INFORMATION 09/10/2025

Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 SSシーズン閉幕

Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 SSシーズン閉幕

「世界の継ぎ目となれ – JFW 20 + 20 -」を年間テーマに、新たな20年へと前進

20年の歴史へのリスペクトと、未来のさらなる発展への希望を感じた1週間

一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(以下JFWO)は、前身となる「ファッション戦略会議」を2005年に発足後、本2026 S/Sシーズンにて20周年を迎えました。この記念すべき節目に、東京であるからこそ築かれてきた独自のファッション・ウィークの歴史を振り返り、数々のデザイナーが創り上げてきた軌跡を礎に、これからの20年に向けてより一層魅力的なファッション・ウィークを目指していきます。JFWOは、この20周年にあたる2026 S/S, A/Wシーズンに渡り、様々な取り組みを行っていきます。

20周年のスタートとなるRakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/Sシーズン、会期前に開幕およびJapan Fashion Week 20th Anniversary Ceremony を開催

左から JFW事務局長 古茂田博、ファッションデザイナーコシノヒロコさん、JFW20thアンバサダー宮沢氷魚さん、JFW理事長 下地毅

(写真左から)デザイナーの芦田多恵さん、丸山敬太さん、津森千里さん、そして実行委員も務めていただき、20thプレスリリースを執筆いただいた向千鶴さん、ユナイテッドアローズ上級顧問栗野宏文さん等にJFW20周年に向けた素晴らしいお祝いのお言葉をいただきました。

会期スタート直前となる8/29(金)、Rakuten FWT 2026 S/Sの開幕とJapan Fashion Week 20周年を記念して、現在まで参加したデザイナーや、ファッション・ウィークに関わっていただいた関係者の皆様とのセレブレーションの場として、セレモニーを開催しました。
理事長からの挨拶を皮切りに、事務局長からのご挨拶、そしてスペシャルアンバサダーの宮沢氷魚さんも登場!そして過去20年のファッション・ウィークに最多で参加いただいたコシノヒロコさんよりお祝いのお言葉と、乾杯のご挨拶をいただきました。

特別賞受賞の様子 左から(敬称略) コンデナスト・ジャパン『VOGUE JAPAN』ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント ティファニー・ゴドイ、『Jun.y 』(ジュンワイ)デザイナー 山本 淳

2022年にJFWOが発足したブランドサポートプログラム「JFW NEXT BRAND AWARD 2026」グランプリ受賞『mukcyen』(ムッシャン)デザイナー木村 由佳さん、および特別賞に選出された『Jun.y』(ジュンワイ)デザイナー山本 淳さんへの授賞式を審査員の方々が一堂に会して開催しました。『mukcyen』は9/1の会期トップで初のランウェイショーを開催しました。
また、審査員よりクリエイション(創造性)と技術の高さにおいて高評価を得て特別賞を受賞した『Jun.y』(ジュンワイ)の新作コレクション(写真右)が、本イベント限りで特別に展示されました。

グランプリ受賞式の様子 左から(敬称略) JFWO事務局長 古茂田 博、ファッションジャーナリスト 大杉 真心、株式会社ファッションコア ミッドウエスト代表取締役社長 大澤 武徳、コンデナスト・ジャパン『VOGUE JAPAN』ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント ティファニー・ゴドイ、『mukcyen』(ムッシャン)デザイナー  木村 由佳、ファッションデザイナー 滝沢 直己、株式会社 INFAS パブリケーションズ WWDJAPAN 編集長 村上 要、yoshiokuboデザイナー 久保 嘉男

カルチャーオーディオメディア「Artistspoken」とJFWが9月から来年3月まで展開する番組「RE;MODE_ROOM 20」のナビゲーターを務める「見取り図」リリーさんも登壇し、来場ゲストへのインタビューを行うなど、20周年を祝うイベントを盛り上げました。 

写真左 フリーランスクリエイティブディレクター  長尾悦美さん 写真右 『見取り図』リリーさん

会場には、多くのデザイナーやメディア関係者、そしてファッションに親和性の高いKOLの皆様にお越しいただき、会場を華やかに彩りました。

ゲストの皆さん(敬称略)上段左から、RIV NOBUHIKOデザイナー リバー・ジャン、小浜伸彦、 YOKEデザイナー 寺田典夫、VIVIANOデザイナー ヴィヴィアーノ・スー、Andreas Murkudisオーナー・バイヤー アンドレアス・ムルクディス、ジャーナリスト ユージーン・ラブキン、下段左から モデル Aoi、ハリー杉山、ノリエノモトデザイナー 榎本紀子、あさぎーにょ、ZUTII、AYA

