Shinya Miyaura  宮浦 晋哉
繊維産地ジャーナリスト、Secori Gallery代表／東京都中央区
Journalist of Japanese fabric and history & Secori Gallery／Chuo-ku, Tokyo

１都２府３７県

２０１２年末頃から、各地の繊維企業さんの訪問取材をしているのですが
実は今年の３月からはキャンピングカーに乗ってさまざまな産地を巡っています。

この時期は暑いですが、キャンピングカーはすごく便利です。

帰りの電車やバスの時間を気にしなくてよくなります。
というか帰る必要がないので、職人さんとご飯に行くことが可能となります。

また、必要であれば取材の延長をお願いできるようになるのも利点です。
帰りの時間に追われてインタビューが充分にできなかったライターさん、カットの幅に満足がいかなかった
フォトグラファーさんも少なくないはずです。

例えば取材先の職人さんや提携業者さんが、取材日に手をつけない工程があって翌日にその工程を行うような場合は、諦めて帰るのではなく翌日に３０分だけ撮影をお願いすることが可能になります。
そして、産地全体の空気感を感じることができること、楽しいことも魅力です。

そういった経緯があり、
３月にセコリ荘でキャンピングカー出発の儀式をしまして
現在（7/24）までで１都２府３７県を訪問してきました。

知り合いの工場や工房にご挨拶に行ったり、ご紹介いただいたり、組合でリサーチをしたり。

関東を出て、東海、北陸、近畿、四国、中国、九州という順番で巡ってきたのですが、
産地に入って懐かしい景色に出逢うと、印象に残っているものづくりの記憶にふと包まれることがあります。

今日は愛知県でこのブログを書いているのですが、
THIS IS MY PARTNER の株式会社ラカムの取材のことを思い出していました。

ラカムさんは「ムカラ刺繍」という特許技術の熱圧着タイプの刺繍を武器に、年々ファンを増やしている刺繍工場
さんです。立体に刺繍を圧着できたり、細かい糸の表現力、製品の開発力にかなり驚きました。
詳しくは是非、記事をご覧ください。

THIS IS MY PARTNER企画ではMBFWTの15春夏・15秋冬のガイドブック用に１年間で１０社のものづくりの取材をしました。当然全ての取材先は世界に誇る高い技術力があり、１つ１つの取材に思い出がたっぷりです。

次回のブログでは、THIS IS MY PARTNERの取材を振り返ってみたいと思います。
お楽しみに。