようなお洋服だと思いました。一つのテイストに縛られず、遊び心のあるデザインが素晴らしいと思いました。 MISTERGENTLEMANは、優しい印象で個人的にとても好きなコレクションでした。メンズだけどかわいらしさもあって、女性が着たいと思えるアイテムばかりでした。
すべてのショーをしっかりご覧いただき、ありがとうございます! キービジュアルのお話もお伺いしたいのですが、撮影はいかがでしたか?
アートが好きなので河村さんのことは以前から知っていましたが、ご一緒させていただいたのは今回が初めてでした。撮影時は、特にポージングなどの指示はなく、自分の感じるままに自由に動きました。河村さんは、現場の世界観を私がどう感じて、どう動くのかを見たかったのではないかと思い動きました。完成したスチールとムービーを拝見して、事前に綿密に計算されて仕上がった作品だと感じましたし、まるで自分じゃないような不思議な感覚でした。
レトロスペクティブな世界観が広がる、とても印象的なビジュアルに仕上がっていますよね。クリエイティブディレクションを務められた河村さんの印象はいかがでしたか?
河村さんはとても優しくて元気に満ち溢れた方でした。ご自身でも「永遠の二十歳」とおっしゃるような、遊び心に満ちた方で、私もこういう人になりたいなと思いました!
連日、参加ブランドのお洋服を着用されてご来場いただきましたが、どれもお似合いでした。普段はどのようなファッションをされることが多いですか?お買い物はどういった場所でされているのでしょう?
私服では、メンズっぽいお洋服、女の子っぽいお洋服、どちらも着ていますが、メンズライクなアイテムが好きです。ブランドはこだわらず、原宿、渋谷のお店や、高円寺、下北沢の古着屋さんで購入することが多いです。今回、ファッション・ウィークを経験させていただいたことで、ブランドのことをもっといろいろ知って選びたいなと思うようになりました。
今後のニコさんの活動についてお聞かせください。
お仕事としては、女優業にチャレンジし、表現力を磨いて、モデルとしての活動にも活かしていきたいと思っています。プライベートでは、アートが好きでイラストも描きますし、河村さんのようなコラージュワークもやります。コラージュの作業はとても落ち着くので好きなんです。今のところアートは趣味の一つですが、いつか自分の個性をクリエイティブに表現する創作活動もできたら良いなと考えています。
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Interview by Tomoko Kawasaki