本アニバーサリーイベントを通して、Japan Fashion Weekのこれまでの20年を振り返り、また、支えていただいている関係者の皆様と改めて交流を深めることで、これからの20年に向けて、より一層魅力的なファッション・ウィークを目指す決意を表明する機会となりました。

「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」シーズン開催ショー一覧

公式デザイナーショー

1, mukcyen/ムッシャン(NBA) ⚫︎
2, någonstans/ナゴンスタンス⚫︎
3, ANCELLM/アンセルム⚫︎
4, HUMMEL 00ヒュンメル オー
5, HARUNOBUMURATA/ハルノブムラタ
6, yoshiokubo/ヨシオクボ
7, Seivson/セイヴソン
8, Haute Mode Hirata/オートモードヒラタ
9, pillings/ピリングス
10, FETICO (by R)/フェティコ
11, TSUMORI CHISATO/ツモリ チサト
12, MSML/エムエスエムエル
13, FDMTL/ファンダメンタル⚫︎
14, MITSURU OKAZAKI/ミツル オカザキ
15, Chika Kisada/チカ キサダ
16, support surface/サポートサーフェス
17, VIVIANO/ヴィヴィアーノ
18, YUEQI QI ※CHN/ユェチ・チ
19, WISHARAWISH ※THA/ウィシャラウィッシュ
20, ORIMI/オリミ ⚫︎

パートナーシップショー
国を代表する団体や関連イベント内でのプロフェッショナルなデザイナー・ブランドによるショー

1, Bench Design Awards: Philippine Fashion Now ※PHL/ベンチ デザインアワード フィリピン ファッション ナウ
(ステフ・ヴェラーノ / ナダレ / ピーチ・ガルデ)
2, Global Fashion Collective ※CAN/グローバル ファッション コレクティブ
(オールフォーユー / タンツォンチェン / ゼロウェイストファッションストーリーウェア/ ノーネーム / ウーリーエックス / エージェーン /サリム / アヤカ オオシタ / チャリンイェ)
3, PH MODE x TYO by MFF (Manila Fashion Forward) ※PHL /ピーエッチ モード トーキョー バイ エムエフエフ

インキュベーションショー
これからのファッション業界を担う学生・学校団体を主体としたショー

1, MARRONNIER COLLEGE OF FASHION DESIGN 2026S/S Collection/マロニエファッションデザイン専門学校 2026S/S コレクション

計23 ブランド・パートナー ⚫︎は初参加
(および1つのインキュベーションショー)

 – 初回2006 S/S(2005年10月開催)〜 今季2026 S/S(2025年9月開催)までの記録 –

ショー・プレゼンテーション・デジタル発表数1844
海外からの参加76 (32の国とエリア)
参加ブランド数524

2026 S/Sシーズン コレクション発表レポート

日本のファッションシーンを盛り上げ、その魅力を世界へ発信するプロジェクト「by R(バイアール)」FETICO (フェティコ) のランウェイショーを開催

楽天グループ株式会社が、日本のファッションシーンを盛り上げ、その魅力を世界へ発信するプロジェクト「by R(バイアール)」。FETICOがブランド設立5周年を記念するショーを「by R」にて開催しました。会場の代々木第2体育館には美術館を思わせる静謐なムードの真っ白な部屋が作られ、心地よい緊張感が漂います。

今季のミューズは芸術家レベッカ・ホルンと写真家イリナ・イオネスコという二人の女性アーティスト。「The Depth of Her」というテーマの通り、自身の奥底にある内面を作品に強く投影させているということが両者に共通しています。「自分が美しいと信じたものを形にすることを目指した」と舟山瑛美デザイナー。

ホルンの作品から着想を得た放射状のプリーツが印象的なミニドレスや、イオネスコの世界観にみるダマスク柄をジャカードで表現したデニムなど、ミューズたちが描き出した内面をさらにFETICOが思う美しさとして形にしています。それは過去と現代を強く生きる女性たちの時を超えた共演のようです。
履きやすさにも定評のあるシューズにはレースアップのバレエフラットが仲間入り。さらにブランド初のアイコンバッグ「Arch(アーチ)」がお披露目されました。アクセサリーやランジェリーもオリジナルで展開し、ブランドの奥行きがさらに広がっています。また、THREEとのコラボレーションも発表。マルチバーム「グラムトーンカラーカスタード」のコラボ限定色が来年3月に発売予定です。圧倒的な支持の根拠である“FETICOらしさ”の根幹は変わらず、常に強度のある美しさを提案するその姿勢は、ストイックかつユニーク。デザイナー自身が誰かのミューズであり、FETICOに憧れFETICOを纏うその女性自身も、きっと誰かのミューズであるのでしょう。

ファッション通販サイト「Rakuten Fashion」にて「by R」限定商品を発売中。シャツやボディスーツ、バレッタなど舟山氏にとって思い入れのあるアイテムをアップデートした、全4型の限定商品がラインアップされています。

FETICO (by R)についてはこちら:
https://brandavenue.rakuten.co.jp/contents/fashionweek/trend/2026ss002/

Courtesy of brand

今シーズンもアワード受賞や海外勢、過去ファッション・ウィークに参加した実力のあるブランド、長い経歴をもつ舗ブランドなど、層の厚さを感じられるラインナップとなりました。次ページ以降にショーレポートを紹介します。

JFW NEXT BRAND AWARD 2026    グランプリ受賞ブランド「mukcyen(ムッシャン)」

JFW NEXT BRAND AWARD 2026でグランプリを受賞したmukcyenがブランド初となるショーを開催しました。木村由佳デザイナーは1998年生まれの“Z世代”クリエイター。自身も大きな発信力を持ち、研ぎ澄まされた自己理解からくる独創的な世界観が支持されています。

コレクションのインスピレーション源になったのは、日本を発端にアジアを騒がせた2025年7月の予言。「世界が終わるかもしれない」という未来への恐怖が、彼女のクリエイションの目線を「日常」へと向けさせました。ブランドのシグネチャーであるセカンドスキンウェアは身体のラインをあらわにしながらも、柔らかな色合いや身体を斜めに走るギャザー、ぽこぽことあいた穴によりどこかエフォートレスにも映ります。

Xデーはある日突然やってくる。もし“その時”が寝ている時だったら?退勤後に食事に行くタイミングだったら?そうした思いから今までよりも実用性に着目したと言います。まるで部屋着のようなスウェットにショート丈のコルセットを合わせたり、重ねた身頃に腕を通し「骨折風」にしてみたり。mukcyenが得意とするダークネス、そして日常と隣り合わせにあるXデーが混ざり合った時、エマージェンシー・センシュアルとでもいうようなムードを感じます。

アワードを受賞し、これからより世界に向けて発信していきたいという木村デザイナー。今季力を入れたというスキンケア機能のあるセカンドスキンウェアを筆頭に、「女性にとって良いもの」を作っていきたいと語りました。

木村由佳デザイナー

TOKYO FASHION AWARD、JFW NEXT BRAND AWARD受賞ブランド、および by Rにて過去シーズンに発表した実力派ブランドが多数参加(アルファベット順)

近年の東京のファッション・ウィークでアワード受賞や「by R」プロジェクトを通して注目を集め、現在活躍中の実力ブランドが今季も多数参加しました。ブランドの世界観溢れる会場での開催など、高い注目を集めました。

Chika Kisada  ©Chika Kisada

HARUNOBUMURATA @Koji Shimamura

pillings Courtesy of brand

VIVIANO 

yoshiokubo 

yoshiokuboはブレイクダンスの世界大会「Red Bull BC One」とのコラボレーションで、Shigekix選⼿が率いる「XII After Ours」と「FOUND NATION」がダンスバトルを行う中でのランウェイなど、独特の演出によるショーを開催しました。

Chika Kisada (幾左田 千佳 TFA 2017 ・ by R 2023 A/W) / HARUNOBUMURATA (村田 晴信 TFA 2022) / pillings (村上 亮太 TFA 2022) / VIVIANO (ヴィヴィアーノ スー TFA 2023)  / yoshiokubo(久保 嘉男 by R 2023 S/S)

アニバーサリーショー

JFWと同じく、今年で周年を迎える2つのブランドのメモリアルなショーが開催され、高い注目を集めました。

TSUMORI CHISATO(ツモリ チサト)

35周年を迎えたTSUMORI CHISATOが7年ぶりにショーを開催しました。会場は22年に表参道にオープンした「TC HOUSE」。

100席もない会場はモデルとの距離が近く、まるでフロアショーのような親密な雰囲気に。
繊細な手作業で作られたテキスタイルや描き込まれたグラフィック、キュートなアクセサリーまで間近に見ることができました。

コレクションのテーマは「感謝」。35年も続けてこられたのはブランドを支えてくれる人々がいたからだと、ダイレクトにその気持ちを伝えるために「LOVE」や「DREAM」といったメッセージをグラフィックに取り入れたコレクションとなりました。ショー後は大きな拍手に包まれ、またたくさんのプレス関係者や来場者がデザイナーを囲み、35周年へのセレブレーションの言葉を掛けるなど、終始温かい雰囲気で会場が包まれていました。

Haute Mode Hirata(オートモードヒラタ)

“創造と伝統”を軸に帽子の可能性を切り開いてきたオートモードヒラタが、創設者である故・平田暁夫の生誕100周年を機に、「帽子が主役」のショーを開催。今回は娘の欧子氏、孫世代の早姫氏と翔氏が31の帽子を作り上げ、若手デザイナーのウェアと共にスタイリングして発表しました。衣装はRYUNOSUKEOKAZAKIの岡﨑龍之祐氏、mister it.の砂川卓也氏、Tammeの玉田達也氏がサポートしています。

セレブリティをはじめ、自分だけのお気に入りの帽子を身につけた顧客たちが会場に駆けつけました。

席は手仕事による帽子の流線を想起させるうずまき型に配置され、その間をモデルたちがゆっくりと歩いていきます。歩くリズムに合わせて揺れるものや、オブジェのように頭にすとんと乗るものまで、帽子といえども型にはまらず、その姿はさまざま。

廃棄されるはずだった「ねぶたの和紙」を貼り付けたチュールを装飾に使用したり、京友禅の技法を応用し和紙をボンディングした、KYOTO Leatherによる特殊なレザーなど、素材にもこだわりを見せました。
クリエイションの高さと確かな技術で輝きを放つ「帽子」の存在の大きさを実感した、時を超えた3世代のメモリアルなショーが実現しました。

初参加ブランド

今季は、実力のある下記4ブランド(NBAブランド除く)の初参加でさらに活気づきました。最終日の最後を飾ったORIMIについても、この全体速報内でお伝えします。(アルファベット順)

ANCELLM(アンセルム)

FDMTL(ファンダメンタル)

någonstans (ナゴンスタンス)

ORIMI(オリミ)

折見健太デザイナーが手がけるORIMIが、Rakuten FWTに初参加。ブランドとしては2度目となるショーで会期ラストを飾りました。遠い未来ではなく「近いのにどこか遠い」感覚を意味する「ELSEWHERE」がテーマ。東京という無機質で整然とした都市空間における、疎外感や浮遊感を捉えたと言います。端正なはずのテーラードジャケットは肩が拡張されたり襟が捲れ上がったり、シャツの裾にはワイヤーが仕込まれぐにゃりとうねり、局所的な異質さを携えています。知っているようで知らない未知の感覚を、ポイティックに描き出しました。会場にはブランドのファンも多く集い、熱狂的な空気でRakuten FWT 26S/Sシーズンを締め括りました。

海外からの参加

今季海外からは、過去にも参加いただき人気の高い2つのブランド、独特の装飾で強い世界観を持つYUEQI QI(中国)、美しいテキスタイルに定評があるWISHARAWISH(タイ)が参加しました。

YUEQI QI(ユェチ・チ)※CHN

WISHARAWISH(ウィシャラウィッシュ※THA

人気の実力ブランドの継続参加

デンマークのスポーツブランド「ヒュンメル」の伝統を未来につなぐ新しいファッションラインHUMMEL 00 、独特のテーラードを得意とするMITSURU OKAZAKI、音楽をバックグラウンドを持つ3人のデザイナーが手がけるMSML、再構築的かつエレガントなデザインのSeivson、立体裁断からデザインを行ない女性を美しく演出するsupport surfaceなど、実力があり、過去にも参加いただいた多くのブランドが継続して参加しています。

HUMMEL 00 (ヒュンメル オー)

MITSURU OKAZAKI(ミツル オカザキ)

MSML(エムエスエムエル)

Seivson(セイヴソン)

support surface(サポートサーフェス)

パートナーシップショー

パートナーシップショーでは、フィリピンのデザイナー育成を目的としたコンペティション「Bench Design Awards 2025」が受賞者3名によるショーを開催し、新進気鋭のデザイナーが集まる国際的なランウェイプラットフォームGlobal Fashion Collectiveでは、国内外の9ブランドが2部に分かれてショーを行いました。
また、 2022年よりRakuten FWTに参加しているMFFはフィリピンを代表するファッションウィークとして、フィリピンの.ARCHIVES、ALODIACECILIA、Maison Métisse、そして日本のUttrykkといった4ブランドが参加しました。

Peach.Garde / Bench Design Awards: Philippine Fashion Now(ベンチ デザインアワード フィリピン ファッション ナウ

Global Fashion Collective(グローバル ファッション コレクティブ)

PH MODE x TYO by MFF (Manila Fashion Forward)(ピーエッチ モード トーキョー バイ エムエフエフ)

インキュベーションショー

MARRONNIER COLLEGE OF FASHION DESIGN 2026S/S Collection(マロニエファッションデザイン専門学校)

近年JFWOが力を入れている「インキュベーション」活動の一環として、今季より、これからのファッション業界を担う学生・学校団体を主体としたショーを「インキュベーションショー」と位置付けています。今回は創立76年を迎えるマロニエファッションデザイン専門学校が、25 S/Sシーズンに続きショーを開催しました。今回は「Fusion」をテーマに、学生たち自らがプロデューサーとなり「1人1作品」を発表しました。

FASHION PRIZE OF TOKYO 2026 およびTOKYO FASHION AWARD 2026  発表イベント

FASHION PRIZE OF TOKYO 2026 受賞者発表式

FASHION PRIZE OF TOKYO 2026 受賞者発表式&特別インスタレーションを開催しました。グランプリに選ばれたのは寺田典夫デザイナーが手がける「YOKE」。インスタレーションでは最新のルックやインスピレーション源、北海道で撮影したというムービーが上映されました。授賞式では4名の審査員が登場。株式会社リトルリーグ 執行役員ロンハーマン ウィメンズクリエイティブディレクター 根岸由香里氏は審査員を代表し、「着実な歩みを感じた。このタイミングなら確実に日本と海外の架け橋になってくれると思った」と受賞の理由を述べました。

FASHION PRIZE OF TOKYOの受賞者は、来年1月及び6月のパリ・メンズ・ファッションウィーク時期にショーを実施。また、3月のRakuten FWT 2026 A/Wにて凱旋イベントを開催予定です。

【FASHION PRIZE OF TOKYO 2026受賞デザイナー】
YOKE / 寺田 典夫

(左から)株式会社リトルリーグ 執行役員ロンハーマン ウィメンズクリエイティブディレクター 根岸由香里 / クリエイティブディレクター 長尾悦美 /寺田典夫デザイナー / Fashion Curator 小木 “Poggy” 基文 / Fashion Director 高島涼

第11回 TOKYO FASHION AWARD 2026 受賞デザイナー発表式

第11回「TOKYO FASHION AWARD 2026」受賞デザイナー発表式が開催されました。今回受賞したのは以下の8ブランドです。
【パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期 支援ブランド】
ANTHEM A(鈴木麻莉子 / 吉田尚)、kiminori morishita(森下公則)、
kotohayokozawa(横澤琴葉)、MATSUFUJI(松藤勉)
【パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期 支援ブランド】
KAKAN(デザインチーム)、mukcyen(木村由佳)、YOHEI OHNO(大野陽平)、yushokobayashi(小林裕翔)

今回から支援内容がアップデートし、支援期間が2年間になりました。さらに、韓国の10 Corso Como Seoulでのポップアップショップの開催や、パリ・ファッション・ウィークでのショールーム期間中に、モデルプレゼンテーションおよびポップアップショップを開催いたします。JFW Next Brand Award 2026とダブル受賞となったmukcyenの木村デザイナーをはじめ、多くのデザイナーがものづくりを共に行うチームや近しい存在への感謝を口にし、これから海外に進出していく意欲を表しました。2026年3月のRakuten FWT 2026 A/W公式会場では、受賞8ブランドによる凱旋イベントを実施いたします。

(左から)吉田尚 / 鈴木麻莉子(ANTHEM A)、森下公則(kiminori morishita)、 KAKANデザインチーム、木村由佳(mukcyen)、大野陽平(YOHEI OHNO)、小林裕翔(yushokobayashi)、横澤琴葉(kotohayokozawa)、 松藤勉(MATSUFUJI)

海外ビジネス・国内外への発信
海外からのバイヤー・プレス誘致を強化。サポート企画を実施

海外からのジャーナリスト・バイヤーが来日

今季もグローバルな発信・取り組みのきっかけを作るべく、海外からファッション業界関係者が来日しました。24 A/Wシーズンより本格的にスタートした海外からのバイヤー・プレス招待ですが、先シーズンからサポート企画を加え、さらに強化しています。フィジカルな海外との交流、情報発信を図り、実際にファッション・ウィークを間近で見てもらうことで、リアルな記事の発信やバイイング実績の増加を目指します。

(左より)Metal MagazineとYokogao Magazineでファッションエディターを務めるNatalia Andrea Pérez Hernández(ナタリア・アンドレア)氏、SHOWstudioでファッションライター兼ファッション批評家を務めるM-C Hill(エムシー・ヒル)氏、 ジャーナリストのEugene Rabkin(ユージーン・ラブキン)氏、10 Corso Como SeoulのチーフバイヤーChangyong Lee(チャンヨン・リー)氏とJune Moon(ジュン・ムーン)氏、 I.T アソシエート・マーチャンダイジング・ディレクターのSunny Luk(サニー・ラック)氏、店舗オーナー・バイヤー のAndreas Murkudis(アンドレアス・ムルクディス)氏

TRANOÏ TOKYO S/S 26

3回目となるTRANOÏ TOKYOは国立代々木競技場(第一体育館)に会場を移し、規模を拡大して開催しました。
フランス・イタリアをはじめとする欧州諸国に加え、アジアやアフリカ諸国、サウジアラビア、ルーマニア、コロンビアなど、約30カ国から約250の出展ブランドが集結。初日は午前から盛り上がりを見せ、海外バイヤーの来場が目立ちました。

日程:9月3日(水)・4日(木)
会場:国立代々木競技場(第一体育館)
主催:TRANOÏ (プルミエール・ヴィジョン・ジャパン株式会社)

2026 S/Sシーズン 情報発信強化

Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S シーズンキービジュアルを制作

「突然、未来は生まれない」

20周年最初のシーズンとなるRakuten Fashion week TOKYOの2026 S/Sにおいて、日本のファッションを世界に発信しつづける東京のFashion Weekの20年の歴史へのリスペクトと、未来のさらなる発展への希望を込めたキービジュアルを発表しました。ファッションが生み出される原点であり、デザイナーの純粋なクリエイションが最初に表出される“デザインスケッチ”をモチーフにしたもので、様々なスタイルのスケッチが重なり合い一つの大きなうねりを描き出すことで、東京のFashion Weekの20年の歴史とその先につながる未来への期待を表現しました。

突然、未来は生まれない。

あの人への憧れがなければ
そのデザインは生まれなかった。
あの人へのリスペクトがなければ
そのブランドは生まれなかった。
あの人への嫉妬がなければ
そのファッションは生まれなかった。
ゼロから新しいものは生まれない。
積み重ねられた先人たちの知恵や才能やひらめきに
見たことのない何かが加わって
はじめて新しいものは生まれる。
そうやってファッションは新しくなってきた。
そしてこれからも新しくなってゆく。
Tokyo Fashion Weekは20周年。
一人じゃない。全員の手で。

Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S

上:今回のために書き下ろした40体のスケッチ画。本キービジュアルを活かし、公式会場渋谷ヒカリエの様々な場所に展開されました。

【STAFF CREDIT】CREATIVE DIRECTOR:SHUNSUKE KAGA(dentsu) ART DIRECTOR:YUSUKE IMAI(dentsu) COPY WRITER:KANA KOYAMA(UEDA-KE) CREATIVE PARTNER:KOTA YABANA(W&D PARTNERS) PRODUCER:EMI FUNABIKI(dentsu)、YUYA SUZUKI(&WHISTLE) CREATIVE PRODUCER:YUMENO SUZUKI(dentsu Creative Force) DESIGNER:TOSHINORI OBUCHI、KOTOMI SHIMAZU(Fabrica) ILLUSTRATION:NOBUYUKI OKU、MAYO MITANI、YUKI NISHITANI  ILLUSTRATION COORDINATAR:KAZUMI UESHIMA(sugar) RETOUCHER:DAISUKE ISOZAKI、REMI TERASHIMA、HIROTAKA ARAI、MAO NAOTSUKA(vons)

Japan Fashion Week 20周年プレスリリースおよびムービーを制作

JFWではこの20周年を機に、東京独自のファッション文化について、「この20年でどんな服を生み出してきたのか。」 また、「西洋の服が持つ階級性や形式を、時代や個のフィルターを通してどのように再解釈を重ねてきたのか。」を、下記のキーワード「カワイイ / テーラード / ミリタリー&ワーク / デニム /  ドレス」を手がかりに、膨大なJFW 20年間のファッション・ウィークの歴史の中から厳選したルックと共に軌跡を振り返るリリースを作成しました。

フルバージョン

ティザームービー

また、世界のファッションシーンを躍動感あふれる映像で取材し、発信し続ける唯一無二の媒体「ファッション通信」。今年40周年を迎える彼らの、日本のファッションシーンの財産とも言える歴史的な映像から、JFWの過去20年を振り返るスペシャルムービーを制作しました。オウンドメディアでの展開の他、渋谷のQ’s eyeで放映するなどを通して、プレス関係者のみでなく多くの方に東京のファッション・ウィークの歴史と今を伝えるツールとして活用しました。

RakutenFWT公式サイトにて過去20年のアーカイブを掲載

今年3月に全面リニューアルしたRakutenFWT公式サイトでは、歴代の参加ブランドのアーカイブルック・動画を見ることができるページが公開されています。過去20年分のファッション・ウィークの歴史を振り返ることができる貴重なアーカイブです。

ブランドページ: https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/brands/
コレクションレポート: https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/the41th/collection/

Japan Fashion Week 20th スペシャルアンバサダーに宮沢氷魚さんが就任

JFW20周年に際し、スペシャルアンバサダーに俳優の宮沢氷魚さんが就任しました。
8月29日に開催したセレモニーでは就任後初めてファッション・ウィークのイベントに参加し、9月4日(木)には、公式会場で開催されたFDMTLのショーに来場しました。

ファッションモデルとしても活躍し、ファッションへの強い関心をお持ちの宮沢さんを通して、日本のファッションの魅力を発信して行きます。今後年間を通して、JFWの様々な活動にも参加いただく予定です。

宮沢氷魚 プロフィール
ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ(17)で俳優デビュー。
以後、ドラマ『偽装不倫』(19)、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、2024年1月期TBS日曜劇場「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」など話題のドラマに出演。
初主演映画『his』(20)では数々の映画賞、映画『騙し絵の牙』(21)では日本アカデミー賞新人俳優賞、映画『エゴイスト』(23)では第16回アジア・フィルム・アワード最優秀助演男優賞を受賞。
2025年は、NHKドラマ10 『しあわせは食べて寝て待て』、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演。
主演映画「佐藤さんと佐藤さん」が2025年11月28日に公開予定。

カルチャーオーディオメディア「Artistspoken」との取り組み

JFW20周年に際し、来年3月開催の2026 A/Wシーズンまで継続的に発信するコンテンツのひとつとして、カルチャーオーディオメディア「Artistspoken」との取り組みを開始しました。
RE;MODE_ROOM 20」と題したPodcast番組がスタート。番組メインナビゲーターには、『見取り図』のリリーさんが就任し、毎回のトークテーマに合わせて、アオイヤマダさん、ファーストサマーウィカさん、コットンきょんさんなどファッション好きクリエイターをセカンドナビゲーターに据えてお届けします。会期中、会場にはメインナビゲーターの見取り図リリーさんや、セカンドナビゲーターのアオイヤマダさんがショーに来場しました。

番組では来年3月まで、話題のデザイナーや業界関係者、ランウェイを支える裏方プレイヤーなど様々な方をゲストにお呼びする予定です。初回収録「ファッション・ウィーク東京を知ろう」回は9月末に公開予定です。

Rakuten FWT公式撮影隊による来場者スナップ

今季はRakuten FWTの公式撮影隊による動画スナップを実施。
会場にて素敵な装いの来場者を動画撮影し、Rakuten FWT公式Instagramアカウント@rakutenfwt )にてリールによる投稿を行いました。

渋谷駅前「Q’s eye」大型ビジョンで JFW20周年記念スペシャルティザームービーを放映

会期初日の9月1日(月)~最終日9月6日(土)まで、渋谷駅前の「Q’s eye」大型ビジョンで、JFW20周年を記念して制作したスペシャルティザームービーを放映しました。多くの人が集まる場所での放映を通し、広く東京の街に東京のファッション・ウィークの歴史と、現在開催中の2026 S/Sシーズンをプロモーションしました。

「Pickyou」招待のインフルエンサーがショーの様子を投稿

先シーズンに引き続きCtoCマーケットプレイス「Pickyou(ピックユー)」とタッグを組み、Rakuten FWTのリアルをZ世代の視点で切り取り発信していただきました。

今回はPickyouが選んだファッションインフルエンサーを16ブランドのショーに招待。各々のアカウントでショーの様子やスタイリングなどを投稿します。

ライブ配信・YOU TUBEでの公開

今26 S/Sシーズンも引き続き、公式WEBサイトで全参加ブランド発表の内容を告知、希望ブランドについてはフィジカル発表の様子をライブ配信しました。 
アーカイブ映像はすべて以下のYouTubeで公開しております。

一般参加可能なコンテンツ

オフィシャルメディア「WWDJAPAN」一般招待企画を実施

Rakuten Fashion Week TOKYO のオフィシャルメディアであるWWDJAPANとの連携により、「ファッションショーを実際に観てみたい」という思いを持った一般の方々を抽選によりご招待する企画を、今シーズンも実施しました。
参加ブランドの協力を得て、約600人以上の方をご招待することが出来ました。
ファッションを愛する人達で会場がより一層華やかになりました。

オフィシャルメディア「FASHIONSNAP」による来場者SNAP企画

オープニングおよびアニバーサリーイベント、そしてファッション・ウィーク中、ショー会場に集まるおしゃれな来場者をスナップ撮影し、FASHIONSNAP公式Instagramまたは ウェブサイトの「ストリートスタイル」にて掲載していただきました。投稿はRakuten FWT公式Instagramアカウント@rakutenfwt )と共同投稿を行なっています。また、一部許諾いただいた方のスナップを、Rakuten FWTおよびRakuten Fashion(ポータルサイト・Instagram stories、by R Instagram stories)でも掲載しました。

9月1日(月)〜9月6日(土)
ツモリチサトによるイベント「35周年 TSUMORI CHISATO ♡♡ 感謝 ♡♡♡」を渋谷ヒカリエ8階にて開催

ブランド35周年を迎えたツモリチサトが記念イベントを公式会場渋谷ヒカリエで開催しました。約170体のルックが並び、また、展示会などで使われた手作りのオブジェやタペストリー、ショーのインビテーションなど、ブランドの歴史を感じる貴重なアーカイブが揃うなど、圧巻の空間が広がりました。

その他協力企業による活動

ショーファーカー

26 S/Sシーズンも、ショーファーカー提供を「BMW Japan」にご協力いただきました。来日VIPを載せたショーファーカーが東京の街を巡回しました。

スポンサー・協賛による来場者への提供

公式会場渋谷ヒカリエ ヒカリエホールで行われるランウェイ・イベントにて、エナジードリンク「Red Bull」や微炭酸飲料「kiyasume」、Rakuten FWTのキーヴィジュアルをのせたオリジナルウォーターを配布しました。
また、8/29のイベント会場では獺祭 純米大吟醸45 濁りスパークリング 及び 獺祭の発酵技術から生まれた新生炭酸水、ビール 333(バーバーバー)、ワイン BREAD & BUTTER RESERVE シャルドネ / TRAPICHE MEDALLA カベルネソーヴィ二ヨン、 kiyasume 、レッドブル、そしてオリジナルの水をご用意しました。

2026 S/Sは、Japan Fashion Week 20周年という大きな節目の最初のシーズンとして、東京であるからこそ築かれてきた独自のファッション・ウィークの歴史と数々のデザイナーが創り上げてきた軌跡を通して、「ファッションの素晴らしさ、TOKYOファッションの文化と魅力」をあらためて感じ、また、これからの20年に向けてより一層魅力的なファッション・ウィークを目指していくという期待に満ちたシーズンとなりました。次シーズン以降もさらに盛り上げていきたいと思っています。

次回、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」の開催は2026年3月16日(月)から3月21日(土)となります。
引き続き、Rakuten Fashion Week TOKYO にご注目ください。

※一部を除き写真は©JFWO